メムノン・ブールボン(16)は
ノックス刑務所において 処刑された
メムノンは未成年なるも
その残虐な殺人により
史上まれなる 断頭の刑に処せられた
「メ・・・・メムノン・ブールボン!」
「ほう、メムノン・ブールボン事件をお調べで」
「はい、この事件を・・・ごぞんじですか!」
「この事件だけは・・・忘れられませんな」
「処刑されたときはまだやっと16さいになった・・・とも」
「断頭台にのぼってからも神をののしった・・・とか
天使のような顔をしたメムノンは
楽しむように・・・
まるでゲームをするように
人を殺したんですよ
そして・・・・・・
殺した人の指をかみきっては
銀の宝石箱にためておいたんです
彼女は史上まれな殺人鬼ですよ!」
「な・・・なんと・・・・・・おそろしい・・・
そういう・・・ことは・・・・・・
子孫にも影響があるものなのでしょうか」
「わたしは・・・医者ですが・・・・・・
遺伝学上は絶対にありえないことです
だが、
このブールボン家の何代か後に・・・突然
殺人鬼が生まれる
そんなことがあるかも知れません
まさに・・・生まれたときから
悪魔に魅入られた人生といってもいいでしょう」
by「聖ロザリンド」わたなべまさこ
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北欧神話にロキというトリックスターが出てくる。
いちおう神なのだが、
二枚舌で嘘つきで、八方美人というよりは風見鶏のごとく、
あっちについたりこっちについたり、損得勘定抜け目なく・・・
悪戯好きであっちこっちをひっかきまわしてほくそ笑み、
とにかく気まぐれで小心者であるのに性根は邪悪。
悪知恵に長け、狡猾に世渡りを図ろうとし、
改心した演技はうまいが罪悪感など一片のかけらもない。
※「ニーベリングの指輪」のローゲはこのロキがモデルとのこと。
まるで「ゲゲゲの鬼太郎」の鼠男みたいだなぁ・・・とも思ったり。
でも、神話の世界ばかりでなく、
周囲を見渡すと、
人間界にもこういう人物はたくさん存在している。
自分の損得しか考えない自己中人間。
そう・・・例えば
自分がどれほどのことをしたのかも考えず、
一言も誤らず、反省の弁を述べるわけでもなく・・・
悲しかった、わからなかった、だの
切々と自己弁護と自分の気持ちばかり一生懸命伝えてきて、
まるで自分が欠席裁判にでもかけられたように
可哀想な自分を憐れんで下さいとばかり、同情を引くがごとく、
びーびー泣いてみたり、しくしく泣いてみたり・・・
普段一人前の人間として尊重されたがり、
対等に扱われないと尊厳を傷つけられたと怒るくせに、
こういう状況においては、
自分は力のない、よるすべもない、守られるべき側であると・・・
社会的弱者であることをアピールする。
上手く利用しているというのかな。
同席した人々が陪審員とでも映るのか、
一瞬しおらしい態度を見せるものの、
その輪の中で誰が一番力を持っているのか、
誰に擦り寄ればいいのか・・・瞬間的に判断して媚びを売る。
それがもう、したたかというよりは、
半ば本能とも無意識的な身についた性とでもいうべきか・・・
そういう計算をしていることが、
その場にいる誰の目にも透けて見えて・・・滑稽なくらいで。
無垢なふりしてきょとんとしみたり、
すがるような媚を売る目で甘え、子供のふりをしてみたり、
それがもはや演技のようなものであると、
傷ついたふりや反省をしているように見せかけて、
実のところまったく傷ついてもいないし
反省など微塵もないということくらい、
誰しもが・・・皆が気づいているというのに、
当人だけが、それがバレていないと思っていることがなんとも。
こうやって、この人は
何百年も何千年もずっとやってきたんだなぁ・・・と思った。
力を持っているときは横柄にふるまい、
弱き立場にあるときは権力者や実力者に媚び諂い、
ピンチのときには、泣いて命乞いをし、
顔をおおった手の指の間から相手の様子を伺い、
反省しました、申し訳ありません、など見せかけの嘘八百で、
その場を切り抜けた後には、ケロッとした表情で舌を出し、
自分に情けをかけた相手を平気で陥れたり、
おのが不正を指摘した人を逆恨みして、罠にはめたり、
欲しいままに奪い、自分の利益のためだけに行動し、
たくさんの人を踏みにじって、裏切って、
自分の家族・・・妻や両親や血を分けた子さえも殺して、
むしゃくしゃしたときに通り魔的に人を殺し・・・
人を殺すことにためらいもなく、目を付けた女性を手籠めにし、
罪悪感などなかったに違いない。
輪廻転生の間において、独房(反省部屋)に何度入れられて、
その都度、申し訳ありません、申しませんといいつつも、
それは本当にその場しのぎのもので、
心からの悔恨や改心など望むべくもなく・・・
そうやってこの人は何度も人生を繰り返してきたんだ。
それがこの人の生き方なんだ。
何百年も何千年も何万年も変わらずに、同じやり方で、
ずっとずっと生きてきたんだなあ・・・。
たぶん骨の奥の奥、芯の芯まで身についたものなんだろう。
心理学的には、パーソナリティ障害(自己愛人間)なのだが。
ある意味関心してしまう。
そして、哀れにも思う。
こういう人は愛のなんたるかを知らない。
この世の美しいもの・・・
「人のこころ」が創り出す美しい色や形や世界を知らない。
人の愛や想いが織りなす、色鮮やかな光の彩を知らない。
それが目に映ることはない。
他者のために尽くすことで得られる充足感や
