2015/11/04

聴くは一時の恥、聴かぬは一生の恥

いつだったか朝の後楽園駅にてホームを歩いているとき、
スカートのファスナーをご開帳しちゃってる若いお嬢さんが前に。
それを見たオバサンはこりゃイカンと、
「あの、後ろ、スカートのファスナー開いちゃってますよ」と小声で。

でも、とっても冷めた表情で、
「あ、そう」とだけ言って、
そのままスタスタ去ってしまった。

「・・・・・・」

ゴメン! もしかしてソレ、わざとちゅーか『趣味』だった??

あっけに取られた私を残して遠く去っていく、
彼女のスカートから覗いたパンティを見ながら、そう思ったりして。


そんな風に、最近はストッキングが伝線していたり、
スカートの裾から糸が出ていたり、靴が左右違っていたり、
髪の毛にカーラーが巻きついていたり、口紅がはみ出ていたり、
洋服が裏返しだったり左右逆だったり、裾がめくれていたり、
たぶん間違えちゃったのね、寝起きが悪くてそまま来ちゃったのね、
などなど・・・
身だしなみとしてソレ気づかないとヤバイですぜ、
という人を見かけて教えたとしても、

「教えてもらった良かった!早く気づけて良かった」な素振りの人は少なく、
むしろ、「人前で注意するなんて恥をかかせてヒドイ!」みたいな、
逆切れというか、失礼だと言わんばかりな対応をする人もいたりして、
『下手な親切大きなお世話』の境界線がどうもよく判らなくなってきた近頃。
人情に厚かった昭和生まれには理解不可能つーか。

もう、オバサンついていけないわ。

さすがに男性の社会の窓のご開帳に関しては、
オバサンとは言え、女性から注意するのは難しいでゴンス。
職場で見知った人とか、知人友人ならいざ知らず、
女性に注意されるのは、やっぱ恥ずかしいだろうし~
見ないふり気づかないふりをしてあげたほうがいいのかな、と。
(ヘンタイさんは別として。
※ヘンタイさんには「Oh!超スモールサ~ィズ!」とお褒めの言葉を)
ホント、人に何かを注意するのは難しいです。
公序良俗のマナーとか法律的な規範がはっきりしているとこならともかく、
常識・非常識っていうのは、所変われば、時代変わればで、
国、民族、宗教によっても違うし、世代間でも異なっていたりするから。
受け止め方もそれぞれだしねぇ。

それでも、誰の子供であっても子供に注意するのは、
社会における大人の役目だと昭和生まれは思うけど。
食べ物は粗末にしたらいけません、お残しはダメか、
困っている人、お年寄りなどには親切に、とか。
それを実践するのが難しい時代になってきたのは事実。


~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~


さて、私は20代前半のバブル真っ盛りの頃、
交通事故にあったことがきっかけで仕事を辞めざるを得ず、
借金を抱えて生活もままならなかったのこともあり、
(加害者に逃げられて治療費をもらえなかったので)
地方のリゾートホテルに住み込みで働いていたことがある。
冬はスキー場、春から秋はゴルフ場といった具合に。
ずっと同じところではなく、同系列のホテルであちこち転々と。

そのゴルフ場で働いていたときのこと。

仕事はサービスだったのだけれども、
さこではコースレストラン(二箇所×2名)勤務と、
ホテル内レストラン勤務とがあって、
シフトにより交代で、外か中かって勤務が決まる。
コースレストランは昼間オンリーだけどホテル内は早番遅番があるわけで。

で、ホテルの中はたくさん人がいて、黒服とか男子とか他女子もたくさん。
コースレストランに行くメンツは基本、社員ではなくシーズンバイトのみ。
(厨房のコックさんは社員、洗い場さんはパートだけど)

サービス担当の二名はその時によって、ペアが代わるんだけど、
そのうちの一人がちょっとクセがある人で、
シフトを見るたびに、皆憂鬱になっていたり。
「うわっ、今週彼女と一緒のが○回もあるの?ヤダー!」・・・みたいな。
そういう愚痴を言い合って、「ご愁傷様ね」と慰めあうことに。

