2020/05/28

愛の骸 夢の残り香 ⑤

もの思へば 沢の蛍も わが身より
あくがれいづる 魂かとぞみる

by和泉式部


玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする

by式子内親王


さくっと まとめようと思っていたのに
気が付けば だらだらと長くなってしまいました

さて①から④の解説というかフォロー


①の人は恋愛絡みのトラブルというか
不幸な出来事により
自らに封印とも言うべき呪いをかけたケースです

一口に呪いといっても 意識しての呪術ではなく
結果的に自らの未来における
出会いの可能性を閉じてしまったというケース
他人から掛けられたものではなく
誰でもない自分自身に自らが掛けた呪縛

いわゆるトラウマからくる刷り込み
潜在意識に植え付けた自己暗示でセルフイメージ
自分は周囲の人を不幸にする人間で
恋愛とか人を好きになることを
禁止したっていうのかな…絶対不許可!って感じ

一度の人生でなく
複数の人生によって創られたものなので
かなり強力な負のエレメンタルに育ってます

だから解除するというか
手放すまでには何段階ものプロセスが必要だし
とても時間が掛かります
(うん 掛かっていますねっっ汗)


②の前半で紹介した
心中した恋人の骸のエレメンタルを
大切に保管していて
「私は彼のもの」と
無意識に過去の恋に縛られていた元女郎さんは
単純にそういった過去の不要な荷物が
現世にこういった影響を及ぼしているよって
それを説明されて知った時に簡単に呪縛が解けました
「そんなん 要らんわ!」的にあっさりと

覚えてないから当然とも言えるけど
たぶんその時は自分たちのドラマに浸ってしまって
盛り上がっていたもののもしかしたら
そこまでの想いではなかったのかも知れません
いずれにしても一度手放した方がいいものではある
何しろいまを生きているのですから

本当にご縁があるなら
そんなもん無くたって再会できるでしょう

そしてエレメンタル処分したら
カレシ出来たし いいことです
その後のことは分かりませんが…


後半に書いた南軍未亡人の場合は
戦死した亡き夫に対する未練とか
思い入れとかそんなんではなく

周囲が自分に対して抱く
模範的な未亡人のイメージに応えなくてはと思い
周囲の期待からくる理想の未亡人像を演じる人生で
「自分はこうあるべきだ」と創られたペルソナ
このイメージとしてのエレメンタル(被りもん)
この偽りの着ぐるみを未だ所持していて
現世に転生してからもずっと被り続けて

それが故に恋愛から結婚へと話が出るたびに
結婚=再婚となってしまうので
当時の価値観(南北戦争時代の?)に当てはめて
結婚相手を振り分けてしまうことから
再婚話(現世では初婚だけど)をつぶしてしまう…
変なパターンが出来ていたのでした


③で書いた友人の話に関しては
背景が色々と煩雑で分かりにくい話であるんですが

数百年前に成就しなかった恋愛において
恋は盲目な状態な時に恋敵の嫉妬から来る邪な行為によって
意図的な事故が発生してしまったことから
恋は強制的に終わってしまったわけでして
それが故に相手の真の姿を知らず
良いイメージだけ残した相手に死ぬまで恋心を抱き
別の人と家庭は持ったものの
初恋は悲恋のドラマで美化されてたーと

たまたま今回の人生で 
その彼を元にして創られたエレメンタルに引き寄せられて
外見が"あなたによく似た人"に出会って
その人はエレメンタルの元ネタ(オリジナル)よりは
断然中身がいい男だったわけです
(中身というトコを強調したい私)
でも今生ではそれぞれやりたいことあったのでっっ

そして人生での最大の傷心時に
まさかのまさかでオリジナル元ネタに出会ってしまった

ぶっちゃけそれは波動が下がっていたから
プライドを挫かれてダメージを受けている段階で
自らを見直す機会を持つべきだったというのもあります
(とくにパートナーシップで学べなかったこと
元旦那さんとの関係性で気づけていないことに対して)
それで手繰り寄せられちゃったかな
あのタイミングで

そういう意味では予定調和


彼女に関してはフランス革命時
お貴族サマ側の人生を送っていたので
(仕事でパリに行ったとき
コンコルド広場でゲリラ豪雨に振られ
ちょっとオカルト体験していたりする
民衆に虐殺されてまして
「レ・ミゼラブル」は大嫌いで
ムカつくらしい<特に民衆の歌はイラつくと
私は民衆側なので逆ポジションで感動する歌
その人生ではお互い関わっていないけど)

まあそのあたりも色々とあるので
そのうち書くかも知れない




"いま会いに行く この恋人は
 あなたに似ているけど
 そう あなたではない

 カナリアがきたのは九月
 あなたを知らない"

 by安全地帯「アトリエ」


④のケース
恋愛の相手(片思い両想い)に関わらず
人間は関わった相手のイメージを
エレメンタルとして自分の記憶に記録する

それは式神のように
似た波動の人を引き寄せるから

(どうでもいい蘊蓄
 式神は木霊から創られる
 エレメンタルは人間の身体に
 一度蓄えられた氣から創られる
 動物霊は死んだ動物のエレメンタルから創られる
 それが性質の違いで素材の特質
 して大天使が創るエレメンタルは
 マインドという超素材から創られる)

現実(三次元)ではエレメンタルを見ることは
ふつう出来ないのだけど
夢の中では認識できるので
それらと波長が合っている時や
活性化されている時には「夢に見ること」になる

するとその時 
夢の中で元恋人のエレメンタルに出会った人は
それが自分が創ったものとは知らないので
「相手が自分のことを考えて(思って)いる」とか
「やっぱり縁があるんだ」とかとか
そんな風に感傷的に想いがち

100%違うわけではないけれど
互いを呼び合って出てくるというのは
あまり多いケースではない
何故なら
相手のサイキカル体のレベル(霊的成長)と
その人のサイキカル体のレベルが
一致していることってほとんどないから
同じでないと夢というサイキカル界で
会うことは出来ないから
(夢を砕くというかロマンティックな
センチメンタリズムを壊してしまうけども)

そしてこの
自分で創ってしまって美化してしまったもの
元恋人あるいは理想の恋人のエレメンタルに
影響を受けてしまうというか
振り回されることは結構あったりするのです

恋愛の縛りを創ってしまうというのかな

あまりにも強力なものを創ってしまうと
これがボディガードみたいなものに成長して
ものすごい独占欲で
他の新しい縁を邪魔するものになってしまう
(俺の女に近づくなー?みたいな)

そういうのを隣に番犬みたいに飼っている人
たまにいますねー


この場合はその人自身が創っちゃったもので
ある意味自業自得でもありつつ
でも自分で創ったものだからなー(飼い主は自分)
当人が「要らない」と決心すれば
弱体化も過去を決別する意志力で出来るけど

