2018/07/24

獅子身中の虫

二か月くらい前のこと。
定期的にいらっしゃる長いお付き合いのクライアントさん。
最近どう?などという世間話的な様子伺いにて、
どうにもここのところ体調が思わしくない…と。

その流れで、「心の眼」のほうで彼女を見やると、
何か細かいものが、スピーディーに
彼女の身体の上を這いまわっていたりしました。

うちで色々とヒーリングその他を学んでくれてた人だから、
自身にもチェックしてもらいながら、
(まず自分自身で見てみよーよ!と、当人任せ→手抜きか)
同時にもっと詳しくちゃんと見てみると、
ホタルみたいな黒い虫?のようなものが、
彼女のオーラをたくさん食い破っていたのです。

当然、オーラ(エネルギーフィールド)は穴だらけ。
これじゃ、エネルギーだだ漏れ状態だから疲れやすくなります。

で、この虫の正体はというと、
本物の蛍の幽霊とかではなく、単なるエレメンタル。

ホタルのようなモノ…に波長を合わせてみると、
彼女の昔からの友人で、あれこれ彼女に対して、
複雑な思いを抱いている人が創ったものらしく…

どうも、昔から彼女にあれやこれや口うるさく言われてて、
(昔の彼女はそういう性格だったので)
それに対して、うるさいと思う反面、
他人のことに口出ししてくる彼女のことやそのふるまいを、
表向きありがたいふりや耳を傾けてるふりをしながら、
何処か小馬鹿にして見下していたらしいのですが、

ある時から彼女が徐々に変わっていって、
性格も穏やかになり、謙虚さも出てきて、
他人に煙たがられるような(彼女が小馬鹿にしていた)面が、
すっかり影を潜めて、他人と上手くやれるようになったこと等

かつて彼女のことを
自分と同類あるいは自分以下と思って揶揄し見下し、
自分のコンプレックスを投影して安心していたのに、
ここ数年の彼女が人として変化して成長していき、
結果として、とても平穏で幸福そうにしている
現状を目の当たりにすることになり、
それに対してとても複雑な人としてのこじらせ感情、
嫉妬と羨望の感情等を抱き、そのドス黒い感情が、
大量の虫の形を取った想念体(エレメンタル)になった。

…ということのようでした。

まあ、人間て、そういうトコありますね。
仕方ないんですけど。

それを彼女に説明すると、
「ああ、そうか」と納得した様子。
心当たりというか、薄々は気づいているわけです。

そして確かに体調が悪くなる直前に
その友人が自宅に遊びにいらしたと…
逆に言えば、その友人が来訪してから体調を崩したと。

ついでに自宅も見てみると、
家にもたくさんの虫が飛んでいました。

そういえば、彼女の家を訪れた他の知り合いが、
「なんか、今ゴキブリ?みたいな黒い虫がささっーと、
通っていったような気が??」
と、気配を感じて振り返り、そんなこと言ったとか。
(本当のゴキブリだった可能性も否定できませんが)


これって、無意識的なんですよね。
意図的に相手を攻撃しようとした呪詛とかではないし、
身近な人に対しての、葛藤を生じさせる複雑な心の反応。

その友人の方も、相手が憎くて、
生霊のことを飛ばしているわけではないんですよ。

好きだけど嫌い。嫌いだけど好き。
愛してるけど憎い。憎いけれど愛している。

そういう説明不可能な感情ってありますよね。
愛憎とも言うのだけれど。

今回のクライアントさんの友人の方は、
今の自分や現実が嫌いというか、不満アリというか、
自分の醜い感情や側面をすごく嫌ってて、
そんな自分とオサラバしたいはずなんですね。
だからこそ、自分が手放したいと思っている
自らの性格の弱さとか欠点とかを手放すことで、
見るからに明るくなってイイヒトになっていき、
結果的に周囲からの信頼を得られている彼女のことを、
羨ましいと、妬ましいと思ってしまったわけです。
刺激されたというのかしら。

彼女の今は、自分が欲しかったもので、
彼女が手放したものは、自分が手放したいものなのに、
それが出来ない自分に対して歯がゆくもあり。
自分と同じところにいると思ってた人が、
自分よりも少し先に行ってしまったことで、
ざわざわとしたドス黒いものが、
たくさん毛穴から吹き出てきてしまったのでしょう。


こういうのってよくあります。
女性なら、いやさ男性でも。

片方が心を許していて、
片方がそういう気持ちを持っていて、
笑顔の下に刃を隠して、目には見えない次元で、
相手に対して攻撃を加えていたり、
エネルギーバンパイアのごとく、
エーテルコードを差し込んで
エネルギーを奪っていたりとか。

