地元から自宅に帰る途中の総武線快速の車中にて。
空いていたので、
向かい合わせになる4人用座席に一人で座っていたなら、
途中から、ギターかベースを背負ったギターキッズ?っぽい青年が、
向かい側に座ってきたのです。
して、そのギターキッズ、
こっちをじっーと見やってから、
「おねーさん、ロックって知ってる?」と・・・
唐突だったので思わずフリーズして頭の上は「・・・?」
「ロックは好き?」ではなくて、
「ロックって知ってる?」と、
ちょっと小馬鹿にしたように何故か上から目線だもん。
(あんた、知らないだろう・・・みたいな)
「知ってますが、それが何か?」としか言いようがありませんで。
別の聞き方、「ロックは聞く?」とかだったら、
ジェネレーションギャップはあるものの、
見知らぬ者同士、しばしの間だけでも、
ちょっとした趣味の会話を楽しめたでしょうがね。
まー疲れてたし、他人と話したい気分ではなかったので、
いちいち鼻息荒く、
「あなたこそ、ロックがどうして生まれたか知ってるの?
そもそもロックというのは黒人音楽とアイリッシュトラッドの出合い、
アイルランドのジャガイモ飢饉、そしてアフリカから
黒人奴隷が連れて来られるという黒歴史がなければ、
生まれようのなかった音楽なんだけども、
ロックの母体のゴスペル、フォーク、カントリー、ブルースetc...
それらがどんな風に交じり合って変遷して、
今のロックが出来上がったのかをキミは知っているの??」
だとかの歴史的蘊蓄を騙り始めたり、
「そういうあなたは
ローリングストーン誌が選んだロック界の
名プレーヤーたちを何人上げられるー??」
みたいに大人気なく張り合うことはしませんでしたけどもネ。
まぁ、頭の中で上記を羅列してしまった段階で、
随分と大人気ないけどっっっ
似たようなことは別にもあって、
昔、仕事で付き合いのあった編集さんと
打ち合わせで話してる途中でなぜか日米野球の話になり、
「アルマさん、
大リーグに行った日本人選手で誰か好きな人いますか?」
と聞かれたもんだから、
「イチローを応援してるよー!」・・・と、応えたりした。
すると、
「イチロー? 何言ってるんですか、
大リーグに行った日本人選手のパイオニアと言えば、
野茂ですよ、野茂!
イチローなんて二番煎じじゃないですか!
野球を知らない人はね、
みんなイチロー、イチローって言うんですよ。
これだから、野球を知らない人はっっ」
と、ぷりぷり怒り、お説教?されてしまったことがあったりして。
(だったら好きな選手とか聞くなよって感じですが)
して、野茂がいかにすごいかを騙り始めて、
その勢いに圧倒され、唖然としていると、
話し終わってこちらが何か言う前に、
「時間なので」とあっという間に帰られてしまった(笑)
うーん・・・
日本人でメジャーリーグに初めて挑戦したのって、
別に野茂じゃないんだけども。
その前にもいたんだけどな~
(江夏さんだって挑戦したよ~)
そして子供の頃から野球ファン(阪神)で、
ベースボールマガジンを購読し(セブンティーンとかではなく)、
図書館でプロ野球史、そして高校野球の
関連書籍をかたっぱしから読み漁ったこの私。
王選手のサインボールが宝物のひとつで、
戦火に散った野球選手の人生に涙し(沢村~景浦~と号泣)、
高校野球は伝説の延長試合に感動して号泣し、
必殺仕置き人は虎の元締めの青バッドに萌えまくり、
幕張マリンスタジアムのこけらおどしパーティでは、
長嶋さんや掛布、土屋、篠塚を間近に見て、
心の中できゃーきゃー興奮しまくったこのアテクシ・・・
まさか、"野球を知らない人"に分類されてしまうとわっ!
「何故JRの社員が未だ
神宮球場のいい席を入手できるのだとか、
トンボユニオンズという球団が昔あって、
スタルヒンと佐々木信也が在籍してたことも知らないアナタに、
そんなこと言われる覚えはないわ!