厄介なのが
相手がその人に送ってきた念
元恋人とか片思いしてきていた相手とか
ストーカーちっくな妄執の生霊みたいな
そんなんが未だに生きているということ

こっちのエレメンタルの方が処理が大変です
相手がすでに死んでいればいいけど
生きている相手の生霊はたまりません

やはりケースファイルに書いたけど
この手の元カレの未練からの生霊で
新しい出会いが邪魔されている人いましたし

過去生から…というか
過去生の恋人が転生した今の彼女に執着して
独占欲から色々と邪魔しているケースもあったり

なんかなー

恋のエネルギーってすごいなあって
本当に圧倒されるというか
怖いなって思ったりします

恋によって派生するエネルギーの質量って
マジ半端ないんですよね

とにもかくにもエレメンタル恐るべし


"時は悲しみと口論の傷を癒す
 人はみな変わる
 過去の自分はもはや現在の自分ではない
 悩む者も悩ます者も 時がたてば別人になる"

 by パスカル


恋というか 女の情念は恐ろしいって思うのは
やっぱり娘道明寺の清姫ですよね

鷺娘も恋に悶え苦しみ死にゆく姿を昇華したものでありんすが

そして玉サマ素敵やわ~ もう見れないのが悲しい<鷺娘

2020/05/25

愛の骸 夢の残り香 ④

憎い人 嫌いな人 
親しい人 大好きな人
気になる人 憧れの人
そしていとおしい人

人は自分の世界の中に幻影たる虚像を創り出す

サイコノエティカルイメージを用いて
実際に3次元のレベルで関わりを持った人
視覚的に認識して目の前に実像としての存在を
把握している人を記憶の中にエレメンタルとして

また現実に関わり合いを持たなかったとしても
テレビの向こうの存在や二次元の存在など
視覚的に五感で捉えたイメージや
相手に対して抱いた想像や妄想から
その人物を模倣した理想の人物たる
エレメンタルも創造される

どちらで創られたものにせよ
それらは創造者で所有者ある人にとっては
運命や人生を創造するアイテムで
自分の人生を彩る同胞としての"人間"を
引き寄せるための一種の魔術人形のようなもの

前者と後者のエレメンタルの質は
相手との物理的かつ心理的な距離
身近な人物をモデルにするか否かという差だけで
完成度に違いがあれど
類似の波動を持つ"存在"や"事象"を引き寄せるには
あまりこれといって大きな力の差異はない

ただ"嫌い"だったり"憎い"人物といった不愉快な存在
自分にとって痛みをもたらす人物か
そうではない人物であるかという違いで
区分けするべきかも知れない

けれども 決して痛みをもたらさずとも
その人形を所有しているが故に同種の振動数を持つ
モデルになった人物とよく似た人物あるいは
その人物との間に起きた出来事のパターンを
再び現実に引き寄せてしまう…
ということのきっかけにはなりがちである

さればこそ
過去やこれまでの生き方や方針をリセットして
新たなスタートを切ろうという時に
あるいは霊的成長の節々には
愛着のあるそれらをも同時に手放す必要がある

不要なものと必要なものをそれぞれ整理し
もう求めなくなったもの価値のなくなったもの
これから創造し手に入れたい未来に邪魔なもの
断捨離して思い切って見切るべきなのである

でないと相変わらずな未来が訪れるばかりでなく
せっかく仕切り直してやり直そうとしている場に
過去が介入して混乱した時空が混沌たる人生を
創り出してしまうだけだから




夢の中に昔の恋人が出てきたことによって
気持ちが過去に引き戻されてしまう人は多い

相手に何かあったのでは?とも心配する人もいるし
自分のことを今でも何かしら思ってくれていて
その想いが届いたのであろうかと期待する人も

復縁の予兆だとか 
そのように繋げて考えたがる人もいる


昔の場面を夢に見るというのは別に不思議ではない
夢の世界すなわち"夢で体感している世界"というのは
サイキカル界(四次元)のことで事実私たちは
三次元の身体である肉体が休息している間には
意識の中心は四次元へと移行しており
主として感情が創り出したエレメンタルたち
それらが住まう世界を経験しているのだから

夢で出会う世界とは 夢の世界に 
感情によって創られたエレメンタルの世界のこと
私たちがこれまでに創ってきたすべて
過去生から今生 つい先ほどまでの創造物
昔住んでいた家や街 建物 通っていた学校
所有していたものなど現実をベースにしたもの以外に
"こころ"が感じてイメージして創ってきたものすべて

歪みや違いは 実際(現実)と人の記憶(認識力)の差だ

そしてそこに距離や時間の概念はない

5000年前も1000年前も20年前も昨日も
同時にそこには存在していて
今のその人がどこに焦点を合わせているかだけ
それによってその日に記憶のアーカイブの中の
何処に行くのかが決まるだけ



ある時期 
夢に元彼がやたらと出てきたことがある
何日も連続して

もうとっくに忘れたはずの人だった

夢の中のその人はとても優しく
出会った頃のようにかゆいところにまで
手が届くかごとくあれやこれやしてくれる
まさに下僕のように忠実でかいがいしい執事のよう

お世話係か何かか?ともいうように

ある時流石に気付く

彼が年を取っていないことに
昔のままの若い姿であることに

別れた直後の未練たっぷりの頃であったなら
「まだ相手は私のことを想ってくれているのかしら?」
なんてお馬鹿な乙女脳を進化させていたかも知れない

もしくは
このような霊的知識を持っていなかったなら
「過去を振り返って…
 もしかして私のことを思い出してくれてる?」
なーんておばさんのイタイ妄想に浸っちゃってたかも

いや其の前に
「もしかして死んでしまったのか??」
それも疑いましたけれども
(私より若いのに先にご臨終かい)

でもね そこはそれ 今はすぐに仕事脳で分析する

"ああ これは私が昔創ったものだな
当時実際に付き合ってた時と
別れた後に未練たっぷりで引きずってた時
過去の想い出と相手を美化して
いいとこ取りして欠点をナシになして
さらに追加で色々オプション付けちゃって
実際の相手とまったく別ものになっちゃった
理想の恋人みたいな?"