よく見る光景ですね。
共依存とか力関係とか、
そういうのとはちょっと違う関係だけど。

人の心理は本当に複雑で一筋縄ではいきません。
けれど、無意識的にそんなことをしている人のことを
一方的に責めることは出来ません。

誰しもそんな弱さを持っています。
そして誰もがそういうことを誰かに対して、
「やっていない」とは絶対に言い切れないのです。

子供の頃、兄弟姉妹に対しての
親の愛情をめぐっての独占欲や些細な嫉妬から、
あるいは同級生に対しての勉強やスポーツの場面で、
習い事や仕事を通して、
自分より秀でていたり、才能があったり、
恵まれていると思う相手に対して、
恋愛にまつわるエトセトラから、

他人に対して、攻撃的な感情(反応)や考え、
嫉妬や羨望だけでなく、怒りや憎しみやあれやこれや
批判的で否定的な想念を飛ばしてしまったことが、
最低でも何度かはあるはずです。



そんなわけで世の中にはそんな感情から創られた、
虫の形をしたものや動物みたいな形をしたもの、
あらゆる形状をした邪悪で醜悪な想念の塊が、
たくさん存在していて、あちこちを浮遊しています。

だからこそ 
みんなそういうものが見えなくて幸いだと思うのです。

本当に気持ち悪いですしね。

それらは色んな人にくっついていたり、
悪さをしていたりもします。掃除をしない限りは。

そしてそのようなものは、
必ず最終的にそれを作った創造主たる人の元に
戻っていくことになります。
たくさん力をつけて仲間を増やして大きく成長して。

たから、一言った悪口は七倍になって増えて、
その人の元に戻ることになるのです。

戻るタイミングは今生とは限りません。
今生に戻ってきているものも、
今生に創られたものとは限りません。

過去生で創ったものも何十倍にも成長して戻ってくるのです。

なので、私たちは
自分の行動や言動だけでなく、
「どんなことを考えるか、思うか」についても、
気を付けなくてはいけません。

その人が「想像」したものは確実に創造されて、
物質的な次元で戻ってくるという法則があるからです。


"親切を語り、やさしさを語れ 忍耐強くあれ
 人のあら捜しをするな 他人を非難するな

 あなたがたがこれから歩む道筋に
 あとで困るようなものは置かないことだ
 
 他人の非難を浴びるような無駄口を叩くな
 このことが身体の状態の前途を変えるかも知れないのだ"

    byエドガー・ケイシー


ちなみに、
他人からそうした攻撃的な想念体を送られても、
ダメージを受けない人もいます。

ダメージを受けてしまうのは、
攻撃的な想念体と同調する、何かが、
受け手の側にあるからです。
ようするにその人の中に、
送ってきた相手で無くても、誰かに対する、
そうした同種の感情を抱えているってことです。
今は表面化していなくても眠っているだけで。

だから、その攻撃的なエレメンタルを
(今回の場合はホタルもどきの黒い小さな虫)
創ったのは彼女ではなく友人の方ですが、
結局は、自分が創ったのと同じなんですね。

そうした類似の感情がまったくない人は、
このような邪な感情が創り出したエレメンタルの
攻撃を受けてダメージを受けることはまずありえないので。


ですので、
霊的な攻撃(サイキックアタックやアサルト)
のダメージを受けないためには、
まず自分自身の心を浄めて、自らの過去と向き合い、
自分の弱さや精神的問題を克服しないといけません。

そして誰かからの攻撃を受けたときには、
自らが放った攻撃の矢を受けているのだと、
相手自身とその罪と同じく、
自らの過去の自分自身と犯した過ちを受け入れ、
その心情や背景を十分理解して、
赦してあげる機会とするべきです。

とはいうものの、とても難しいことですけどね。

自らが他人から受け取るものは、
自らが他人に与えたものなんで、
与えたものが戻ってきただけと、
受け止め、受け入れるしかないです。

だから、こうした攻撃の矢みたいなものは、
返品とばかりに相手に戻しても、なんですね。
また戻ってくるだけだから。

てなわけで、
虫はこちらで退治というか処理するわけです。
自分が捨てたゴミでないけど、
こっちで処分を引き受けるみたいな。
自分が捨てたゴミも他の誰かが始末してくれてると感謝して。

いくら捨てても何しても、
永遠に送って来る人もいますけどね。

とりあえず今回のことで彼女は、
友人さんに一日も早く心の平穏が訪れるよう、
祈り続けるとのことです。

時々送られてくる虫をチェックしつつ。

0 件のコメント:

コメントを投稿