2015/11/05

モノに依存するエネルギー~開運のハナシ

先日、クライアントさんからたまたま質問されたことなんですが、
それに対する答えを二件ほど、こちらでまとめておこうと思います。

さて、まずは、開運グッズとかのことから。

平安時代の物忌みや方違え(陰陽道)にもあるように、
昔々の時代から、
人って、「運気」や「縁起」、「吉凶」などを気にする生き物。

暦に書かれてる"六曜"もそうですしね・・・

※六曜って大安とか仏滅とか友引なんかのこと。
でも、六曜は戦国時代にちょこっとだけ使われてた占いで、
アレに振り回されるのは意味のないことだと私は思う。


人は弱いから・・・未来の保証を求めてしまうというか、
安全を欲し、災厄を遠ざけたいと願い、
それを祈る気持ちから、
運気UPの言葉に飛びつき、開運グッズを求める気持ちも、
分からないのではないのですが・・・

でも、モノに「依存する」という「氣」持ちは、
はっきりいって、とても良くない、キレイでない「氣」なんですよね。
「汚れた氣」以外の何モノでもないといいましょうか~


「これさえあれば・・」とか、
「これを持てば(持っていれば)」などと考えて、

これが願いを叶えてくれる、きっと良いことがある、守ってくれる、
運気がよくなる、恋人ができる、ここに書いてある通りになる、
なーんて、書かれている「効能」に期待して、
お守りだったり、石だったり、開運の壺?なんかに頼ったとするでしょ。

でも、そういう時、そんな気持ちで人が出すエネルギー(波動)って、
一言で言って、とてもイヤらしくて、気持ち悪いエネルギーなの。
波動としても低く、べしゃっとしてて、汚らしいもの。
とにかく、そういうエネルギーって、気持ち悪い。
(神社なんかは夕方行くと、そういうエネルギー目茶汚れてたり)

だから、そういうフレーズで売られているということもそうなんだけど、
そんな動機でモノを手に入れるときには、
そうしたエネルギーが、モノにも入って、そういうものになってしまうのね。

するってーと、利己的な、とっても低い波動を宿したソレは、
運気UPどころが、逆に運気やツキを下げる品物になってしまう。

それがひとつだけならまだしも、たくさんあると、始末に終えない。
そして、常にそういう気持ちでモノをセレクトしていたり、
モノに依存するような他力本願な、そういった視点を持ち続けていると、
どんどん汚れて、波動も下がって、運気も下がりまくって、
ますます状況は悪くなるばかり・・・になっちゃう。

だから、これをつけると運気がよくなる、とか、
パワーストーンに「つけられた」キャッチコピーに振り回されて、
そこに意味を求めたり、何かを期待したり、
何かを持つことで「幸運」や「安全」を買おうと、するものではないです。

かるーく考えて、どうせ持つなら縁起の良いものを、とか、
とってもラフに捉えて、ゆるい気持ちで購入するならいいのですが。
(といっても、ミーハー熱もある意味、問題なんですけどね)

この色を切ると、金運が良くなる、とか、
南の方角だから、カーテンはこの色にしなくては!とか、
自分は○○年生まれだから、このアイテムを持たなければ!とか、

そういう「縛り」や「依存」で作られた想念としてのエネルギーは、
ホント貧しく、よろしくないものなんですよ。


ファッションとしてのアイテムならば、
○○に効くから・・・等の運気UP狙いでセレクトするのではなく、
その色、デザイン(形)、素材なんかが、
自分に似合うか否か、で選ぶべきなんです。

自分の肌の色に合うのか、顔色を明るく見せてくれるのか、
体型(体のライン)を美しく見せ、
欠点を補正し、ステキに見せてくれるのか・・・など。
その人の魅力を最大限引き出して、輝かせ、
その魅力やその人らしさをアピールしてくれるアイテムなにか否か、
なんですよね。