ジャイアント馬場や佐々木信也が
プロ野球選手だったことも知らないクセに!!」
と、彼女が帰ったドアに向かって叫んだのであった。
(本人に言えよ)
今だったら、「黙れ、小童!」かなあ。。。
でもって、やっぱり似たようなことがもひとつ。
9年位前、
仲間たちとフリマ(チャリティバザー)をしている最中、
一人のメンバーの友達という人が遊びにきて、
その後の打ち上げにも着いてきちゃったりしたのね。
なんでもその人は基本OL(正社員)なんだけど、
趣味が高じて、週一位で都内の占い館にて
占い師の仕事をしているとのこと。
私は当時、占いの仕事はもう辞めてしまっていたのだけど、
「占いー? 今はもうしてないよ」
という話を何をどう誤解してくれたのか、
「アルマさん、仕事がないなら、
うちの占い館に紹介してあげてもよくってよ」
一同絶句・・・
つーか、キャビキャビしているその人以外、
みんなフリマで疲れ切っていたというべきか。
(朝早いし、重い荷物運んだりで)
まあ、辞めたとは言え、キャリアは25年あるんですが。
(10代の頃のアマチュア時代含めての話)
対して売れてないけど本も二冊出してますが何か。
占い専門誌や雑誌に寄稿したり、
占いコンテンツの原稿も書いてますが何か。
あなたが〇〇先生は~と
持ち上げて崇拝するその占い師さんは親友ですが何か。
同期や後輩の占い師さんたちは有名どころですが何か。
(私は落ちこぼれ)
あなたが働いているお店も知ってますが、何か。
そのオーナーがどういう人か知ってますが、何か。
・・・って、こめかみがヒクヒクしてたかな~
悪かったな、無名で!!
言い返すことはしませんでしたけど。
(しかし根に持つタイプなのであった)
まあ仕事に困って派遣している、
働きグチが見つからない占い師見習い・・・
とでも見えたのでしょう。
今となっては、もーどーでも、なんでもいい話ですが。
(普通の仕事、業界では、
何年その仕事をしているって経験年数で、
その人が自分よりその道で長く従事している人って認識なはず。
だけど、占いとか今の仕事とかでは、たまに、
有名な人かそうでない人かで差別してくれちゃう
新人ちゃんなんかがたまにいたりするのですよね。
その逆に昨日今日趣味で初めてみましたっていうような、
主婦とか年配の素人に気が生えたような人が、
あら私より若いじゃないってことで、年は若いけれども
めちゃくちゃベテランなセンセイを見下したりすることもある)
当時はまだそういう失礼子ちゃんに、
ムッとするプライドがあったのかな。
かなり長いこと気分悪くしてたもんです。
まあでも、そんな風に
自分がちょっと知ってるからって、
それですべてを知った気になって、
自分の知識とか、能力を誇示したがる人って、
何処にでもいるもんです。
私もそういうところありました。若い頃ですが。
決して自慢しているつもりはなくても、
いう本人にはそんな気はなくても、相手からしたら、
馬鹿にされたように感じる言い方ってあるわけで。
そういう相手の気に障る言い方をしてしまって、
敵認定されて嫌われちゃったり、
敵愾心持たれて対抗意識丸出しにされて叩かれたり、
そういうこともありましたっけね。
今もどうなんでしょ、
気づかないでやってる可能性は否定できない。
まあ、でも自分ももう年を取ったので、
そういう生意気ちゃんに出会ったとしても、
「はいはいはい。どうぞ自分マンセーでいて下さいナ。
どうとでも、好きに他人pgrしてよくってよ」
って流せるようにはなりました。
あ゛ー あとこんなこともあったと思い出した。
前後の話が何だったかは忘れてしまったけれども、
友人(男)と何かのテレビを見てたとき、
ある動物が映って、
「これインパラっていう動物なんだ、知らないっしょ?」
さも得意げにいうので、
「知ってるよ、アフリカとかに生息してるねー」と・・・
たまたま知ってる動物だったというだけなんですが。
したらば、
