2015/10/31

スピリチュアル・カルテNo.14「悠久の昔に運命めし道」

ケースファイルNo.14「N・Yさんの場合」

セッションには、
医療関係の方、現代医学に従事される方も時にいらして下さいます。

人の健康面をケアしていかなければいけない仕事だからこそ、
メンタルな面での癒しもよけいに必要なのかもしれません。

とくに医療現場にいる方は、激務の上に、精神的なストレスも多く、
夜勤などで身体のリズムが狂われている方も多いのです。

医者の不養生といえばそれまでだけど、
自身の健康管理をしっかりできる
就業環境にないことが原因と言えるでしょう。 

人の「生死」に関わる緊張感あふれる現場です。
その責任も半端じゃありません。
おまけに、「病人」を相手にする仕事です。
病院内には常に「病人」がいるから、
病原菌とかウィルスにもさらされているわけで。

とはいうものの、
医師の方というと、何しろ科学的な見方の立場にいらっしゃるから、
あまり、こういう所に頼る方は多い、とは言えません。

精神科医や心療内科の現場には、たまーに
ヒーリングを自由診療に取り入れたりする方もいなくはないのですが・・・。
中には、内科医の方で前世療法をされてる方もいるわけなので。
(昔は「リング」のモデルになった事件の・・・
F博士のT大事件以来、長らくタブーでもあったから、
この手の研究をする科学者やお医者さんは皆無に等しかったと思うのですが、
最近は、ヒーリングや前世療法をにおける治癒効果を研究している
医療従事者のも少しずつ増殖中のようです・・・
そういう研究会や発表会もあるらしい)

でも、やはり、立場上、こういうことを信じている、とは話せない、
個人としては受け入れているが、公には認められない・・・
という方が圧倒的なんだと思います

それはそれで当たり前というか、まあ仕方のないことです。

=======================================================

その方・・・は、わざわざ遠い他県からいらして下さいました。 


お会いすると、小柄で細身の華奢な方。
来年度から離島でのハードな現場に従事する方とは思えません。
(離島というと、どうしてもDrコトーを思い出してしまふ私は漫画好き)

医師さんという職業上からか、
最初の説明で、エネルギーボディやオーラのしくみなどの説明をすると
目をキラキラさせて、その説明に聞き入って下さいました。
その姿に、
ああ、この方は本当に人体の神秘に大して真摯な姿勢をお持ちなのだな、
と・・・科学と非科学と、分野の違いはあれども、
人の病を治し、状態を良くしたいという気持ちは
共通のものだと思ったのでした。


オーラのチェックをすると、深い哀しみ・・・の色に染まっていて・・・

見えたのは崖と海の深いブルー、冷たい風。
そして、はかま姿の女学生の群れ。
けれど、昨今のものではなくて、
古いセピア色とした風景といいますか、大正時代のような?

ああ、これは彼女の過去生の風景だな、と思いつつ。

どうやら、何個かの過去生が、
今と繋がりをもったまま、切れてないんですね。
どういうことかっていうと、
過去の彼女が感じている感情が、現在の彼女に流れ込んでいるの。
同時進行で。なんかタイムパラドックスでSFっぽいなあ、と思う。
ホントなんでそんなことが起こるのか
「よくわかんねぇや」
としか言いようがないんですが・・・。 

そして、チャクラを覗くと、
第一と第二チャクラに彼女のではない意識が
入り込んでいるのが見えました。
えっーと、これって、つまり寄生です。寄生というか、憑依ね。
霊が巣食ってしまっている。

あ゛ー こりゃ、出さないと・・・なんですが。

こういう場合、

「霊があなたの体の中に入り込んでいる」

なんてストレートには言えません。

「私、もしかして、取り憑かれてますか?」と
本人に自覚症状があるなら別ですけど。

そうでない場合は基本的に言いません。

だって、そういう人に
「霊があなたの体に入り込んで、あなたと体を共有しているんですよ。
今の状況はそのせいで・・・なんですよ」と言ってしまったなら
「私、取り憑かれていたんだ」とドーンと落ち込んで、
さらに、取り憑かれやすい状況を作ってしまう場合もあるから。

