2015/11/01

エジプト旅行記「ナイルの夕陽よ、もう一度!!」⑦

ファルーカに乗るなら、
ナイルに夕陽の沈み行く、黄昏時がいい













と、いうわけで
日の沈み行く時刻まで しばしの自由行動。
連日の疲れを癒すためホテルで仮眠を取るものもいれば、
アスワンの町に繰り出すものもいる。

もちろん うちらは後者であった。

きゃぴきゃぴるんるん楽しいな~!

ナイル河に沿う道をたどり、穏やかな時間の流れる異国の町へ・・・
カタラクト・ホテルから アスワンのスーク(市場)までは、
決して近くはないけれど・・でも、とにかく 歩こう! なのだ~
途中 馬車も水上バスのようなものもあるみたいだけど。。。

アガサ・クリスティも歩いたであろう道を、
ゆっくりと景色を楽しみながら歩くのは、とても心地良い。
スークに入ると、目ざといエジプト商人たぢがあっという間にたかってくる(笑)
日本人はホントにいいお客さんらしいから。

あっ! ハーブだ!!
そっか エジプトでは必需品だから、安く手に入るのよね。
なんてったって 香水の発祥地だし、
アロマテラピーだって 元々エジプトのもの。
ミイラ作りには欠かせない材料だし・・・

と、いうわけで・・・

ヘンナと乳香(フランキンセンス)、没薬(ミルラ)、
安息香(オリガナウム)を買った。日本で買うより 遥かに安かった。
カルカデと名のついた何かがあったので、
カルカデジュースの元なのかと思いつつ、尋ねたら、
幻覚作用があるというので買うのを止めた(笑)

それと ヘンナって、ちょっと前までは輸入禁止だった植物なんだよね。
今は大丈夫になったけど・・・
でもって、現地の人はヘンナってどういう風に使うのか?って尋ねたら、
髪を染めるのに使っているのだとか・・・
へぇーっ! ン千年前と全然使い方変わってないんだあ。

それと オレンジのオイルを買ったかな??
異様に安かったけど、質はよくないみたいで、
アロマテラピーには使えないけど、
生活のフレグランスには十分使えたし、いい香りだった。

友達二人には悪かったけど、アタシは放浪癖のあるヤツで、
一人ですぐフラフラとどこかへ消えてしまう(爆)
なんかねー 群れるのって苦手なの。
気のむくまま、足のむくまま、自分の行きたいトコロへ行ってしまうのだ。
んだから、一人はぐれてぶらぶらとしちゃったよ。

その間に彼女たちは、エジプト人の店主につかまって、
座らされて、コーラを奢られ、その店で買い物を大量にすることになっていた(笑)

アタシの場合、 日本人だと 物凄く高い値段をふっかけられてしまうので、
「アー・ユー・ジャパニーズ??」
「ジャパニーズ・マイ・フレンド!!」
と、きかれるたび、
「ノー! アイ・アム・チャイニーズ!!」だとか
「アイム・コーリア」
とか言って逃げてたっす(ずるっこ?)

それと ホントウは向うの警察だとか軍隊の写真って撮ってはいけないんだけど、
それを知らないアタシたち、物珍しいものだから
警察の前の警官さんたちに きゃーきゃーよってって 一緒に写真撮ってくれって(笑)
けれども 女の子だからか? ちゃっかり 一緒にとってくれたのだ。
けど ジープの先端には細長い銃だし、ライフル持ってるし・・・
ん~ かなり 緊迫感あったよん。
さすがに 一枚だけで それ以上は駄目って断られちゃったけど。

#そーいえば エジプトって イスラムの国なのに
ちっとも、お祈りをしている姿 ほとんど見かけなかったな。
最後の日 カイロのモスクなんかではたくさん見たけど・・・
一日に何回もある アッラーへの祈り・・なんて やってる人いないんだモン。
まあ・・不思議な国だよねえ。

アスワンのスークでショッピングを楽しんだ我々はホテルへと戻る。
ホテルに着くと、まず 喉を潤すためティールームへ・・・
ここでの景色もマコトにすんばらしい!!