なんていうかー
プライベート(寮生活)で関わる分には、
サッパリしているし、チャキチャキとした感じで、話も出来るし、
いわゆる悪い人ではないんだけれども・・・
一緒に仕事をするとなると、ペアを組む人にとって、
ストレスの塊となってしまうような人・・・だったんです。

まあね、プライベートで楽しい人が、
仕事上の仲間としても良き同僚とは成りえないのと同じ。

彼女・・・の場合、仕事となると、仕切り屋の顔が出るらしく、
相手が誰であっても、すべて命令口調。
何でもかんでも自分の思い通りに進めようとし、
自分ルールを押し付け、あーでもないこーでもないと仕切る。
思い通りに行かないと舌打ちしたり、機嫌が悪くなり、
そればかりかヒステリックに怒鳴ったり、
ペアのやることにダメダしをして、小さなことでも文句をつける。
相手が年上だろうが社員だろうがおかまいなし。
キッチンの人に対してもパートのおばさんに対してもそう。
ただし、さすがにホテルの黒服に対してだけはそれはナシだったかな。
(なんていうかまるで帝国陸軍の軍人か憲兵かってノリで、
今思うと、憑依されてたか過去生の影響かなって)

これには、みんな疲れを通り越して、ストレスの限界。
実際、ストレスで胃痙攣を起こし、
「他の人はいいけど、彼女だけとは無理!」って、
倒れた子、チック症みたいになって仕事をリタイアした子もいた。


ホテルのレストラン内では、他の人もいるし、
そうした面はあまり顔を覗かせないので、気づかない人もいたり。
少人数の時だけに豹変するってことで、
コースレストランのメンツだけが知っている事実であった。

当然のことながら、みんなの不満は爆発し、
彼女がいない場では、愚痴大会の日に。
どんどんストレスがたまって、ため息がだんだん悪口になっていくわけで。
彼女の横暴なやり方に傍目で見ていた、
コックさんやパート(彼女より年上)さんたちが遠からず注意をしても、
強気で自分は正しいと信じる彼女の前では、
もともと温厚な彼らはあっさりと玉砕してしまうのであった。
普段の彼女は決して悪い人ではないし、優しい面もあって、
仕事熱心というか、一生懸命が過ぎるだけだと思うし~
(いやかなり我がままなんだが)
・・・と良い風に考えようとしても無理ってくらい、
皆の彼女に対する嫌悪感、悪意は過激にエスカレート。

私も相当ストレスを溜めこんでいた一人ではあったけれど、

なんていうか、それ以前に、陰でこれだけ悪口言われて、
彼女を知らない人の間(ホテルの従業員中)にも広まってか、
「コースレストラン、大変なんだってね、負けないでね」と
見知らぬ人からも声を掛けられるほどに、
私たちは被害者の会のごとく同情され、
それと対比して彼女の悪評は日ごとに広まって、同室の仲間たちにも、
「顔を見るだけで吐きそうになる」とストレスの塊として認識され、
当人を抜きにして集まっては悪口の対象になっていること。

なんか、そーゆーのって、どうよ?

・・・と私は思ったり。

彼女が本当に心の底から性根が腐ってて、イヤな人だったら、
自分が周囲にどれほど嫌われているか、悪く言われているのか、
知っててそういう態度をしているような人であったなら、
そうは思わなかったと思う。けどいい面があるのも知ってたからね。

それに本人に直接言えないこと、言わないことを、
陰であーだこーだ他人と集まって言い合うのって、
基本的に好きではないので。
ちょっとした愚痴とか相談とか、それはあって然りですが。
さすがにここまで来るとなー・・・というのはあった。
もはや、彼女はホテル中で『悪役』のごとく嘲笑されていたし。

もし、私が彼女だったら、
知らず知らず他人にストレスを与えていて、
いつの間にか周囲に嫌われて、陰口悪口言われ放題なんて、
そんなのはイヤだし、知らないままでいるのは、
気づかないでずっと憎まれ者でいるのはなあ・・・って思うから。

今だけのことではなくて、彼女のこの性格なら、
過去の職場でもそうだったんだろうし、
この職場を辞めた、この先の別の職場でも、
こうした欠点や問題をずっと持ち続けて、
人に嫌われたり、避けられたり、
陰口を言われることになるんだろうと、
それに気づかないまま、生きていくのって、
本人にとってどうなんだろう、惨めなだけじゃないかと。