「え゛え゛っー なんで知ってるんだよ。
〇〇が知ってるなんて超以外~」
・・・みたいな。
そりゃ、子供の頃、
日曜19時半からTBSで放映されてた「野生の王国」
というドキュメンタリー番組を見ていた人なら、
誰でも知ってるわ!って話なんですけども。
日本の動物園にはいない種類(たぶん)だと思うので、
その手の番組見てない人は知らない人も多いかも新米。
でもだがしかし、
ふつーに「よく知ってるね~」とさらりと感心されたとか、
「おお、知ってるんだ」と話が通じる人を見つけた感ではなく、
「お前みたいなのが知ってるなんてビックリだぜ」
的な響きがあったりしたので、イヤな感じだったり。
たまにですけど、
「私にそういう知識があったら、悪いんか?」
とでも言いたくなるような、言い方する人っていますわよね。
なんだろ・・・
自分は知ってるけどアナタ知らないでしょって、
相手が知らないって最初から決めつけて、
自分が知ってることが特別とばかりに自慢するヒト。
いやさ、別にインパラ知ってるからって、自慢にはならんよ。
そんなの動物図鑑にも載ってるし。
決して珍しい動物なわけじゃない。
こういうのはわりと日常でもあって、
スクールみたいな教える場では、
知識を色々と教えるのが仕事だから、
知ってることはなるべく話すし、伝えるわけだけども・・・
生徒さん以外の人たちとの関わりとか、
友人や他の人たちとの普段の会話の中で、
知ってることをわざわざ「知ってます」とその都度、
蘊蓄や中略をつけて話す必要もないから、
自分が知ってることも、相手が意気揚々と解説していたならば、
適当に「へぇーそうなんだぁ」と感心して、
自分も始めて聞いたみたいなフリをすることはよくあるわけで。
それって私だけではなくて、
他の人もそうだと思うんだけどもね。
とくに職場なんか、
相手が先輩とか上司とかである場合はとくに。
いちいち
「や、それ誰でも知ってることだから」とは言わない。
大人な人は。
得意げに自分の知識を披露する人を制して、
鼻を明かすっちゅうか、場に水を刺すようなことは、
あんまり誰だってしたくないもんだ。
知識合戦みたいなのしてもねーって感じで。
うん。人生それなりに生きてて、
ふつーに新聞見て、テレビ見て、学校の勉強して、仕事して、
年を重ねた月日分、世間サマからの情報を得ていれば、
ある程度のことは知ってて当然で、
ごく普通に身に付く知識ってある。
目を開いて、耳をダンボにしていれば、特に。
その最低限のことを知ってたからって、自慢にはならんが。
それを所持していることを驚かれるのっていったい何なんだろう。
やっぱり、ちょっと昔に、
自分より一回りも下の子(大学出、編集畑)に、
「よく知ってますね」って、
それは決して感心して言ってたという雰囲気ではなく、
自分のほうが知ってる側という立場に立ってものをいう感じ。
つまりは上から目線なんだけどね。
そりゃ、アナタよりアテクシのほうが長く生きてるんだから、
そのくらい知ってるもんですのよ・・・でしたけども。
若くて世間知らずなんだろーなって、
一つの業界にしかいない人は特にそうだから、
ピノキオの鼻は伸ばしててくださいよって、スルー。
知ってることを自慢にし、知らない人を貶める。
それをして虚栄心を満足させたいのなら、
どうぞ勝手におやりなさい・・・
って感じでしょうかね。
それにしても、私・・・何も知らない人に見られやすいのか(笑)
まあ、その・・・知らないことで馬鹿にされるとかは分かるけど、
知ってたことで小馬鹿にされるちゅーか
驚かれたりって一体何なんざんしょ。
そうですね。
見た目がボッーとしていてトロくさく見えるというか、
童顔でもあるし、アホだから、
馬鹿にされたり、舐められたりされやすいかなー
風格とか威厳とか、そういうのとは一切無縁で、
年齢が醸し出す落ち着きもないし、
上品さとか知的さとか教養とか、
そういうのまったく感じさせない馬鹿面だしなー