と気づきました

エレメンタルは年を取りませんから
おまけに死にませんしね

本人が飛ばした念(生霊)とか
もしくは本人(死霊)だったらば
別れた時の年齢より年食ってるつーか
今の年相応の姿なはずですから

して
別にカレシ欲しーとか恋愛したいとか思ってないのに
なんでまたこんなエレメンタルが活性化されたんだ?
(愛よりお金だぜ)

とも考えてみたんですけど

単純に
当時の波動レベルに落ちてたってだけでした
元彼と付き合ってた当時の別の出来事
其のころの状態に引き戻されていたから
エネルギー与えられてミイラになってたのが
同時に復活してたってだけ

紛らわしいなーって思いました

何回か捨てたつもりなんですけど

恐るべしエレメンタル
何度滅ぼしてもエレメンタルは死なず…か

そいつは解っているけれど~と脱力感に襲われました

なかなか難しいなー
知識の上では知っているというか
わかっているつもりなんですけどもね

何度取り除いて供給エネルギー断って
弱体化したりミイラ化しても
蘇ってくるんだなあと…

ホント厄介です

だからこそ 
意識して創る時は慎重にならないといけません

その望み 欲しいものは
ホントにあなたに必要?って疑う必要がある
いまこの瞬間に欲しいと思うものが
必ずしも未来の自分が求めるものとは限らない

また過去に創ったものに惑わされてもいけない

夢に出てきた恋人は必ずしもホンモノじゃない
過去の恋は過去の想いでしかない
過去の姿であり 自分が創りあげたものだから

愛着や慈しみはあるだろうけど
それは縁や運命じゃない

執着によって創られたものは
あなたにとって有害でしかないことを知って欲しい


まぁでも
たまに夢たるサイキカル界の中に
これから出会うべき未来(の出来事や出会うべき人)
が隠れていることもあったりはするんだけどもっっ
自分が創造した世界でありつつ
他者と共有するスペースもたくさんあるので
そこは三次元と同じで同じ四次元を共有している
同種の人たちとは会えますからね
現実世界では違う波動の人たちとごちゃまぜだけど
四次元では近い波動 同種の波動の人たちとしか
遭遇出来ないので


そういう意味では
夢=サイキカル界はその人の今の波動の状態
そして心の状態を如実に表していたりする

波動が下がっているとか上がっているとか
低い次元に引きずられているとかとか
そんなこともわかるっちゃわかります



いやしかし ホントあれいらんわ マジ勘弁

いまの私には要らないものですから
今の私にとっての欲しいものではないし
今の私に調和するモノではないのですから

2020/05/21

愛の骸 夢の残り香 ③




"赤く錆びた月の夜に
 小さな船を浮かべましょう
 うすい透明な風は
 二人を遠く遠くに流しました

 どこまでもまっすぐに進んで
 同じところをぐるぐる廻って

 ここにいるよ あなたが迷わぬように
 ここにいるよ あなたが探さぬよう

星のない暗闇で 彷徨う二人が歌う歌
波よもし聞こえるなら 少しいま声を潜めて"

 by 上田現「ワダツミの木」



彼女はパッと見 人目を惹く 
とても華やかな美人 
幼少期から目立って人の輪の中心に立つタイプ
つまりはスクールカーストの上位にいる人間
そんなんだからイジメとは無縁で
男子生徒からも崇拝され大切にされた

いわゆるモテ女だったのだけれども
彼女が心奪われたのはたった一人の男性
幼馴染でもあった彼とは相思相愛の仲
誰もがそのまま二人が一緒になると疑わなかったろう

けれど彼女には叶えたい夢があった
自分が進みたいと思う道 
魂が求める人生のステージ
夢を叶えるためには上京を選ぶしかない

彼は彼でどうしても地元を離れられない
彼にも実現したい夢があり 進みたい道があった
それは地元でしか叶えられないこと

二人は別れを選び 
それぞれ別のパートナーを得ることになる

しかし絆は切れることなく
互いに対するよき理解者 親友として 
男女の境界線を保ったままに
付き合いは続いていくこととなった

プラトニックだからこそ
かけがえのない永遠のパートナーとして
唯一の人であると 心の大半を占められつつ
それを支えにして生きるかのように

そう
彼女にとっての"理想"
魂のかたわれたる人は別れを選んだその日から
紛れもなく このになった


さて月日は流れ
彼女は長年連れ添ったパートナーに裏切られ
離婚という現実を突きつけられていた

失意の彼女は
仕事で訪れた南の島でとある出会いをする

彼が彼女に言った言葉が
デジャビュを伴って
魔法のように遠い日の記憶を呼び覚ます

この彼は 幼馴染の彼に容貌がとても似ていた

彼女は恋に落ちた


初めて訪れたのに どこか懐かしいその島
あまりメジャーではない小さなリゾート地

自分は昔 ここに住んでいたような気がする
何とも言えない感覚が彼女を頻繁に襲う


身を清算して再び島へ渡ったときから
彼女のこれまでにはない苦しみが始まった

新しい恋人は彼女に対して
決して誠実ではなかったのだ

様々な感情とそして目には見えない怨嗟が
未だ離婚の痛手から完全に立ち直れてはいず
克服もできていない彼女に
苦悩とトラブルをもたらす

いったいこれはどうしてなんだろう…?


彼女が友人である私のもとを訪れたとき
二人の女性の生霊が彼女を苦しめていた

一人は離婚の原因となった女性(プリンちゃん)
もう一人は某島に住む彼に横恋慕する女性

とはいうものの
それらを処置することでトラブルの理由が
すべて解決するような簡単なものではなく
状況はちょっと複雑だった

そこには遠距離の彼と
生霊を飛ばしている女性も関わっている
過去の物語が関係していたから




数百年もの昔
彼女は琉球王国に仕えるノロであった

独特の文化と悲しい歴史を持つ島
その時代はまだ美しく平和と隆盛を誇って
穏やかな時間が流れていた

彼女はノロという特殊な職にあったが
同時に王のモノでもあった

だが若く美しかった彼女は
その存在を尊敬し敬愛することは出来ても
父親としてしか見れない相手に
恋を感じることは出来ない

そして何度も顔を合わし目を交わす
首里城にて門番(警備兵?)のような職に就いていた
年の近い若者と恋に落ちた

二人の逢瀬は月明かりを頼りに
城からは遠く離れた浜辺の小舟の中
人目を忍んでひっそりと
わずかな時間を楽しんだ

だが彼を思うある人物が
それを嫉妬して 
浜辺に結んである船の紐を
昼間のうちに切断してしまった

彼を待ってうとうとしていた
彼女はいつの間にか流されて
気が付いた時には
潮の流れにただ任せるにしかなかった

祭祀を行う身だからこそ
神や先祖の守護があったのだろうか
潮の流れがたまたま幸いしたのか

何とか転覆もせず 船が辿り着いたのは
本土から離れた小さな島だった

そう
今生で彼女が仕事で訪れた島だ

海から小舟に乗って漂流してきた彼女を
島民は快く受け入れ 家と食を与えた
もともとノロであったので
場所は違えどもそれを続けるだけだった
そして彼女は助けてくれた人物と家族を持った