そこである日、たまたま仕事が終わってから、
彼女と2人きりになる機会があったので、
思い切って、コースレストランでの仕事のとき、
一緒に仕事をする人々がどんだけ彼女に対して、
ストレスと不満を抱えているのかを話すことにした。

皆の想いとか、まあアレやコレや・・・

すると、彼女は泣き出して、全然気づいていなかった、
そんなつもりはなかったし、そんな風に思われていたなんて・・・と。
急に弱気に。

で、急遽、寮にてコースレストランの皆と話し合うことに。

彼女は終始、泣いて「ごめんなさい」、と、
そうすると、それまで彼女のことを、陰で文句たらたら、
罵詈雑言を浴びせたり、悪口吹聴し、怒りまくっていた人々、
「いや、私たちはそんな風には思ってないよぉ」
「そこまで怒ってないし、言ってもないから」
と、急に和気藹々な馴れ合いムード。

まるで私一人が彼女に対してそう思ってるみたいな雰囲気に。

私としては「・・・へ??」

でしたけれど。

でもまあ、女の集団ってそんなもんか。そんなもんだったよな、と。

思い出しましたし、思い知らされました。

皆、人のことはあーだこーだ言うくせに、
自分のことは悪く思われたくないし、
彼女をいじめた人みたいには成りたくないのね。
本人には普段から直接言いたいことも言えないのにね。
いつだって自分を被害者にする加害者を責めて、
相手のせいにして、何一つ言い返せず、戦いもせず、
なのに陰で集団になったときには吊るし上げて、被害者ぶるのに。

さんざん陰で言っておいて、本人を前にすると、
「私は言ってない」「そんなこと思ってない」になる。
そして、泣いた相手に同情して、優しい人のふりをする。


・・・・・・。

まあ、いいですけど。
今さら人間不信になるほど世間知らずではなかったし。

はい、皆さんそれで仲良しこよし、
めでたしめでたし、で良かったですね、ってホント。


たぶんそれまでは、彼女の悋気の強さのこと。
噛み付くような言い方とけんか腰な言い方に恐れをなして、
彼女の周囲には、誰も注意する人はいなかったのだろう。
どうやら、私は初めて彼女の問題を指摘する人になったらしい。


「言いにくいことを言ってくれて、ありがとう。
知らないままでいるよりは良かった」と彼女は言ってくれたものの。

周囲が思うほどには彼女は強い人ではなく、
欠点を指摘されたことに対してショックを受け、
仕事中自分が周囲の人に与えている印象や
自分という人間がどのように思われているのか知ったことで、
かなりのダメージを受け・・・寝込むことに。
思い出しましたし、思い知らされました。

皆、人のことはあーだこーだ言うくせに、
自分のことは悪く思われたくないし、
彼女をいじめた人みたいには成りたくないのね。
本人には普段から直接言いたいことも言えないのにね。
いつだって自分を被害者にする加害者を責めて、
相手のせいにして、何一つ言い返せず、戦いもせず、
なのに陰で集団になったときには吊るし上げて、被害者ぶるのに。

さんざん陰で言っておいて、本人を前にすると、
「私は言ってない」「そんなこと思ってない」になる。
そして、泣いた相手に同情して、優しい人のふりをする。


・・・・・・。

まあ、いいですけど。
今さら人間不信になるほど世間知らずではなかったし。

はい、皆さんそれで仲良しこよし、
めでたしめでたし、で良かったですね、ってホント。


たぶんそれまでは、彼女の悋気の強さのこと。
噛み付くような言い方とけんか腰な言い方に恐れをなして、
彼女の周囲には、誰も注意する人はいなかったのだろう。
どうやら、私は初めて彼女の問題を指摘する人になったらしい。


「言いにくいことを言ってくれて、ありがとう。
知らないままでいるよりは良かった」と彼女は言ってくれたものの。

周囲が思うほどには彼女は強い人ではなく、
欠点を指摘されたことに対してショックを受け、
仕事中自分が周囲の人に与えている印象や
自分という人間がどのように思われているのか知ったことで、
かなりのダメージを受け・・・寝込むことに。