人によりますけどね。


中にいたのは、彼女の過去生に似た人生を送った女性。
似た波動を持っていたから、引き寄せられたのでしょう。
そして、一人だけでなくて、あとからももう一人、入ってしまっていたので。
これは動けなくなります。
霊が一体くらいならまだしも、たくさん入ってしまうと、
動けなくなってしまうのね。
何十体もだと、家から出れなくなる人、寝たきりになってしまう人、います。
ニートとか、引きこもりもそういうケースあるかもしれない。

しかも、随分昔からそこにいたみたいで、馴染んでしまっていたから、
本人にとって「自分の考え、心」と錯覚しても仕方ないこと。
本当は彼女の考えでも感情でも何でもないんだけど。 

彼女の過去生も哀しみに満ちたものでした。
確かにその傷もまだ癒えていない。
でも、彼女と感情を共有しながら、
彼女を生かそうとする力(過去生の人格)もありました。
それが彼女をこうしたセッションに導いたのでしょう。


さて、ここで話が脱線しますけれども、
霊的な問題(例えば憑依とか)を抱えている時など、
いつもそのことを当人にお伝えするのではありません。
何よりも私は、「霊能者」さんではありません。

伝えない理由としては、
「霊」ではなく、
単純に過去生のせいにしておいたほうがいい場合もあるということ。
霊と過去生とでは、本人が受けるショックが違うからです。
「霊」というと、おどろおどろしい。
「過去生」のほうが、ロマンティック?というか、恐ろしくない場合もある。 

嘘も方便といいます。

とはいうものの、過去生のことは作り話ではないから、嘘ではない。
それが100%の原因でもないから、やはり嘘になるのかも。
まあ、正直に話すばかりが、
その人にとって良いことではないってやつです。

とはいうものの、「霊」も「過去生」なんて、どうにも証明できないから、
それが本当とも事実とも言えないわけですがね。

「霊」も「過去生」として見えているものどちらも、
私の頭の中で勝手に作られた狂気的妄想かも知れませんし・・・。

こういうのは、あくまで仮説でしかないわけです。
でも、「もし、それを本当だとすると・・・」
として、仮の真実として解釈し、
それで本人の精神的問題が解決すれば、
結果オーライと判断するのが妥当かと。
ある意味で、バーチャルセラピー?
例えそれが、うその情報だったとしても、
本人が前向きになったり、
精神的重荷を解放する何らかの方法になっているなら、
ひとつのセラピーの手法として
「有意義」であると結論づけるのも、ありかと。


さてさて、話をNさんに戻します。

彼女のオーラの修復をして、
チャクラから寄生しているものを引っ張り出して処分して、
波動を整えて上げて、エーテリックダブルに気を補給して・・・
といつものように処置(こういうのも、イメージなんです)。
※ただ座って手を当ててエネルギー流しているように見えるけれども、
頭の中でそのように行って(イメージを作って)いるわけです。

それと併行しながら、彼女の過去生がいくつか見えてきました。

巫女として神につかえ、
日本のとある港(当時は港ではなく単なる船が出るところ)から、
異国に出航しようとする船に向かって、
歌(百人一首のような?)を詠んでいる。
なんかそういう儀式? なんでしょうね。
巫女さんてそういう仕事もするのか、よく分かりませんが。
たぶん、日本海だと思いますけど。

そして、とある主に仕えていたものの、
その主は謀反の罪を着せられ、そこそこ身分ある人だったので
死刑にはならなかったものの、僻地に流刑になってしまったりなんかした。

だが、助かった命ではあるが、数年してその主は病に倒れてしまった。
僻地に流されてからも、使用人として主に仕えていた彼女は、
都にその病によく効くという薬草を調達に行き、
戻ってきたものの、時すでに遅し、で主は亡くなっていたりした。