この若い恋人たちは二度と会うことはなかった

しかし本土から来たものたちから
その後の王宮の様子を知ることは出来たろう
所帯を持った身では戻ることは選択肢にはなく


繋いでいた紐を切ったのは彼の同僚だった
男性同士ではあったが
彼は彼をやはり恋い慕っていたのだ

その彼の生まれ変わりが
彼の近所に住む 昔なじみの女性だった
彼女に生霊を飛ばしてきたその人

彼は彼女が自分と恋仲だったときに
潮の流れで流されて生涯を終えた島に
島民として生まれてきていたのだ
しかも当時の彼女の子孫として



さて ここまで書くと
輪廻転生をして数百年後に出会った二人

というロマンティックな構図になる

だが実のところまた少しややこしい

彼女はこの成就しなかった恋
結ばれなかった恋人をあまりにも理想化していて
自分の中で"運命の相手" "魂のかたわれ"という
"虚像"を創り出していたので

本当に…

結ばれなかった恋というのは一種のになる


たぶん
過去生の彼…にとってノロだった彼女との恋は
単なるラブアフェア 
いわゆる戯れの恋だったのだろう

禁断の恋のスリルは時に人を熱情を与え
盲目的に燃え上がらせる

この時 このような不幸な 
悲劇的な別れ方をしなかったとしても
二人の仲は永遠には続かなかったろう

そして失望を味わったかも知れない
そうなっていたならば思い切れもしたのだろうが


だがこの時に
某島でノロとしての職務に準じる
ヨソモノとして孤高の日々を過ごしたせいで
"忘れ得ぬ人"を思慕する時間によって
この恋人のイメージが念入りに創られたのだ

今生の幼馴染に似ていたから
彼を好きになったのではない

幼馴染となる男性と出会ったのは
この彼を元としたプロトタイプのエレメンタルが
彼女によって創られて彼女の世界にいたから

けれども
エレメンタルが引き寄せた幼馴染の彼は
ホンモノより中身がイイ男であった
人間として数倍も優れものだ

(見た目はうーんとね…
「えっ?なんで?」って思った
彼女は面食いではなかったようだ
美人にしてもイケメンにしても
自分に自信のある人というのは
相手の見た目を重視しない人が多いである)


完全に一致する"あの人"ではないから
これ以上はないくらい
相性の良い相手であったのに
夢と引き換えられずに手放せたのか

過去の恋人で"忘れ得ぬ人"であるから
つまらない相手であるのに執着して苦しむのか

世間のタブーを犯すことなく 心の契りを結び
精神的にも深く繋がり合える人がいるのならば
男とか女とか通り越したところで
何もかも本音を打ち明け合って
空間的に共に生きることはせねども
互いに勇気や希望を与え合える相手がいるのであれば

今生で出会えたというのならば
もうそれだけが奇跡で
運命の巡り合わせだの再会などどうでもいいではないか


果てまた 恋というのは厄介なもので
一種の熱病であり 心の病でもあると思う




"LOVE IS DEAD 消してよ
 死んだ恋の呪文を この体から
 じゃないとまともに生きられない
 BABY, I WANT YOU
 流れる 季節に誰ひとり 待ってはくれない
 おいてきぼりの亡霊は叫ぶ"

 by B'z「LOVE IS DEAD」

2020/05/19

愛の骸 夢の残り香 ②

この世の名残り 夜も名残り
死に行く身をたとふれば あだしが原の道の霜

一足づつに消えて行く 夢の夢こそ哀れなれ
あれ数ふれば 暁の七つの時が六つ鳴りて
残る一つが今生の鐘の響きの聞き納め
寂滅為楽と響くなり

鐘ばかりかは草も木も空も名残りと見上ぐれば
雲心なき水の面 
北斗は冴えて影うつる星の妹背の天の河

梅田の橋を鵲の橋と契りていつまでも 
われとそなたは女夫星
必ず添ふとすがり寄り 
二人がなかに降る涙 川の水嵩も勝るべし

心も空も影暗く 風しんしんと更くる夜半
星が飛びしか稲妻か 死に行く身に肝も冷えて

「アヽ怖は いまのはなんの光ぞや」
「ヲヽあれこそ人魂よ あはれ悲しやいま見しは
 二つ連れ飛ぶ人魂よ まさしうそなたとわしの魂」
「そんなら二人の魂か 
 はやお互は死にし身か 死んでも二人は一緒ぞ」

と 抱き寄せ肌を寄せ 
この世の名残りぞ哀れなる

哀れこの世の暇乞 
長き夢路を曾根崎の 森の雫と散りにけり 

by近松門左衛門「曽根崎心中」



過去に「ケースファイル」でも書いた話だけれども

恋人いない歴=年齢のその方の左手には
見えない紐(腰ひも)がぶらさがっていた

その紐にしてもその先にあるものにしても
それは

この世の物ではないこの世に非ざる物質

ボロボロになって切れかけた
かつての腰ひもの先には

人とも何とも言えない姿かたちの
まるでミイラのような黒い肉塊

いやさ影と形容できるのだけど

今生の彼女の瞳にはそれは映らないし
何の記憶も覚えも持っていないが
過去生の彼女はいとおしくそれを愛でる
自らの左手の紐に触れて
まるでそれを婚約指輪かのように
大切な何かの証のように優しく触れる

すると紐の先にぶら下がる黒い影が
生き返ったかのように姿を現す




それは250年も前だろうか
彼女は遊郭に売られた遊女であった

客と恋仲になり
添い遂げることを共に願ったものの
二人自由になるには足枷が重すぎた
見受けする金額など用意するのは不可能で

追い詰められた若い二人は
この世で結ばれることのない恋ならば
夫婦とちぎり合うこと叶わない縁ならば
ドラマに浸ったのか現実に絶望したのか
心中を決意した

必ずあの世で会って添い遂げようと
離れぬよう固く腰ひもで互いの手を結んで
冷たい河へと身を躍らす

二人があの世で会えたのか会えなかったのか
今生に至るまでの道のりで想いが成就したのか
叶えられた恋なのかどうなのか…

以来

彼女の左手には常に紐を通じて"彼"が結ばれたまま

それはすでに"彼"ではなく
腐敗した彼の遺体のコピーであり
抜け殻としてのエレメンタルに過ぎなかったが


私にはこの人がいる
彼が寄り添っている

私の運命の相手はこの人なのだと…
私はこの人のものであるのだと…
誇示するようにいつまでも紐は結ばれたまま
その先には変わり果てた彼の姿がそのままに


確かに彼女には左手首を撫で摩る癖があり
自分の左側には常に誰かの居場所であると
無意識にその場所を"空けて"いた
誰も座らぬように
誰も自分に近寄らぬように
見えない柵を創り出して