つまりトラウマになったってこと。

んでもって、
彼女は私に対して「恐怖心」と苦手意識を持っちゃったのね。
とどのつまりが怖がられちゃったの。
たぶん、私の言い方は相当きつかったと思われ。

結果的に私は彼女を「叩きのめした」人になってしまい、
皆の間では「何も言わなくても」「そこまで言わなくても」
で、なんとなく悪者って雰囲気に。


余談だけれども、その頃、彼女は社員の男性と
お互い恋人がいたものの、いい感じになり初めていて、
お陰でその男性社員から、
「お前、ひどいヤツだな、彼女はそんな悪い人間じゃないんだ」
と喰ってかかられたり。

彼女が精神的ダメージで寝込んで仕事休んだり、
周囲の女の子たちがそれに同情して、悪口大会が収まったり、
そんなこんなの状況から、
それ以前の彼女のワンマンぶりをはてさてどうするべきか・・・
と常々考えていたであろう黒服(上司)の一人が
誰かから事情を聴いたらしく、
そのいきさつから色々なことを察し、私に同情してくれたみたいで、

「しばらくコース行かなくていいぞ、ここで命の洗濯をしてこい」

と、メインダイニングでもコースレストランの仕事でもない、
最上階の眺めの良いところで、他の人と顔をあわせないで済む
一人黙々とボッーと出来る仕事を与えてくれたりなんかして。

このときは単なるオジサンでヤな黒服と思ってたその人が、
洞察が深くて気配りや配慮が出来る人なんだって知った瞬間でした。

一週間くらい、キレイな景色が見れる特等席で、
ひたすらナプキンを折るだけの日々。

お陰でなんか私の意図を判ってくれる人がいるだけ、
それでまあ十分だって割り切れることができました。

ホント、命の洗濯できましたわ。


その後は普通のシフトに戻ったけど。


~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~

そうさなあ・・・

あのまま、他の人たちに混ざって、彼女の欠点を根掘り葉掘り突付いて、
悪口を言い合う仲間になることも出来たろうし、
その仲間に入らなくても、自分の中のストレスと折り合いをつけ、
彼女とその場その場で個人的に衝突とケンカを繰り返し、
鬱憤を外で発散したり、地元の友達に愚痴を言って済ませて、
シーズンが終わってこの仕事が終われば、二度と会うこともない人と、
その場だけ耐えて過ごすことも出来たと思う。

友達ではないし、これから先も付き合いたい相手でもないわけだから。
そこまでしてあげる義理もなかった。

でも、まあ・・・根がおせっかいだから。


あの欠点を残したまま、色んな人に嫌われまくって、
他人のストレスの原因になっていることに気づかずに、
年を重ねていくのがいいことなのか・・・

確かに私でなくても、
誰かが何処がでそれを気づかせることをしたかも知れないし、
もっと別の痛い経験をすることで思い知らされること、
性格を矯正されるような出来事が起きたかもしれない。

別に私がでしゃばるようなことではなかったのだろう。

何をどうすればよくて、どれがベストだったのかなんて、今もわからない。
ただその時の私は、自分が彼女の立場だったらイヤだなって、
それだけで。

でも、相手が望んでいなかったことであろうことは想像に難くない。


自分の抱えている問題、ネガティブな側面、
欠点を指摘されることはとても痛いこと。

耳が痛いことって、たくさんある。

それを知らないままがいいのか、知ったほうがいいのか。

言ったほうがいいのか、言わないほうがいいのか。

今知るべきなのか、当人が気づくまで放っておくべきなのか。

知らないままに、
生き恥をさらし続けている状態にさせておいてほうがいいのか、
そのほうが親切なのか、それともそれが見守るということなのか。

たくさんの人に迷惑をかけ、人に好かれず嫌われる材料になり、
自分の人生を悪いほうに仕向けている己が欠点や問題を、
知らないまま生きるほうがその人のためなのか、

恥はかき続けているほうが、人々から嘲笑されているままに・・・
色んな人から小馬鹿にされ、周囲に誤解され続け、
他人にストレスや苦痛を与え、敬遠される状態、
嫌われるままにしておくことがいいことなのか否か。