「もう少し早ければ・・・この薬があの地でも入手できていれば、
いや、私がもっと早く戻れていたら、
間に合っていたら、助けられたかも知れぬのに・・・」
と泣き崩れる彼女の姿。

そして、先ほどの大正時代?の女学生の人生。

パラパラとダイジェストシーンの寄せ集めのような、
いくつかの物語。

そして、
大航海時代のような、あんな服装の西洋
国の名は分からないけれど、
その時代は男で、木造の船に船医として船に乗り込み、
荒くれ男たちの治療をして過ごした医師の人生など。


Nさんが、今の人生で医師になったのは、
身分違いで決して結ばれることはないことが分かっていたにせよ、
想いを寄せていた主人が、病にかかり、
しかも、十分な医療、すなわち薬などの手当てを施せないことで、
その人が死んでしまったことが始まりだったのでした。
それは、遠い、はるか昔の物語。
ひとつの恋、ひとつの命がはかなく散っていった
その悲しみの経験が、礎となり、
自分が人の命を救う道を、いくつかの人生を経て、
今生で選んでいたのですね。



その後、彼女から頂いたメールを貼付します。

「アルマ様

こんばんは。3月4日に見て頂いたNYです。
以下、まずはお礼まで、
と思ったら言葉があふれて長くなってしまいました。
余裕がある時に読んでください。

セッションの後は遠足帰りのようにぐったりして、
頭もぼんやりしたけど嫌な感じは全然ありませんでした。
程よい疲れのようなぐったり感は2日たった今でも続いています。
あれから身体はしんどいのに家事はすんなりできるようになり、
やたらとお水を飲み、夜もぐっすり寝ています。
今まで4週間くらいほったらかしていた洗濯物もお茶碗も
(お恥ずかしい・・・。)
何故か少しずつ片付いています。
自然に体がすっと動いて、働いているのです。
むしろ何でこんなことが出来なかったのだろうと不思議です。

セッションでは私の感情の強さ、
それは3人分の感情を背負っているようなものだと言われ、
とても心が楽になりました。
自分でも、この程度のことで何でこんなにしんどいのだろう、
私が弱すぎるからかなと思うことがありましたが、
このしんどさは本当に大きなものだったんだ、
私頑張ってたんだと自分を愛しく感じます。 

そして死にたい、こんなに好きなのに分かってもらえないという気持ち。
それを言い当てられた瞬間全身がびくっと反応して、
背筋が寒くなりました。
最近はそんな気持ちとも遠くなり、すっかり忘れたと思っていたのに、
自分の反応の強さから今まで身近にあったその感情が
未だに私のどこかに巣食っているのだと気づいてぞっとしました。
自分に生きる許可を与えていないという意味、分かりすぎます。

以前、私はしんどくなると自分に向かって
“死ね、死ね、お前なんか死んでしまえ”というのが口癖でした。

友達・家族はじめ人間関係の全てが苦しくて、
自分というものがなくて、嫌いな人に言われた言葉でも、
やっぱり私はそんなに嫌な人間なんだ、
だからあんなに嫌な人たちにも嫌われるんだと、
よく分からない考え方で自分を苦しめていました。

人の考えにすぐ影響されるし、
趣味・嗜好もその時の友達と似通ったものになっていって
本当に自分がありませんでした。
大学の寮に入ったとき、周りの生徒たちが
自分の欲しいものや生活で必要なものを次々揃えていくのを見ながら、
自分のほしいものが何も分からず驚いたことを思い出します。
恐ろしいことに、どんな服を買ったらいいかも良くわかりませんでした。

アルマ様が最後に教えてくれた、
まずは自分、という言葉、本当にすっと胸にしみました。
今この一瞬を大事に生きて、自分を大事にすること。
人間関係の悩みとは関係ないように思えて、
でも実はこれこそが根本的に悩みを解決するための、
そして幸せに生きるための一番の近道。そういう意味で受け取りました。

