2015/11/01

2013 レポートNo.4 「F・Tさん」

「パートナーの信仰する宗教や、その信念を受け入れられず、拒絶する」

この問題はパートナーと出会った五年前から
自分の中で消化出来ずにいたことでした。
パートナーは決して私に宗教を勧めたりせず、
私が嫌だと言った事に対して理解を示し、受け入れてくれました。
私と言えば、パートナーの話も聞かずに、拒絶するばかりで、
宗教に対しての勝手な思い込みや先入観、
嫌だと思う感情に振り回され続けていました。

私の態度でパートナーに嫌な思いをさせていました。
そのことを頭では分かっているのに、自分を変えられない事に
焦りと苛立ちと自己嫌悪ばかり感じて過ごす日々でした。
この五年間、パートナーのことを少しずつ受け入れては、
また感情に振り回されて、反省や内省を繰り返してきました。
その事を振り返った時、
大きく変化したと感じられたのはこの一年間でした。

一緒に学ぶスクールのみんなが、
どんな風に感情をコントロールしているのか体験談や、
考え方を聞かせてもらいました。
スクールではみんなそれぞれの悩みや問題と向き合っています。
だからこそみんなの体験や、考え方にはたくさんのヒントがありました。

一番のヒントになったのは、自分の感情を受け入れる事。
感じている事を否定しない事でした。
これまでの私はパートナーへの自分の感情を
受け入れているつもりになっていただけで、
本当は自分の感情をどこかで否定し続けていたのだと思いました。
頭の中ではきちんと出来ていると思い込んでいたのです。

自分のパートナーへの言動に初めは上手くやれていると思っていても、
どこからか違和感を感じ始めて、
また感情をコントロール出来ずに相手にぶつけている。

自分のことを認められないのに、相手を素直に認めることなどできない。
これはそういうことに繋がっていると深く納得できました。

今までこんなに考えても分からなかったことなのに、
みんなそれぞれの悩みや、抱える問題に、
それぞれの考え方を教えてもらうことで、
そこからまた自分なりに考える機会を与えてもらえました。
人はそれぞれ違う考えを持っている。
スクールを通して、そこに触れられたからこそ、
今までとは違う視点で自分の問題に向き合えました。
次こそは、必ず出来る気がする。
そう、自分の中で不思議と確信できました。

自分の中に生まれる感情を押さえ込むのでも、
否定するでもなく、大切にする。
その選択を選べたことで、素直にパートナーの気持ちを大切にしよう、
そう心から思えるようになりました。
そして、自分勝手な思い込みにも冷静に向き合えるようになり、
手放すことができました。
まだまだ未熟な部分も多いですが、
心からパートナーを思える自分を見つけられた事が、
私にとってはとても大きな成長でした。
スクールのみんなが居なければ、ここにはたどり着けていません。
一人では、まだまだ感情に飲み込まれ続けていたと思います。

自分の問題を通して、
私はスクールのみんながそれぞれにこの一年間、
自分の弱さやネガティブな思考と向き合ってきたのだと感じました。
ダメだとレッテルを貼った自分を、
それも自分の一部なんだと認めること。
弱い自分もいる、間違う自分もいる。
私自身もですが、以前までならそこで足踏み状態だったのが、
では次にどうしたら良いか、自分はどうなりたいのか。
そういう視点を持って、自分の問題と向き合ったり、
他者の問題を考えたりしようという姿勢に変わってきたように思います。
この姿勢の一歩が、
相手を思いやることに繋がるのだと気付くことも出来ました。

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