2015/11/05

信じること見抜くこと③

相手が信用できる人なのか、そうでないのか・・・

それを一瞬で見抜くのは難しい。


自分に『危害』を加えてくる相手であるのか、
すなわち、自分にとって敵になりうる存在か否か、
迷惑をかけられ、面倒なことに巻き込む人であるのか否か、
関わることで不愉快な思いをさせられる相手であるのか否か、

たぶん単純に直感や本能に頼ったほうが、
深く考えて理性で判断しようとするよりも、
正しい結果を導き出すように思う。

そして、その直感や本能というのも、
経験豊かな大人より、子供たちのほうが長けていたりする。

子供は無意識的に聖と邪を見分け、
大人の面の皮の下にある嘘と本音を見抜く。

それが出来るのは、
人間関係に計算や利害を持ち込むことなく考えられるせいなのか、
情に流されず、ただ感じるままにすべてを受け入れられるからなのか、
無垢な魂が容赦なく、どす黒い欲望をかぎ分けるからなのか、
理由はわからないが。


たくさんの人と会い、多量の人間観察をしてきた結果として、
人生の経験値などと合わせて
洞察力から見抜く目を持つ人もいるが、
それでも大人は
子供に比べて『思考』に騙されることが多いように思う。

人を疑いたくない、信じたいという前向きな気持ち、
逆に何でもかんでも疑ってかかる猜疑心が、
真実を見抜くことを邪魔することはあまりにも多いので。



さて。
前記事にあげた霊能者の行動への疑惑。

今回のその人物にしても、
霊的な職業、スピリチュアルな職業に従事する者に対して、
その技量(仕事が出来る人であるか否か)かどうか、
それを推し量ることは素人にはとても難しい。

それまでのその人の世間一般の評判など、
他人の評価を当てにするのが、たぶん一番なのだろうけど。
正直メディアへの露出度などはあてにならないといったほうがいい。

例えば、業種が異なるが観光地にある某有名飲食店の話。
その店はいつもTVや雑誌で紹介される行列の出来る店なのであるが、
地元での評判は悪く、地元民はほとんど寄り付かない。
しかし、オーナーが昔芸能関係の仕事をしていた関係で、
常にメディアで取り上げられるので、
いかにも「人気のある美味しい店」と世間的には位置づけられている。

そんな風に記事を「創ること」によって、
対象の印象やイメージを世間に認知させるのが、
メディアの世界であり仕事。
その良し悪し、功罪は別として。



スピリチュアルな仕事にしても、何の仕事にしても、
何処でその人を見るか・・・と言ったら、
やはり、その人が常識的な人であるか否か、ってことになるかも。

とくにスピリチュアルな仕事、霊的な仕事などは、
非常識な事柄を対象としているから、余計に。
その人に世間一般の常識があるか、公序良俗のマナー、
礼節をきちんとわきまえた人であるのか否かって言うのが、
たぶん、バロメーターにする基準として、ベターかと。

礼儀作法などわきまえていて挨拶がきちんと出来る人なのか、
時間や約束を守ったり、周囲に気遣いが出来る人なのか否か、
妙に威圧的ではないか、言葉使いはどうなのか、
第一印象も大事で、良いものを着ているとかそういうのではなく、
他人に不愉快さを与えないほどに服装や身だしなみが清潔か、
・・・とか。


意外とそういうところが一番大事かも知れない。

もちろん、素人にも納得のいく説明が出来て、
お金の話も理路整然ときちんとしていること、
常識的な範囲内で法外でないことなども大事で。
法令を遵守しているってのも大切。
アフターフォローの部分とかも含めて。

たぶん通常のサービス業と同じで、
「お願いしたい」会社であるとか、人であるとか、
そういう点で見るべきなんだと思います。

腕もいいに越したことはないですが、
医療の現場と同じで、
「これだけやってくれたんだから」と思える誠意ある対応、
一生懸命、患者のことを考えて精一杯やってくれる人なら、
神の手を持つお医者さんじゃなくても、
この人に出会えてよかった、悔いなしって、
割り切れるわけだし。

ゴッドハンド持ってても、奇跡起こせる人であっても、
不愉快でイヤな人には借り作りたくないって、
そう思いますから、私の場合は。
そして、これも私自身が思ったことなんですけれども。
あくまで私基準のチェックポイントです。


一昔前だと日記だけ、最近だとブログオンリーだけで、
自分自身の居場所を明らかにせず、
(名刺があるとか無いとかではなく)
オフィスを持たないで活動している人は、
ハズレが多いというか、信用できない人が多いように思います。

HPがないよりはあったほうがいいように思いますが、
それよりも、仕事場があるかないか、ってところが大きいかと。

自分からお客さんを求めて宣伝しなくても、
口コミだけで仕事の依頼がたくさん来るような、
本職の傍らでそういう活動している人は別として、
ネットを使って、仕事のPRをして集客している人で、
オフィス(もしくは所属する場)をもたない人っていうのは、
私的には「う~ん?」って思う人ばかりでした。

自宅を明らかにすることは、確かに
この手の仕事の人間だと、リスクが高いのは事実。

私も以前、雑誌で紹介していただいたときに、
連絡先としての住所も掲載してしまったわけですけど、
「予約制」としていても、突然の訪問ありましたから。
しかも時間外に。
そういうことがあるので、
サイトに住所掲載できないんですけどね。私の場合は。
知り合いの占い師さんでも、お店から後をつけられて、
自宅をチェックされ、ストーカーされたという人いますし。

そのあたり微妙なとこですけど。
でも、やはりそうですね。
責任の所在地を明らかにしている人かどうかは大切です。
やはり、
仕事場を持っているのは信用のバロメーターかも知れません。
(公な自分の身元で確保しているわけですから)
そういうのはレンタルのオフィスでも自宅でも何でもいいわけです。

喫茶店とかホテルのロビーとか、
他のお客さんに話の内容が聞こえような場所でって、
そういうやり方している人は、
守秘義務っていうのを判ってない気がするし、
お客さんのことをあまり考えてないように思うのです。
密室でない限り、難しいですよ。

とても私的で込み入った話をするんですから。
(占い館とか占い喫茶とかはそのための場所なので除外)

壁に耳あり、障子に目あり、です。

実際、私自身がカフェ巡りとか好きで、
そうした場所で一人過ごすこと多いわけですが、
「・・・聞こえてしまった。スマソ」って話、多々ありますもの。

せめて相手の家にお邪魔するとか、出張なら判りますが。


それと、やたらと
有名人の知り合いがいる、有名人の人を見た(顧客だ)、
誰々さんに認められた信用されている・・・などと自慢をする人。
自分はどれほどすごいのかって、のたまわったり、
他者批判をする人もどうにもっっっ

人間完璧じゃないし、欠点も問題もあって然りですから、
多少ネガティブでダークな面があってもいいんですけど、
その人が自分っていうものをしっかり認識していて、
自分の抱えている問題をきちんと自覚している人であれば、
ちょっとヘン?だったりしても、それは個性ってことで。

あ、それと所詮生身の人間なんですから、
ヘンに聖人君子ぶってないで、
欲望を隠していない人のほうが私は好きです。

人間味と暖かさがあれば。

けど、謙虚さのかけらもまったくなくて、
ゴーマン臭がプンプンする人だけは、どうにもダメですね。

能力が云々より、人としての器が大事だって思うので。

そんなんで、私の場合は・・・
私が依頼者だとしたら、
そういうところでその人をチェックしますというお話でした。


そして次回にまだまだ・・・つづく

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