2015/11/01

2013 レポートNo.11 「S・Cさん」

【スクールが始まってからの内面の変化について】

 
スクールに通い始めた当時の私は、
自分と言う存在を否定しきっていて常に空虚感にさいなまされていました。

「自分」が生きていることに何の価値があるのか
何の意味があるのかわからないと、
それでもまだ何十年も生きていくであろうと言う事に対して、
不安と絶望と恐怖がありました。

そして、自分の中に何かドス黒く重い醜い何かが
渦巻いているような感じがいつもあり、
それを持っている自分への嫌悪感・罪悪感、
そしてその醜いものを周囲に気付かれるのではないかとの恐怖感から、
周囲の人には、本当はもっと近づきたいと思っているにも関わらず、
どこかいつも壁を作った接し方しかできずにいました。

とにかく周りに人がいると言うだけで、
何か自分の存在を責められているような言われのない恐怖感がいつもあり、
常に外界に対して脅えて生活していたように思います。
スクールでの最初の約2年で、『自分がいかにネガティブエレメンタルに
埋もれていると言う事に気付いていなかったか』と言う事実を知りました。
この頃は過去生で自分が虐待や拷問を受けた時代に
創ったエレメンタルと対峙している時期でした。
それが、私の外界に対しての恐怖や脅えの原因だったのだと気づき、
「自分」の空虚だった部分に
少しずつ芯が感じられるようになってきた時期でした。

3年目頃から、自分が虐待や非道な事をしていた側だった頃に
創っていたエレメンタルの存在をじょじょに知るようになってきました。
それまではどちらかと言うと
自身の中に抑圧している事の方が多かったのですが、
逆に外に対して、怒りや憤りが抑えられなくなった時期でもありました。
そして、去年のN店勤務時代は、その自分が抱えていたモノを、
職場を通して突きつけられていたのだと、今になると改めてわかりました。

この4年間を大きく振り返ってみると、
自分が持っていた“ドス黒く重い醜い何か”
…つまりは自分が創りあげた
大量のネガティブエレメンタルでありエゴイズムを、
この年月の中で外側からだんだんと
剥がしていく作業をしていたのだなと言う事を実感しました。

この1年…と言うか、2012年になってからは、
私自身の仕事スタイルが変わったこともあり、
またネガティブエレメンタルに飲み込まれている状態に陥っていました。
ネガティブエレメンタルに飲み込まれている自分、を
自覚する事はできても、それを打開する事まではできない状態で、
そんな状態でスクールに参加する度に、
私以外の皆さんの成長が著しいのを感じ、
こんな状態の私がスクールに参加する事は、
皆さんに迷惑をかけているだけなのではないか、
私がいる事で皆さんの成長の妨げになっているのではないかと
焦りや罪悪感があり、行くべきではないのでは?と
悩んでいた時期でもありました。

仕事もプライベートもスクールも、
とにかく「しんどい」の一言に尽きる時期でした。
実際、皆さんに迷惑もかけたには違いないのですが、
でも今思うと、
そう悩む事さえも自分のエゴイズムだったのかもしれないと感じます。
去年1年の事に集中してしまうと、
本当にまたネガティブエレメンタルに飲み込まれているダメなやつ、
で終わってしまうのは事実ですが、
スクールが始まってからを俯瞰で見てみると、
全くの振り出しに戻ったわけではなく、
それでも以前とは違う壁にぶつかっていると言う事は、
少しは前に進めているという事では?と思えました。

とは言え、自分のエゴイズムの果てしなさには我ながらうんざりします。
まだまだ油断していると
やはりまたネガティブエレメンタルに飲み込まれている自分がいます。
これに対峙しているときの「しんどさ」は本当に逃げたくて堪らないです。
ただ、これも当初を振り返って改めて感じた事でしたが、
では、またスクールが始まる前の頃の、
自分が存在している意義がわからなかった
常に周囲に脅えていた頃に帰りたい?
と聞かれたら…それはNOです。

「しんどい」と感じていると言う事は、まだ捨てるものがあって
身軽になれると言う事でもあるのだと思えるようになりましたし、
以前はエレメンタルに飲み込まれている事さえも
気付いていなかった自分が、そのしんどい自分を
「あー今飲み込まれてるんだな…」と
少し離れて感じている自分がいるようになったのは、
成長したと思って良いのではないかと感じています。
もう少し、その飲み込まれている自分と、
それを見ている自分の距離がじょじょに開き、
最終的には飲み込まれないようになりたいと思います。

今までは自分の事しか見えていませんでした。
自分が他の人に対してした事も省みず、
自分がされた事だけにしか集中していませんでした。
被害者だった人生の頃も、加害者だった人生の頃も、
結局はいつも「人からは愛されたい」と願う事ばかりで、
自分で自分を愛していないし、
また、人の事も愛そうとはしていませんでした。
これからの課題は、
自分の中のエゴイズムを見つめていく事ももちろんですが、
とても単純な言葉になってしまいますが、
「周りを見る」と言う事だと思っています。

今まで何百回としてきた人生で溜め込んできたエレメンタルを
容易には無くす事はできないとは思います。
ですができるだけここで減らして、ポジティブなものを増やして、
次の人生でももっと前に進んで生きていくための
ステップにしていきたいと思います。


【グループレッスンについて】
基礎コースの時は生徒が2人きりだったので、
ほぼ個人レッスンに近い状態でしたし、また、その後、
エソテリックスクールになった頃も人数は増えたものの
ほとんどが見知ったメンバーでしたが、
去年から場所や人数も大幅に変わり、
私も思っていた以上に戸惑いました。

そして、私の中の今までの甘えや逃げを痛感すると同時に、
いかに今まで自分が自分の事しか
見ていなかったのだろうと言う事に気付きました。

ですが、やはりこれだけの人数がいると、
それぞれの状態の変化や観察が
多様な組み合わせでできるものだと感じました。
また、それぞれの抱えている問題を話し合ったりする事で、
他者への指摘自体が
自分の中にもある問題への指摘でもある事が多々ありました。
とても似ている問題が、各個人で形を変えて表れている状態である事も
実感できるようにもなりました。

映し鏡とは正にこの事なのかと。

それと同時に、それぞれ皆さんの成長も本当に著しいと思います。
皆さんとても表情が柔らかくて優しい雰囲気になってきました。
そしてやはり、周囲への観察力と言うか、
さりげない優しさや気づかいが感じられる事が増えました。
最近しみじみ皆さん笑顔が素敵だなぁと思います。
長く一緒にやっているので特に…かもしれませんが、
YCさんの成長は本当に素晴らしいと感じます。
今までは隠れてしまっていた(?)彼女の本当の優しさや
慈愛の気持ちが前面に出てきているように感じます。
また、Fさんもこの1年でグッと大人らしくなったように感じています。

アルマさんがグループでやる事にこそ意味があるとよく仰っていたのですが、
この体系になって、初めてその意味を実感したように思います。
いつもどちらかと言うと何かしらの問題を露呈している事が多いのが
とても恥ずかしく罪悪感があったのですが、
それでもそれを受け入れてくれる場と、皆さんの存在が本当にありがたく、
この場で一緒に勉強できる機会があった事に本当に感謝しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