しかし困ったことに過去の遺物としてのソレは

その肉塊のかつての宿り主と再会できたとて
例え生まれ変わって巡り合えたとしても…

再びの縁を結ぶよりも
あらゆる恋の可能性やライバルを弾くだけでなく
生まれ変わった相手との縁すら拒むほどの
強力な恋人除けのお守りになっていたとも言うべきか

何故なら 
今生の彼と過去の彼とは
時を経て波動も変わっているから
かつての自分の一部として引き合うものはあっても
彼女が創り出しアレンジを加えられているので
完全なる一致はしないので

ソレは彼女にとってはもはや
様々な出会いを邪魔するものでしかなかった
そして復縁などありようもない




やはりこれも過去記事で触れた事例だが

結婚まで至りそうな人との出会いはあるというのに
いつも直前になると寸止めになってしまうという女性

南北戦争の時代に
結婚生活数年の短きで夫が出征し
ほどなくして戦死の知らせを受け
名誉の未亡人となった

しかしそれは世間的に評価の高い名誉であると共に
とても重いプレッシャーを彼女に負荷することとなった

いついかような時にも未亡人として
ふさわしい行動や品性を求められるという重圧

周囲の期待を裏切らず
型にはまった周囲が求める自分を
演じ続けなければいけないという縛り

私はこうあらねばならない
こうあるべきでこうふるまうべきだ
異性の好奇心からの餌食になってはいけない
夫の名誉を守るためにも毅然とはねのけねばならない
スキャンダルはもちろん再婚なんてもってのほか

奇しくも今生の彼女の学生時代の渾名は"未亡人"

南北戦争時代の南部女性の理想の未亡人像
貞操観念や道徳観念にがちがちに支配され
現代を生きているのにモラルが300年前で

結果

「私は婚家や夫の名誉を守るためにも
 軽々しく再婚なんてすることは出来ない!」


結果 今の人生での選択肢をつぶしていたのです
誰でもない彼女自身の過去の人格が

"こうあるべきだ"という自分の型紙を創り出して




※前半後半で終わらせようと思ってたのに無理でしたっっ
ダメだぽー 長くなっちゃうんだワン

2020/05/18

愛の骸 夢の残り香 ①

人は人生を生きる上で
記憶でありデータでもあるエレメンタルを創造する
それらは肉体と心と思考が反応して生産されるもの

人それぞれに創造するエレメンタルは
量も質も多種多様に異なるのでそれが故に私たちには
オリジナリティに満ちた個別のパーソナリティを創り
その人独自の人生を生きることになる

言い換えていうなれば
人格(パーソナリティ)というのは
その人が創ってきたエレメンタルの集合体であり
その人生を生きる上でペルソナとして創られてきた
パーソナリティもまた
キャラクターとしてのエレメンタルである

このストックされているエレメンタルの集合体こそが
その人そのものと言っていいものであるが
今の人生で使用している部分(今生で生産したもの)が
表層意識とも言える部分で顕在意識とも言える
そして無意識下に眠らせているアーカイブの奥底に
未整理整頓なままストックされて放置されているのが
潜在意識と言われている部分
過去生の記憶というのはここに埋もれているもので
もちろん今生の記憶でも不要と切り捨てられたものは
ここに乱雑に放り込まれていたりする

このデータ 記憶たるエレメンタルがなければ
私たちはただの土くれ 肉の塊にしか過ぎない
故にエレメンタルは私たちが人である証
神とも天使とも違う 別の生き物である証

神も天使もエレメンタルを完璧に創造することが出来るが
私たち人間だけがエレメンタルを不完全に創造する
それは無意識にエレメンタルを創造しているという意味で

しかし神も天使も人の人生を創ることは出来ない
自らの人生を自らの身体を通して創る
エレメンタルを創造することによって
紡いでいくことが出来るのは人間だけに与えられた特権

人間にしか創ることが出来ない
完璧ではない不完全なエレメンタルは
予定調和を外れたところでの運命を紡いでいく
創造者である当人を翻弄し想定外な人生をギフトし
完璧であるはずの世界にありえない不調和を創る
そして本来ならば主であるはずの創造者たる人を
操り支配する力を持って君臨し自らを養うために
自我を肥大させて生みの親たる人を奴隷化する


さてエレメンタルは
集合体としても個別の物体としてみたときにも
各々が生まれながらの振動数を持ち波動を放つ
結果その波動が同種のものを引き寄せる
これこそが引き寄せの法則の原理であり
人生すなわち思考や感情の現実化は
この法則によって成り立っているといっても
まったくもって過言ではない 
細かくというとそれだけではないのだが
単純に言ってしまうとそのようになる

かといってその人自身を表す
すべてのエレメンタルの集合体
(過去に生きた人物としての全てのパーソナリティ
とその人生の記録/記憶 カルマのレッスン
他人に埋め込まれたもの 吸収してしまったもの等)
のすべてが常に稼働して
何かを引き寄せているというわけではない

活性化すなわち電源が入っているもの
手元において毎日使用しているようなもの
そうした顕在意識とも言えるエレメンタルと
いかようにしても電源をoffにできず
亡霊のように"半分死にながら"稼働している
忘却の彼方から当人を操っている
無意識下で蠢くネガティブで
それでいてとてもパワフルなエレメンタル

これらが大体においてリアルな今を創っている

エレメンタルは実に多種多様な形骸を持つが
中でも厄介なのが"人"の形をしたエレメンタルで
自らの過去生のパーソナリティ以外の他者の形骸

そうした木偶人形のようなエレメンタルほど
厄介で手強いものはない

何故なら当人がそれを手放したがらないからだ

まるで愛着のある
子供の頃に親や他者からの愛情の証として与えられた
人形やぬいぐるみを大切にするように
想い出の一部として自らの分身のごとく
心のパーツに取り込んでいるものだから

それがどんなに汚く惨めに
ボロ屑かボロ雑巾のように
形骸すら留めぬものとなっていても
簡単に捨てることが出来ぬのが
人の想いというもの



"夕闇の中でささやく木々は
 月影にさらわれて
 切ない悲しみの歌を奏でる

 月影にさらわれながら
 彼女に見えたものは拳銃の影だけだった"

by マイク・オールドフィールド「ムーンライトシャドウ」


フランス革命の末期 その混乱の中
親や仲間とはぐれてしまったロマの女の子は
その日に食べ 生きていくために身を売ることを覚えた
みなしごの浮浪児は確実な保障を求めて
一介の街娼から娼館に帰属するようになり
すっかりその世界に馴染んだ頃
かつて自然のままに暮らした純朴さは
あとかたもなく消え失せていた

気が付けば王党派も再び息を吹き返していて
革命時の反逆精神と熱気はどこへやら
街は退廃的で貴族たちが大手を振り始める
ときどき高級娼婦たちとの駆け引きや
昔ながらの社交に飽きた貴族たちが
いつもとは違った趣向を求めるのか
はすっぱな女たちを求めて下町の娼館に流れてくる