何事も基本から、まずは今までおろそかにしていた
この当たり前のことをこつこつと積み重ねていこうと思います。
そして前世の私が自分の命を絶ったり、深い悲しみを背負ったり、
という人生を生きたのを聞いて、
それは今までの自分の首を絞める私の生き方に
あまりにそっくりで不憫に感じました。
せっかく授かったこの命、幸せに、楽しく生きていたいと心から思います。

もう一つ嬉しかったことは
アルマ様のセッションを受けられるまでに
自分が成長したんだと思えたことです。
自分を責めるばかりの私だったら思いつきもしなかったでしょう。
少しずつでも自分を大事にしようと気づいて、まだまだ修行中だけど、
確実に歩んでこれたんだ、そう思えて少し誇らしくなりました。
自分に気持ちいいこと、お風呂で半身浴をゆったりしたり、
美味しいごはんを食べたり、
小さなことでもどんどん取り入れて生きたいです。

あと、医者になったのも何か目的があるからみたいよ、との言葉。
実は医者としての自分に悩んでいたのでこの言葉はとても嬉しかったです。

私は物心つく前から何故か医者になるものだと思い込んでいて
(親は医者ではありません)大学受験で一浪していた時ですら、
医者になるのは決まっているんだから、
と自信満々で周囲を心配させていました。
医者になりたい動機はわからないけど、
とにかくなるものだという確信がありました。
まだ何が目的か分からないしやる気もでない自分が歯がゆくもありますが、
目の前のことから取り組んでいこうと思います。

セッションを受けてからまだ2日なのに、長い時間がたったように感じます。
すっとつかえがとれたようなこの心の軽さ、
本当にアルマ様のセッションのおかげだと感謝の気持ちで一杯です。
どうもありがとうございました。
最後にご相談なのですが、
頂いたパンフレットを見て継続セッションに強く惹かれています。
幸せになるために、このまま歩んでいくために、
力を貸していただきたいのです。
本当にありがとうございました。」


=====================================================

今回のケースですが、
彼女はセッションを受けて、とても楽になったし、
この経験がプラスになったので、
医師としても、ヒーリングの良さを多くの人に知ってもらいたいから・・・と
自分の感想のメールなど、ぜひ宣伝?に使ってくださいと
そうおっしゃって下さったのでした。
とてもありがたいことです。
(ただ、私の場合、すべての人の力になれるほど、
万能じゃないんですけどね。
全員を満足させられることは出来てないというか、
正直、訪れてくださった全ての方の問題を解決することは出来てないです)


さてさて
医療の現場にいて、西洋医学を学んだ理数系の人が、
うさんくさいヒーリングとか、過去生セラピーとか何で信用するの?
と不思議に思う人もいるかも知れません。

でも、人の生死を身近に見、それに触れ、
人の病とか、生命の不思議に接している人たちだからこそ、
科学ではわりきれないことが存在するということを受け入れられたり、
その先にある「何か」を追求する気持ちも生まれるようです。

助かりそうなのに死んでしまう人がいたり、
その逆に絶対助からないと思える人が助かったり、
レントゲンに確かに写っていた腫瘍が数日で消えていたり・・・
そういう「奇跡」に毎日接しているわけですし。


何よりも、医療の現場にいる彼らもまた、悩み多き「人間」の一人。
とくに、精神科や心療内科の道に進む人は、
自身や身近な人々が負った「こころ」の問題がきっかけで、
その道を目指す人がほとんどですから。

でも、不健康だからこそ、
自分が「病んだ」経験があるからこそ、
病人の気持ちがわかるというのもあり。
病気をしないと、健康のありがたみもわからないわけですし。


でもって、
心身の状態において、完璧な健康な人というのは、
なかなかいないものなんですよ。

そして、
誰もが、心に傷をもち、
人生に問題や悩みを抱えて生きているものなのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