ああっ だって 背景にはナイル河・・・

そして、そして、そのサロンではBGMにちゃっかりとギターの生演奏よぉ~!
弾き語りされていたのはワム
(というよりジョージ・マイケル)の「ケアレス・ウィスパー」
ああっ~~!! この曲好きぃ~~!!(TT)

なんて ハウ・ワンダフォーな選曲なのぉ~
このロマンティックな場面にこれ以上のムーディな曲はないわぁ~!
とさえ、思えたのでありました。

ここでは トロピカーナな気分に浸るしかない!!











とわいうものの、
トロピカルドリンクもカクテルもないので、我々はセブンアップを片手に
ドラマチックなエジプトのロマンに浸りきっていたのでありました。フフフ

また、そこのボーイさんが おしゃれな人でねぇ・・ユーモアがあって 楽しいんだ。

気に入ったぞ! カタラクト・ホテル!! また 来るぞ! 絶対 来る!!

さてさて いよいよ ファルーカに乗るぞぉ~ !!










と 、言うわけで・・・
我々は夕暮れせまるナイル河にて、観光名物のファルーカに乗った。
ああっ!! これが ナイル河なのねっ! オー デリシャス!!
この河は太古の昔から いろんな事を飲み込んできたのだわ。
様々な人の想いも野望も、
そして時代も何もかもを見ながら、ここにその身を横たえてきたのねー!!

なーんて感慨にふけりながら・・・・

二代の帆かけ船に揺られて、、しばし ナイル河をクルージング。
砂漠を流るる河らしくナイルの水は淀んでいた。(まー当然ね)
ファルーカ名物なのか・・
ヌビア人の兄ちゃんたちは太鼓を叩いて、歌い、踊る。
思わず 躍らされてしまった人 数名。その中にはアタシもいたのだ。










んでもって、
「ああ・・・なんか 異邦人でも歌いたい心境だわ」とボヤいてしまったがために
「何か 日本の歌を歌え~」というコトで 歌わされることになってしまったワシ。
しかし・・・・・船上で見た ナイルの夕陽は美しかった(TT)
ナイルの西・・・砂漠の落ち日・・
日の沈む大地に、人は人生の終落を見たものなのだ。

船から下りて、部屋に戻り、しばし くつろいだ後、
アタシらはホテルへのディナーへ。

アガサ・クリスティの泊まった部屋は何処かしら? だとか、
映画のパンフレットを思い出しながら、
ミア・ファロー、ロイス・チャイルズ、オリビア・ハッセー、
アンジェラ・ランズベリー、などなど
豪華な出演者の顔ぶれを思い出したりして・・・

あ゛ー けど ポアロを演じていた俳優が思い出せないっす。
それと、あそこが映画のあの場面に出てきた場所だ。
ここで ポアロがチェスをしていたんだっけ。。とかとか。。。
夕食はランチを食べたのと同じ場所だったけど、
今度はまっくらって感じなの。

テーブルにはキャンドルが灯してあるんだけど、物凄く薄暗い。
しかーし・・・・やっぱりここでもピアノの生演奏&生歌。
そして またしても あるま泣かせな選曲をしてくれるでわないかっっ!!
(おそらく)ヌビア人の黒人の兄ちゃんがつま弾きだした曲は、
イーグルスの「ホテル・カルフォルニア」

だあああああああああああああああ

あああああああああああああああ~~~(TT)


超感動!! この夜にピッタリだぜっ!!

たまんね~なっ まったくぅ~!!

でもって、ディナーのメニューね。

確か パン、サラダとスープ、牛生肉のカルパッチョ風前菜、
チーズにひよこ豆の煮たもの、そして ナイルフィッシュ!!
(こりが上手いっ!!)そりとスパイシーなシシカバブーみたいなヤツ。
ビールはやっぱり 飲んだかな?? ワインはなかったから。
美味しかった!! けど・・・けどけどけど・・・

そのあと アタシは後悔でうなされるのであった。

このあと 食べなければよかったと思うものが
このメニューの中にあったのでありました。とほほ

この前に 名古屋のボンボンの仕入れた情報によると、
添乗員の兄ちゃんが、
「今度の旅行で一人も下痢で倒れなかったら、
アタシャ 皆さんに上質のワインを奢ってもいいですよ!!」
といっていたというのを聴いたという。