ロマの少女のところにもそんな客がやってくる
育ちの良い客 棲む世界の違う人
元の生活であったなら
絶対に会うことのなかったはずの相手

他の子とは違い ロマとして各地を放浪し
独特の人生を生きてきた彼女の話は
貴族の若者にとっては新鮮だったろう

彼が恋に落ちた時 悲劇は起きた

客として あくまで客として接待をしただけ
金払いの良い上客だからサービスをしただけ
あなたはそれ以上でも以下の存在でもない

彼女の冷たく突き放すような言葉に
ショックを受けた若者は
彼女の前で拳銃を取り出して
自らの頭を撃ちぬいた

「僕を崖に立たせて 
 突き落としたのは彼女だ」

と糾弾する言葉を残して

その言葉は彼女の咎となった

永遠に消えない罪となり 呪いにもなった


その前の人生で同様のことがあった
もちろん当人は覚えてないけれど

明の時代 
とある権力者のお妾さんであった人生で
下働きの幼馴染と通じてしまい
見つかって 相手が殺されてしまったこと

意識の上では覚えてはいないけれど
記憶がリンクして繋がってしまう


私が好きになる人はみんな死んでしまう
私は周囲の人を不幸にしてしまう

私と関わる人はみんな私を恨んで死んでいく
みんな死んでしまう 
私が周囲の人の運勢を狂わせている

私は疫病神なのだ 死神なのだ
人々を不幸にする呪われた人間なんだ


自分は恋愛なんてしてはいけないのだと
誰も好きになってはいけないし
誰からも好意を寄せられてもいけないし
二度と恋に落ちてはいけないのだと
無意識下に強く刻み込んで

自分自身に呪いをかけ
自分は罰せられなければいけないのだと
重い罪を背負っている人間なのだと
自らを痛めつけるような人生を選ぶ

現代に生まれた彼女は
何故だか黒い服ばかり好んで着る

喪服を着るように
自分に与えられた罰の証
罪の色だと言わんばかりに


ねぇ 本当は好きだったのでしょう?
だけど言えなかったのでしょう?
本当の気持ちを隠さないといけなかったのでしょう?

ポーカーフェイスで突き放す以外に
他に交わす術を持っていなかったのでしょう?

幼少期から差別される民族としての放浪の暮らしを送り
まして家族を失ってからは 
飲まず食わずの惨めな生活を知っている貴方には
貴族の若者が恵まれた環境を捨てて
屋根裏をドブネズミが走るような路地裏で
生きていけるはずもないと理解していたし

自分に入れあげてお金を費やして
放蕩息子と世間に後ろ指を指される不名誉を
相手に与えたくなかっただけなのでしょう?


"貧しさの中で壊れて消える
 愛の暮らしはイヤだと
 まるでショウウィンドウに
 自分を並べるように
 着飾って誰かを待ってた

 愛が買えるなら
 その涙の理由を教えて
 愛が買えるなら
 ため息の理由を教えて
 いつわらずに… "

 by浜田省吾「丘の上の愛」

2020/05/05

投影と妄想の境目~おまけ

「人には少し離れている時間も必要なのよ」
彼女はそう言った
「お互いからね」
「恋人同士にも休日は必要よ
 お互い遠く離れることも」

僕を抱きしめて
素直にごめんと言えないけど
君にここにいて欲しいだけなんだ
これまで色々とあったけれども
やり直したいんだ
約束するよ
色々あったけれども話し合って
それでも上手くやってきたよね?
君はもう僕の一部なんだ
だから行かないで欲しい

by シカゴ「素直になれなくて」





どうでもいい自分語りです

付き合っていたカレシに別れを切り出したとき
今はもう無い神保町の某ビルの地下のその店で
タイミングよく
当時ヒットしていたこの曲が流れたときには
呑んでいた紅茶を噴き出しそうになり(鼻から牛乳)
同時に脱力感に襲われたものです

なんでこのタイミング? 何このシンクロ?

…みたいな

英語は解らない私ですが訳詞は知っていましたので

(ちなみにシカゴは好きなバンドの一つですが
一番好きな曲は「愛ある別れ」です
上記の曲は今も聞くと痛い思い出と脱力感がっっ汗
そしてヴォーカルはやっぱピーター・セテラでないと)


私は団体行動がとても苦手で
仲の良い友人等と旅行する場合はともかくとして
四六時中誰かと一緒にいるのがとても苦手なタイプ
行動を制限されたり先の予定まで縛られることに
反発も覚えてしまうし拒絶反応もでてしまう

だからいつも一緒を求めてきて常にくっついてくるが
けれど私のアウトドアな趣味には付き合ってくれない
インドアなカレシってのはちょいウザだったので


今はカスラックの功罪で
音楽が日本中から消えてしまったけれども
昔はいつだってどこでだって
音楽が 歌が流れていた
流行りの歌がBGMとしてそこかしこにありました

だから当時の若かりしの恋愛を振り返るとき
いつもそこに自分たちのテーマソング?
になり得るような 背景としての歌がありました
若くて未熟で 恋愛が一大事だった日常の中に
自分の気持ちを投影して浸れてしまう音楽が

大好きだった彼との
甘酸っぱい恋愛の記憶を辿るとき
私の場合は安全地帯の曲が常にそこにあって
聞くとリアルに色んな想い出が蘇ってきます
ガンガン流れてましたからねー


そうですね
思春期以降 10代とか20代っていうのは
色んなことに感じやすいつーか
歌とかに感情を耽溺させて
自分の姿を投影しやすいんですよね

「あ゛ー これは私の歌だ」
みたいに
勝手に歌詞のstoryと自分をリンクさせて
歌の世界 ドラマに浸っちゃう

やっぱ中二病なんでしょうかね

漫画でも主人公になりきりってありますし

主人公やキャラクターの姿に憧れるだけでなく
発せられるセリフの中に
自分の言いたい事 言葉を見つけて
代弁してくれているようにさえ思えて
ドはまりしてしまう…

歌もそうだし 
アーティスト(ミュージシャン)に対してもそう

自分の気持ちを歌ってくれていると
カタルシス感じ 好きになるを通り越して
信者みたいに崇拝しちゃう場合なんかは特に

自分なりに解釈することや
歌の歌詞に勇気づけられたり
慰められたりはいいんですけれど
(得てして作詞者が作品に込めた意味とは
まったくかけ離れていたりすることが多い)

この曲は自分のために創られた歌だ~

この人は私のことを解ってくれている

の過程において
電波(または糖質)が発生すると

作詞者さんと自分との関係に運命的な繋がりがっ!
私たちはツインレイなのー!!

・・・・・・

になっちゃうのかな

なんだかな?
なの…かな? かな?