髪型も小物もそう。それは化粧もそうですね。
ひいていえば、動作や立ち振る舞い、言葉使いも、含まれますが。

アイテムにしても服にしても、自分が好きなもの、
気に入ったものであることも、もちろん大事なんですけど。
その人の魅力を打ち消してしまうものでは意味がなかったり。

で、ハナシ変わって、
じゃあ、どんなものが幸運のアイテムになるかっていうと、
誰かが、その人のことを心から思って、購入したときです。

同じ開運グッズでもお守りでも、
純粋に、その人の幸せや無事や安全を願って、
その品物をセレクトし、祈る気持ちとともにギフトしたときには、
それは愛のこもった、最良のラッキーアイテムになるんです。

「これ、あの人に似合いそうだなー」
「あの人にギフトしたいな。気に入って、喜んでくれるかな?」
なんて気持ちで買ってくれるお土産もそう。

そして、自分で買うときの場合。
一番いいのは、モノを買うとき、ワクワクしながら、楽しんで買うことです。
そのアイテムを見つけたときの一目惚れしたような気持ち。
洋服にしてもファッションアイテムやアクセサリーにしても、
インテリアなんかでも、どんなものでもそうです。

そのアイテムに出合えたこと、
購入できたことが嬉しくて、身に着けるのがたまらなく楽しくて、
気持ちが明るく弾んで、ルンルンするときの気持ち。
これは波動の高い喜びのエネルギーなんです。

つまりは、真の笑顔、悦びがそこにあるかどうか・・・

笑顔って、人の波動を高めるんです。

笑い声もそう(喜びの、です)。

だから、笑うことは一番大事。
これは健康のためにも一番良いクスリです。

笑顔でいること、笑って過ごすこと。
これが人の波動を高めます。

そして、モノに頼るよりも何よりも、確実な運気UPの方法なんです。

でもって、笑顔よりももっと波動を高める行為があります。
スペシャルな、最上級の波動。

それは、「感謝」する気持ち。
「ありがとう」という言葉。
「おかげさま」という、謙虚な「感謝」の波動。

これ以上の波動を上げる言葉、「氣」はないんですね。

だから、運気をよくしたいのだったら、
「これを持てば・・・」は止めて、

「お陰さまで」とにっこり微笑んで、
毎日笑って、いろんなことに感謝して、
「ありがとう」を口癖にして、
楽しいことや嬉しいことをたくさん見つけて、
自分が自分であることを楽しんで、
宝石の原石のような自分を磨くことも楽しんで、
大事な人や周囲の人を幸せや安全を祈って、
周りの人たちが喜んでくれることをたくさん考えて、
誰かを(自分も含む)幸せにするために生きること・・・

なんですね。


そうすれば、すべての人が幸せになります。
モノに幸せにしてもらう必要なんて、私たちには何処にもないんです。

開運なんて、本当にシンプルな法則なんですから。



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※とはいうものの、モノで人の心がハッピーになれるのは事実です。
モノそのものが、ということではないけれど、
言葉が人の心を温かくするように、
モノ(アイテム)が人の気持ちを包み込んでくれることもある。

人はモノがなくても、幸せになれるけれど、
モノがあることで、具体的な幸せを感じることもできるから。

幸運や開運のアイテムを求める気持ちを否定はしません。

モノにすがりたくなるような、追い詰められたときも人にはあるものだし、
実際、それで救いや希望を得られる人もいるのだから。

ただ、私の場合、
天然石を利用したアクセサリーなどを
趣味で創ったりもしているのですが、
今回書いたような理由から
「開運のアイテム」などというような、売り方はしたくないんですね。
それは買う人のほうにもそう。
ただ、「キレイだな」「わっ、素敵」って、
素直に商品に惹かれた気持ちで買ってもらいたいんです。
そういう出会いが一番だって、思ってるし。
欲しいか、欲しくないのか・・・
それを身に着けて、気分がルンルンできるのか・・・
んでもって、自分に似合うアイテムを身に着けて欲しいと。

私みたいな職業の人間は、
いくらでも「開運」とか、「運気UP」とか、
そういった理由をつけて、商品をブッシュすることも出来るんだけど。

そうしちゃうとモノが汚れちゃったり、ヘンなエレメンタル創って、
良くないパターンを創ってしまうのを知っているんで。

もちろん、祈りを込めて創ってはいるものの、
作品として命を与えられたアクセサリーのほうも、
自分につけられたキャッチコビーではなくて、
自分自身に惚れてくれる人との出合いを待っているはずなので。

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