知らないでいるほうがいいことなのか、知るほうがいいことなのか。

当人が知りたいと望んでいるとか望んでいないとかに関わらず。

その時、その相手にどうすればいいのかどうか、
いつも迷うし、何がベストであるのか否か、完璧な答えは見つからない。


ただ今は、
友達ではない単なる知人なら・・・そこまでの思いがない人ならば、
今はもうそういうことは絶対にしないかな。
大事な友達、相手に対して真摯に思う友情があるのならば、
ホンネも言うし、真正面からぶつかって相手を叱ることはする。

相手のためにそうする必要があるなら、
相手に嫌われたって、憎まれたって、
悪役にだって喜んでなる覚悟はあるよね。


仕事においては、それが「私の仕事」だから、
クライアントさんや生徒さんに嫌われたって、
キツイとか残酷な人だとか言われて憎まれたって、
自分がどう思われようが、
それがお金を貰ってする私の仕事の領分でお役目だから、
冷たくて、鬼のような人間だって、そう非難されても、
イジワルでキツイこと、たくさんこれからも言い続けるんだろう。

先の記事にも書いたように、
エセな優しさで甘やかしたことで、その人にとって
せっかくの気づきの機会であったのに、
ダメにしてしまったその後悔もあわせて。

後になってその人の人生がさらに辛く苦しいものになるのなら、
今言っておくべきことは、言っちゃうしかないんだろう。

ただ、聴く耳を持っているか、どうかのことまでは、
そこは私の責任の範疇ではないのだけれど。


そういう意味で、
私はどうしても「寄り添い」タイプのセラピストではないのね。
気持ちをきちんとわかってあげて、言い分を聞いてあげた上で、
優しい慰めとか、癒しとかを与えられるタイプではない。

どちらかというと
ガイドさんがその人に言いたいこと、伝えたいことを代弁して、
ダメ出しをいっぱいするタイプ。

優しくはないです。

お尻を叩いて、「これをしないでどうしますかー」みたいに、
ぎゃーぎゃーと反省しろ反省しろ、みたいな、
口うるさいだけのセラピストなんだろな。お説教タイプ?・・・か。

抱きしめて、よしよし、みたいなことは、もっとも苦手なのだわぁ。

うん。
私はどうも昔から、その人に対して、
周囲がもっとも言いにくいことを言っちゃうポジションにあるみたい。
誰もその人に敢えて言わないことを言ってしまう。
職場でもそんなことからトラブルメーカーだったし・・・

それがお金を貰ってする私の仕事の領分でお役目だから、
冷たくて、鬼のような人間だって、そう非難されても、
イジワルでキツイこと、たくさんこれからも言い続けるんだろう。

先の記事にも書いたように、
エセな優しさで甘やかしたことで、その人にとって
せっかくの気づきの機会であったのに、
ダメにしてしまったその後悔もあわせて。

後になってその人の人生がさらに辛く苦しいものになるのなら、
今言っておくべきことは、言っちゃうしかないんだろう。

ただ、聴く耳を持っているか、どうかのことまでは、
そこは私の責任の範疇ではないのだけれど。


そういう意味で、
私はどうしても「寄り添い」タイプのセラピストではないのね。
気持ちをきちんとわかってあげて、言い分を聞いてあげた上で、
優しい慰めとか、癒しとかを与えられるタイプではない。

どちらかというと
ガイドさんがその人に言いたいこと、伝えたいことを代弁して、
ダメ出しをいっぱいするタイプ。

優しくはないです。

お尻を叩いて、「これをしないでどうしますかー」みたいに、
ぎゃーぎゃーと反省しろ反省しろ、みたいな、
口うるさいだけのセラピストなんだろな。お説教タイプ?・・・か。

抱きしめて、よしよし、みたいなことは、もっとも苦手なのだわぁ。

うん。
私はどうも昔から、その人に対して、
周囲がもっとも言いにくいことを言っちゃうポジションにあるみたい。
誰もその人に敢えて言わないことを言ってしまう。
職場でもそんなことからトラブルメーカーだったし・・・

たぶん役回りなんでしょうね。
きっとそういうことをする星の周りに、お役目として生まれてきたんだって、
なんかそう思うことにするようにしています。

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