本当の意味での幸福を決して味わうことは出来ない人なのだ。
創造主たる全能の存在は別として、
誰からも信頼されないし、
心から深く愛されることはないから。
上記のような生き方をしていても、
誰からも永遠に尊敬を得られることはないし、
何も、何一つ創造することは出来ない。
愛ある関係も偉業も、生きててよかったという充実感も、
何一つ成し遂げることも得られることもない。
自分以外を愛することが出来ないものは不幸だ。
愛される喜び、愛する喜びを
その身に享受することが出来ないというのは、
ものすごく寂しい、孤独でみじめな人生だと思う。
永遠に・・・満たされることないだろうし、
本当に欲しいものは絶対に手に入らないだろうから。
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さて、人間が人間として形作られるとき・・・
(赤ん坊としてこの世に生を受けるときのことではなく)
私たちの魂が創造の光から分離し、
人としての形骸を持つその前、
私たちは一時大天使として、その形骸を所有する。
セラフィムの大天使たる5人。
その5種類のイデア、を持った存在が、
さらに人としてのイデアを通り、魂を所有することになる
・・・というもの。
ちょっとわざとわかりにくく書いています(笑)
このセラフィムの5人の大天使たちは、
エレメントの大天使たちでもあり、
ミカエル(火)、ラファエル(気)、ウリエル(空=くう)、ガブリエル(水)、
という、おなじみの良く知られた大天使たちと
堕天使として知られるルシファー(土)。
人間は必ずこの5種類のイデアのうちの
いずれかに属しています(いずれかを通ってきてる)。
イデアはクッキーの抜型というか、
鋳型のようなものと考えてくれたほうがいい。
魂のアーキタイプ(原型)ともいうのかな・・・
その昔、ムー大陸伝説やアトランティス幻想で言われる
五色(赤・黄・緑・白・黒)の人間とは、
このイデアのタイプ別を指し示しているのね。
でもって、いちおうルシファーのイデアのことは
公にはされていません。隠された存在でもあったりします。
血液型や星座占いみたいに
安易に分類するようなことは避けたいんだけど、
さわりで少し書くと、
ミカエルとウリエルのイデアを持っている人は
理性的な人が多いかな。
(アストロジィー的にいうとフィクスドやカーディナルっぽい)
ラファエルとガブリエルは感情過多だったり気まぐれで、
精神的にもろくて流されやすい人が多いかも。(アストロジィー的にいうとミュータプルかなぁ)
それ以上のデータはブログには書かないでおきます。
誤解を生んでしまってもアレなので。
とにもかくにもいずれにしても、
もともと私たち人間はセラフィムの「大天使」だったわけです。
5種類しかないけど。この5種類のどれか、なの。
誰もが。
セラフィムの大天使たちは「元素(エレメント)」なので、
まあ、みんな「元素」なわけです、人間は。
ていうか、そこから派生しているのが生命ともいうべきか。
(天使は大天使のコピーつーかクローンみたいなエレメンタル
大天使たちはセラフィムの階級だけではなく他にもたくさん。
階級ってのは役職や部署名みたいなものかなあ・・・)
基本的には、
ミカエル、ウリエル、ガブリエル、ラファエルの
イデアから生まれた人間たちは、
神-人としてこの世を創造していくのがお仕事。
もちろん、「Let,s Enjoy Life!」っていうのも大切なお役目。
だけど、ルシファーのイデア。
これはぶっちゃけ、地上に混沌と混乱を巻き起こす
「悪」をもたらし、「悪」を果たすことがお役目なんですね。
光あるところに影がある。
影がなければ人は光を認識できないから。
その理屈で、
「悪」がないと、人は「善」を理解することができないから。
認めたくないけれど、「悪」も神の一部なんですよ。
ロキが神の一人であるように・・・
代表的で典型的なルシファー人間は、
20世紀代表として、アドルフ・ヒットラーがあげられるかと。
あと、キリストを金貨10デナリで売ったユダも。
ブッダの弟子のダイバダッタも。
(日本だと、北九州監禁殺人事件の犯人とかがそうかな)
一見なんてことない普通の市民の顔してるのだけれども、
周囲を巻き込み、悪に引き込み、悪の根を広げ、
人の心の弱さを操り、巧みに先導し、悪心を引き出し、
巨大な悪の帝国をいとも自然に築き上げていく。
そうした吸引力があるんです。
気が付かない間に、悪の毒で周囲を麻痺させるというか、
そうした麻薬的なパワーがルシファーのイデアを持った人には
多く見られたりするのね。
そこに存在するだけ、いるだけで周りを毒で浸していくような・・・
周囲にいる人を魅惑し、指先ひとつ動かさず、言葉巧みに人を操り、
まさに悪へと「誘惑」して、堕落させていく・・・
多くのシリアルキラー、サイコパスとかも、
やはりルシファー人間だろうなあ・・・と。
(チャールズ・マンソンみたいなカルト教祖もおそらくは)
彼らの特徴としては異常なまでに自己愛が強く、
他人の気持ちがまず理解できないってとこ。
どこまでも利他的で自分のことしか考えられないのね。
人間としての経験が浅い人なんかでも、
そういう傾向の人がいるけど、
でも、転生を繰り返す過程の中で経験積んで、
「こころ」が育っていって、普通の人になっていくもの。
けれども、何百年何千年も生きて、
人の「こころ」「情」が育たないとしたならば・・・?