中高生の頃から20歳前後くらいまでは
アーティスト自身や曲の意味(歌詞の世界観)とかに
陶酔することも間々あったりするものですけれどね

私の中学時代だと
同級生は尾崎豊か松山千春とかにはまってる人
多かったかなー

私はハマショーでしたけど<歌の世界観
基本的に洋楽好きでしたからアレだ

そして失恋したときに聞きまくる曲とか
逆に恋した時に聞く曲とかもあったり
※当時はカラオケはまだ
 スナックとか温泉地の余興くらいでしたし

誰しもに想い出の曲ってのがあるわけです

そしてその当時聞いた音楽は
ワインのように 時間と時代を封じ込めて
甘い痛みも余韻も匂いも
その時感じたことのすべてを閉じ込めて
 
蓋を開けたなら
当時の懐かしい香りと共に
感覚や感情まで蘇らせてくれるもの


自分の人生自体や人生のワンシーンを
歌や何かに重ね合わせること
誰かに投影することは感受性の強い人なら
一度はしてみたことあるはず




まっ 
大人になるとそういう感じやすさって
徐々になくなってしまうものですけどね


♪思い出はモノクローム
 色をつけてくれ~~♪

2020/05/03

投影と妄想の境目~後半

今は昔の80年代
高校のクラスメイトが海外の某バンドにはまり
スタッフとしてFCのサポートをすることに
(全米チャート入りする位には有名なバンド)

今とは違ってネットも携帯もない
非常にアナログな時代であったので
会誌は郵送だし会費の徴収も郵便振込
従って封入れ作業するにも人海戦術で
人手はないよりもあった方がな状況でした

私は別にそのバンドに関しては
別に好きでもなんでもなかったんですけど
(曲はまあいいとは思うけど好みではないというか)
色々ありましてでお手伝いに駆り出されることに

お茶の水のミュージックライフの近くにあった
その事務所は電車一本で行ける距離であったし

そこで知り合ったYさんという主婦の方がいて
私とは一回り以上 年が離れていたけれど
とても気が合って親しくなったのです
年上の姉さんに可愛がってもらったというべきか
彼女は今でいうセレブ 旦那さんはエリートで
お兄さんも弟さんも東大卒の官僚だったりした

















最初のこそは他の共通の好きなバンドとか
音楽の話とかで盛り上がって
女子トークを愉しめていたのだけど

段々と
知り合ったきっかけになった
そのバンドのVo.に対してというか
彼に関することで私の頭が
「???」となってしまうような
そんなことを彼女が言い始めるように


ちなみに
私がそのFC事務所に出入りするようになったのは
office内で怪奇現象が起こるようになったからで
(結果的に大したことではなかったが)
ちょっと来て欲しいんだけど的にと強引に呼び出され
それが最初のきっかけでその後
なし崩し的に手伝いを押し付けられたといういきさつ

そういうこともあって
人には言えないような不思議なことを
私には話しやすかったというのが大きかったのだろう
私はまだ学生で今みたいな仕事はしていなかったけど
霊的なことを 誰にも言えないような
不思議な話を出来る唯一の相手として
気を許してくれてもいたのだろう


どんなことを言い始めたかっていうと
「私は彼と前世で会っていたと思う」みたいなこと

実のところ彼女にも前世の記憶の一部はあって
それはお城?お屋敷?(日本)の中の
何十畳もするようなだだっぴろい部屋の部屋で
女性であった自分が一人で寝ていて
外が騒がしいので目覚めると周囲が燃えていて
城が焼け落ちていく中 自分も逃げきれず
炎にまかれて死んでしまう…というもの

そこだけ子供の頃から何度も夢に見る…という話


当時の私は素人だし 前世に関しては
様々な本を読み漁っていたから知識はあったけど
自分の記憶を持っているくらいで
他人のことまではよく分からなかったというか
それをどう説明していいのか術や知恵といった
経験値を持っていなかった
何しろ自分より一回り以上も年上の人で
10代の娘にとってセレブ過ぎる世界を
味合わせてくれる人に対して
上手く伝える言葉を持っていなかった

だから否定も肯定もせずに
「そういうこともあるのかもねー」
とラフに聞き流していたのです


何か創造的なことを行うアーティストとか
特にオーディエンスたちの支持(愛や憧れ)を得て
輝く立場にあるスターとかアイドルとかは
ものすごくパワフルな幅広いオーラを持っているし
たくさんの人を惹きつけて恋させるような
そんな魅力と膨大なエネルギーに満ち溢れているから
一目でハートを射抜かれてしまう人も少なくない

むしろファンを一目惚れさせるような力のない人は
自国以外の国まして世界市場(アメリカ)の
ヒットチャートにランキングできるわけはないのです

そんなんで最初はそうしたファン心理からの
ハートをノックダウンされたことに対する
ちょっと大げさな夢見がちファンタジーくらいに
適当に相槌打ってた気がします

でもそれがいけなかったのかな

段々と
ライブとかで自分を見てるとか
ミュージックビデオなんかの映像そのものが
自分の過去生にリンクするとか
自分へのメッセージが含まれているとか
歌詞の中で自分の名前を言っているとか

ちょっとそれは違うんじゃない?
ありえないし考えすぎじゃない?って方向に

ライブで目が合うのは
そりゃその場にいればあるかもだし
ミュージックビデオに関しては
当人たちの意見も反映されてるかもだけど
ほとんど制作側がシナリオ作ってるし

そもそも本当に過去生でご縁があった人ならば
FCの会長さんが彼らと面識も交流もあって
彼らの本拠地たるイギリスでも来日した時にも
会うことの出来るポジションの人なんだから
その時点で手繰り寄せることの出来る
繋がりがすでにあるということで
それを通じて直接会うセッティングが
運命の糸として成されるはずでせう

けどそうならないのはそういうことなんだよね

FCの会長さんとは彼女仲良かったんだから
(別に妨害されてたわけじゃない)

でもそれ以前に英語話せないのは致命的だったかな
彼(Voさん)は日本好きで日本かぶれな人だったけど
日本語はしゃべれなかったし
イギリス留学をしたこともある彼女なのに
英語が挨拶程度ではそこから発展するものはなかろう

確かに彼…はかつて日本人だったよね
彼女が生きていた過去に
日本に来日して東洋の神秘や
侍文化に魅了された外国人だったよね
(宣教師として)

だからMVの中に
日本文化へのオマージュとも取れる
東洋的なエッセンスがあっても不思議じゃない
その時の過去生での経験
日本への憧憬が曲やMVの世界に描かれていても
しごく当然のことなんだろう