それを聴いた他のツアー客(我々は)
「よーしっ!! みんな 頑張って 奢らせようねー!!
下痢しても知らないふりしてよう!!」
みたいな事を誓いあっていたの。

だけどね・・・・・・現実はそんなに甘くはなかったのだ。

さて 開放的な気分に浸りまくって、
美味しいディナーを食べて ヘロヘロになった我々は、
部屋にたどり着くまで しばし ホテルの庭を散歩。
ツアーの他の参加者の人たちとおしゃべりしたり、
年配のご婦人から ハワイアンダンスを教えてもらうなどして、
のーんびり アスワンの夜を過ごしたのでありました。







フラを教わるRちゃんとKちゃん



それと、ここ アスワンでは白人系の欧米人たちもたくさん宿泊してた。

けど 彼らの場合はバカンス、という感じで、
遺跡を見に来ました~というよりも、プールで泳いだり、
寝そべっていたり・・といささか いかにも観光ですという出でたちで
ぞろぞろと団体で動く日本人とは違っていた。
これはこの後、ルクソールで宿泊することになる
ムーベン・ジョリ・バック・ホテルでも同じだった。
白人はホントエジプトにはバカンスに来ているという感じ。
あと、個人行動が多いよね。
現地で買ったエジプトの民族衣装を来て、
一人で軽快に動き回る白人女性だとか・・・

それと、
海外で日本人のいない場所はないというけれど、
やはりエジプトもそうだった。
何処へ行っても 必ず 日本人にあう。
あっちの遺跡、こっちの遺跡・・・
他の旅行会社のパックツアーだろう。
必ず、ブッキングする(笑)

それとね!
第一日目から 驚いたのは、エジプト人たち、
日本人と見ると「さらばじゃっ!!」って声かけてくるの(笑)
びくりしたなあ~ もぉ~!
なんで そーゆー言葉いうかなあ?って思ってたら・・

その昔にエジプトで一回だけ友好親善大使?みたいな団体がきて、
そんときに歌舞伎が上映されたんだって・・
その 決めセリフの「さらばじゃ」っていうのが、
どーやら 流行ってしまったらしい。
しかし 意味しってていってんのかい?
オイオイってな感じ。

どこへいっても 誰にあっても「さらばじゃ! さらばじゃ!」
もー 嫌っていうくらい こればっかりだった。

それと あと よく言われたのが
「バザールでゴザール」
これって マジなハナシ・・・
最初 聴いたとき、「え゛~~ なんでっ!!」 って思った。

それと
「安いよぉ~ 安いよぉ~」「買わなきゃ そんそん」「まかりまっせ!!」
「もうかりまっか? ボチボチでんな~」

だったりする。


さて 部屋に戻って 興奮覚めやらぬアタシは・・・
ベランダにて 一人浮かれて
ついつい 歌を(いつものクセで)歌ってしまっていた。
むむ・・・・周囲はさぞや 迷惑だったことだろう。
ええ。。恥ずかしいヤツ。

友達が言うには、 「Fちゃん ぶっとんでる」 で、あったそうである。

その夜の事だった。
珍しく スースー眠りについたかと思いきや・・・
夜中の3時頃・・・

アタシは猛烈な痛みによって その眠りを妨げられてしまったのだ。

「は、腹が痛いっっ!!」


ぎゃあああああああああああああああ~~

モーレツ!!

恐れていた下痢だっ!! やられたぁ~!

自慢じゃないが アタクシあるまは子供の頃から胃腸が超弱い。
ほんの少し痛んでいるものを食べただけでも
食べあわせが悪くても すぐ きゅるるるるるるるる~~!! なのだ。
デパートなんかのお茶売り場の茶っ葉の臭いを嗅いだだけでも壊すのだ。

いやーーーーーーーーん!!

夜が明け行くというのに
痛くて 眠れないアタシは一人 ロダンの考える人になって
考える人になってしまった原因を模索していた。

むむむむむむむむむむむ、むむっ!

その時 ピンとひらめいた!
しまった!! あの カルパッチョだ~

ガーンやられたーーーーーーーーーー!!

日本から持ってきた正露丸を飲んだものの、
ラッパのマークの正露丸でさえ エジプトの大腸菌には叶わなかった。

トホホ 完敗である。

しかし下痢で苦しんだのはアタシだけではなかった。

アタシが考える人になって数時間後、
Kちゃんも「お腹痛い~~」と起きだしてきた。
しかし
日本にいる時から強烈ガンコな便秘で苦しんでいる
Rちゃんだけは無事だった。 

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