限りなくルシファー人間である可能性が高い。
もちろん、
すべてのルシファーのイデアを持った人間が、
最高級の悪を発揮するとは限らない。
一口に悪と行っても小さな悪から大きな悪まで色々。
稀代の大悪党、残虐で人の心をもたず
殺戮と狂気を好んで血を吸って咲き誇るような、
悪の権化、モンスターみたいな輩から・・・
理知的で計算高く、自らの手を汚さずに
人を操って世の中を支配しようとするような知能犯から・・・
ねずみ男やロキみたいな姑息で矮小な小悪党まで・・・
同じイデアを持ってはいてもピンキリです。
彼らも輪廻転生の中で色々経験して、
成長するし、学びもするし、考えたりもして、
なかには上手いこと「こころ」が育って、情愛豊かで、
他者の気持ちを汲み取れる人になっているかもしれない。
たぶん、そうなれないわけじゃないと思う。。。
でも、思うにルシファー人間は、難しい。
ちょっとしたことで、どう転ぶか分からない。
ミカエル、ウリエル、ガブリエル、ラファエルのイデアを
持っていても、「悪」に感化されて、やさぐれちゃって、
大量のネガティブエレメンタル、エゴイズムに支配されて、
人としての良心をなくし、「心」を見失ってる人は大勢いる。
もちろん、犯罪犯してしまったり、悪いことたくさんして、
人の道外れて、恥ずかしい人生を生きてしまっていることも。
(今の人生で過ちや犯罪を犯しているからといって、
殺人とか重犯罪をいくつかしてしまっているからといって、
ルシファー人間とは限らない。他のイデアの大天使人間も
罪を犯すし、悪を生きる人生もある。
またルシファー人間だからといって、
必ずしもいつの人生でも犯罪を犯すわけじゃない)
けれど、いつかは
「ああ~ 私間違ってましたぁあああぁぁ~!」
と土下座して、ウォーター(覚醒)し、
人としての理性、良心が目覚める瞬間がくる。
その時の良心の呵責ったら、もうハンパないわけだけども。
ルシファー人間はちょっと違う。
反省する点、後悔するところが、斜め上をいっているというか、
とにかく普通ではないというか、「そこかい!」っていうような
突っ込みを入れたくなるようなとこだったりする。
他人の心情が理解できず、想像できず(共感や同調がない)、
自分以外の人の立場にとにかく経つことが出来ないのだ。
これは本当に他の4種類のイデアの人間には理解できないとこで。
本質が悪なので、
エゴイズムとかネガティブエレメンタルとか、
そういうのともまたちょっと・・・違っていたりする。
なんていうか、自分が「悪」であるのを気づかないし、
なんかちょっとそのー自分本位さが特出している。
五種のイデアの内、
ミカエル、ウリエル、ガブリエル、ラファエルは性善説で、
ルシファーは性悪説なのだと思う。
そうとしかいいようがない。
今は上手くまとめられません(スマンです)。
何人かに遭遇して、見てきてはいるけれども・・・
まだまだこの辺り、データ収集中というか未だ観察中。
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神よ ゆるしたまえ
罪ある子のけがれた手を
主よ 救いたまえ
罪ある子のかなしき心を
きびしい いかりの稲妻もて
いましめたまえ
なれど 主よ
罪ある子が 涙のひとみをふせるとき
しばしのやすらぎをあたえたまえ
父と子と 聖霊の御名において
罪ある子を ゆるしたまえ・・・・・・
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