2020/05/05

投影と妄想の境目~おまけ

「人には少し離れている時間も必要なのよ」
 彼女はそう言った
「お互いからね」
「恋人同士にも休日は必要よ
 お互い遠く離れることも」

 僕を抱きしめて
 素直にごめんと言えないけど
 君にここにいて欲しいだけなんだ
 これまで色々とあったけれども
 やり直したいんだ
 約束するよ
 色々あったけれども話し合って
 それでも上手くやってきたよね?
 君はもう僕の一部なんだ
 だから行かないで欲しい

 by シカゴ「素直になれなくて」





どうでもいい自分語りです

当時付き合っていた人に別れを切り出したとき
今はもう無い神保町の某ビルの地下のその店で
タイミングよく
ヒットしていたこの曲が流れたときには
呑んでいた紅茶を噴き出しそうになり(鼻から牛乳)
同時に脱力感に襲われたものです

なんでこのタイミング? 何このシンクロ?

…みたいな

英語は解らない私ですが訳詞は知っていましたので

(ちなみにシカゴは好きなバンドの一つですが
一番好きなバラード曲は「愛ある別れ」かな
上記の曲は今も聞くと痛い思い出と脱力感がっっ汗
そしてヴォーカルはやっぱピーター・セテラ)


さて私は団体行動がとても苦手で
仲の良い友人等と旅行する場合はともかくとして
四六時中誰かと一緒にいるのがとても苦手なタイプ
行動を制限されたり先の予定まで縛られることに
反発も覚えてしまうし拒絶反応もでてしまう

だからいつも一緒を求めてきて常にくっついてくるが
けれど私のアウトドアな趣味には付き合ってくれない
インドアなカレシってのはちょいウザだったのですね
(私のアウトドアって野球観戦とか神社仏閣マイラー
そして旅とか 美術館博物館巡りとかその程度)

まぁ そんな若き日の苦い思い出


今はカスラックの功罪で
音楽が日本中から消えてしまったけれども
昔はいつだってどこでだって
音楽が 歌が流れていた
流行りの歌がBGMとしてそこかしこにありました

だから当時の若かりしの恋愛を振り返るとき
いつもそこに自分たちのテーマソング?
になり得るような 背景に流れている歌がありました
若くて未熟で 恋愛が一大事だった日常の中に
自分の気持ちを投影して浸れてしまう音楽が

大好きだった彼との
甘酸っぱい恋愛の記憶を辿るとき
私の場合は安全地帯の曲が常にそこにあって
聞くとリアルに色んな想い出が蘇ってきます
ガンガン流れてましたからねー


そうですね
思春期以降 10代とか20代っていうのは
色んなことに感じやすいつーか
歌とかに感情を耽溺させて
自分の姿を投影しやすいんですよね

「あ゛ー これは私の歌だ」
みたいに
勝手に歌詞のstoryと自分をリンクさせて
歌の世界 ドラマに浸っちゃう

やっぱ中二病なんでしょうかね

漫画でも主人公になりきりってありますし

主人公やキャラクターの姿に憧れるだけでなく
発せられるセリフの中に
自分の言いたい事 言葉を見つけて
代弁してくれているようにさえ思えて
ドはまりしてしまう…

歌もそうだし 
アーティスト(ミュージシャン)に対してもそう

自分の気持ちを歌ってくれていると
カタルシス感じ 好きになるを通り越して
信者みたいに崇拝しちゃう場合なんかは特に

自分なりに解釈することや
歌の歌詞に勇気づけられたり
慰められたりはいいんですけれど
(得てして作詞者が作品に込めた意味とは
まったくかけ離れていたりすることが多い)

この曲は自分のために創られた歌だ~

この人は私のことを解ってくれている

の過程において
電波(または糖質)が発生すると

作詞者さんと自分との関係に運命的な繋がりがっ!
私たちはツインレイなのー!!

・・・・・・

になっちゃうのかな

なんだかな?
なの…かな? かな?





中高生の頃から20歳前後くらいまでは
アーティスト自身や曲の意味(歌詞の世界観)とかに
陶酔することも間々あったりするものですけれどね

私の中学時代だと
同級生は尾崎豊か松山千春とかにはまってる人
多かったかなー

私はハマショーでしたけど<歌の世界観
基本的に洋楽好きでしたからアレだ

そして失恋したときに聞きまくる曲とか
逆に恋した時に聞く曲とかもあったり
※当時はカラオケはまだ
 スナックとか温泉地の余興くらいでしたし

誰しもに想い出の曲ってのがあるわけです

そしてその当時聞いた音楽は
ワインのように 時間と時代を封じ込めて
甘い痛みも余韻も匂いも
その時感じたことのすべてを閉じ込めて
 
蓋を開けたなら
当時の懐かしい香りと共に
感覚や感情まで蘇らせてくれるもの


自分の人生自体や人生のワンシーンを
歌や何かに重ね合わせること
誰かに投影することは感受性の強い人なら
一度はしてみたことあるはず




まっ 
大人になるとそういう感じやすさって
徐々になくなってしまうものですけどね


♪思い出はモノクローム
 色をつけてくれ~~♪

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