彼女は当時の堺の街で
珍しい南蛮人…異国人としての
彼の姿を"見かけて"
その瞳に強く焼き付けることになったのだろう

それまで見たことのない大柄で異質な容貌
青い瞳で彫りの深い 変わった服装をしたその人は
生涯忘れられない出会いになったろう
ある意味でその出会いは
落雷のような衝撃を与えたのかも知れない

けれど言葉を交わしたわけじゃない
親しく交流したわけではない
恋人同士だったなんてことはない

当時の彼からしたら
異国人としての日本人の中の一人
大勢いたオーディエンスの一人という意味では
今も過去生も同じポジション

特別な出会いと言えばそうだが
だからといって特別な関係であったとは限らない
















彼女はその時
私生活において寂しかったというか
心が満たされていなかったというか
たぶん孤独だったのだと思う

けれども当時の私はまだまだ10代の素人で
今のようなスキルも持ち合わせていず
彼女が持ち慌ていた過去生の記憶と
憧れのスターに対する感情の投影を
上手く結び付けて昇華させるべく
手立てを何も持っていなかった


確かに彼とあなたは出会っていました
けれど出会っていたというだけです
あなたが今生で記憶の欠片を所持している
その過去の人生において
確かに同時代に生きていたし出会ってもいる

けれどそれは
あなたが彼という存在を視覚として認識し
知ったという事実でしかなく
お互いに人として関係しあったわけではないのです


得てして多くの人が
表舞台に立つスターや有名人に対して
抱くデジャブにも似た感情は
その時代にも目立つところにいて
より多くの人に存在を知られ
光彩を放っていたその人の
その時代の姿を
遠くから見て知っていたから

そういうのってよくあります

昔も今も
人目に触れるところにいる人だったから
当時も名の知られた人だったから

活躍している有名人だったとか
そういう人だったから


そうですね
某バンドのヴォーカルさんも
安土桃山時代に日本を来訪した宣教師ならば
多くの日本人の人目を引いて
物珍しさに見物人が集まったことでしょうし

過去において
王族だったり英雄扱いされた人とか
トップにいた人だったならば
民衆という烏合の衆からしては
今の芸能人を遠巻きにする感覚でしたでしょう

先方からしたら
自分を遠くから眺めていた
一人ひとりのことなんて覚えてはいません

そんなものです


何処かで見たことがあった気がする
この人のことを私は知っている
過去生で会った気がする

そんなデジャブもあって然り

"会っている"のは事実で
"見たことがある""知っている"のも
そこに嘘はないけれど

必ずしもだからといって
深い絆と関係のあった再会なわけではないのです

もちろんそれも懐かしい記憶

それを恋の始まりとするのもありなんですけど
恋の続きと勘違いするのは完全な妄想なのです

2020/05/02

投影と妄想の境目~前半

「光genjiの〇〇クンとの相性を見て下さい」

渋谷の某占い館で占い師をしていた頃
中高生からよくあった依頼(たまに大人も)

うん
二次元の存在を通り越して
三次元の存在であるアイドルを
好みのタイプや憧れの異性として
恋愛感情に類似した感情を膨らませるのは
それはそれで人間の成長過程には必要な事

初恋と同じくして異性を意識することで
自分の中の女性の部分を芽生えさせ
恋愛シュミレーションをしておくのって
女子力をトレーニングする機会になるし
来るべき日のための予行練習になるから

私も二次元(漫画やアニメや特撮ヒーロー)
はいうに及ばず
いささか早熟なミーハーであったので
海外のロックバンドに黄色い歓声あげてた一人

きゃーきゃー言って
脳内妄想お花畑状態だったわけですよ

大人になってからも
憧れの人と占星学で相性チェックして
「あ、相性は悪くないんだけどなー」
なんて痛いこともたまにしていたわけですw

だからまあ他人のことは言えませんし
そんなことをしてしまうファン心理もわかるわけです
(自分がそうだったから)


でもなんだ
夢見がちな中高生がテレビの向こうの
憧れの人との相性見て下さい
彼氏彼女になれますか?ってのは
可愛いもので微笑ましくあるのですけど

やはり分別のあっていい
それ相応の年齢に達した成人女性が
遊びがてらならともかく
真剣さを通り越した拗らせ妄想から
そういうのを言ってくるのは
ちょっとなーというのがあります

「私と彼とは運命で結ばれているの」
「ソウルメイトなのよ 私には解るの」
「ライブのとき いつも私のこと見てるもの」
「いつも演技をするときに
 私に合図を送ってきているもの」

そんなセリフの前に

(……で、電波だ…(糖質か?)

と目が白目になりますが

そこはまあいちおう占ったりなんかした上で
シビアなお答えをお伝えするわけです
出たカードのまんまね

とはいうものの
望まない結果に怒りだす人がほとんどなんです

「それはあなたの妄想で勘違いですね」
と一刀両断することも出来るのだけど
それをすると逆切れパターンは必須


実際のところ
彼氏が有名人という人や著名人の愛人さんとか
某有名バンドの某さんの奥さんとか
占い師の時そして今のこの仕事を通して
お客さんとして視させて頂いたことはあります

(歌手とか芸能活動をしているクライアントさんも
まあまあ意外といるのです)

でもそういう方は初めから相手の情報を言わないし
相手の立場を憚って隠そうとするし自慢しないもの
会話の内容が進むに段階で知ることになったり
信頼関係が出来てから教えてもらったりですね
身内や友人の場合であってもそう

そういう関係も相談も
妄想ではなく紛れもない現実なんだけども

そんな昔はたまに受けることはあった電波さんな相談
今の時代にもやはりそのような相談は減らないのだと
なんかちょっと懐かしく思った

とくに今はSNSとかあるから
芸能人さんとかアーティストさんとか
憧れの人と距離が近く
コメントとか返してくれた日には
そういう勘違いや錯覚も生じてしまいやすいのでしょう

まあ確かに一部の男性芸能人は
ファンに手出す人も少なくないですしね
ない話ではないことはない

知り合いの元CA(美人)さんは現役時代
色んな著名人にナンパされたそうですし
あの人もこの人もって話を聞いて
めちゃくちゃ幻滅したものですぜい

「えっー?? ヤダー!!
 〇〇〇〇の〇〇サンてそんな軽い人だったのー!
 ガビーン! ショック!!!!」

ってな具合に

そんな風に
知り合いたいお近づきになりたいのなら
ルートがないわけではないので
相手が口説きたくなるようないい女になって
努力して出会えるところに出入りするとか
手立てがないわけではないので
そっちで努力するとよいなって思ったりするでR



けど明らかに電波は違う
まずヤバイ ヤバイ時点で無理
一番可能性が低いとこ行っちゃってる
相手に近づくどころか
宇宙の果てまで遠くなっちゃってる
(こういう人がストーカー化するのかも)

















少し長くなりそうなので二分割することにシマス
続きは次回に