エゴイズムとは
面と向かって戦ってはいけない
勝てる見込みはないし確実に負けるから
人は弱く儚いものだ
誘惑に簡単に負けるし
自分やプライドを守るために
平気で嘘をつく
人の想いを踏みにじったり
信頼を裏切ることに
罪悪感すら抱かない人々の
なんと多いことか
エゴイズムは本当に醜い
すべての悪の根源であると言ってもいい
けれども同時に
人は強く美しい
絶望的な刹那の混沌の狭間で
ほんの僅かな善人と
勇気ある人々の行動の中
気高き美徳と深い慈愛を感じ
希望いう名の
一筋の光を見出すことも出来る
ささくれ立った心が救済される瞬間
まだまだ人類捨てたもんじゃない
そして
過ちは誰にでもあるもの
そこを通らないで来た人々など一人もいないのだから
かくいう私もたくさんの過ちを犯してきた一人
自分が重ねてきたことを棚に置き
誰を責めることが出来ようか
自分がなんで生きているかというと
多くの人々のエゴイズムの皮の下に埋没し
消えかけてしまっている僅かばかりの良心を
まだまだ信じたいからだと思うし
殺伐とした世の中において
灯のように明日への希望を与えてくれる
勇気ある人々や優しさや愛に満ちた人々に
逢いたいと願っているから
希望の光が見たくてたまらないのは
たぶん私だけではないはずだ
さて先に書いた①から③までの話
②と③にて
モデルケースとして書かせて頂いた方たちの振り返り
先走って
思い込みで行動しがちな人をAさんとします
Aさんの場合
先入観と勝手な思い込みが問題で
そこから決めつけがスタートして
行動が暴走するってのが欠点で
結果的に
相手や周囲のためによかれと思っていた行動が
「親切の押し売り」とか「ありがた迷惑なこと」とか
「ワンマンな専制君主」になってしまっているのです
その裏には
役に立つ人と言われたい 相手に感謝されたい
評価されたい 注目を浴びたい
っていうエゴイズムがあるわけです
このエゴイズムがエスカレートして肥大すると
単なる自己中な勘違いさんを通り越して
自己顕示欲丸出しの女王様になってしまう
これを避けるためには
どんなエゴイズムでもそうなんですが…
自分のよくない(過去に作ってしまった)
エゴイズムを起動させず助長させず
コントロールするためには
まず自分がそういったエゴイズムを
所有していることをきちんと自覚すること
「自分にはそういった欠点(エゴイズム)がある」
ってのを認めることが大事なんですね
エゴイズムとは戦っても勝てないし
エゴイズムは死なない存在なので(人の力では滅せない)
エゴイズムによる騙しの状態から目覚めるためには
自己内省をして自分自身とその周囲の事象を
客観的に見る癖をつけることです(トレーニング)
自分の弱さや脆さ 短所などを
冷静に自己分析して理解して
自分自身に対する知識を身に着けて
足りないところも過剰なところも
善いところも悪いところもすべて認めるところから
ここに否定や批判 ジャッジはいりません
ありのまま受け入れるだけです
そして第三者の言葉に聞く耳を持つことです
(耳が痛くて聞けないことは多いでしょうが)
誰しもが批判されるのは嫌いだと思うし
否定されることを痛みと感じるわけで
認めたくないと抵抗を示します
とくにエゴイズムがめちゃくちゃ抵抗するから
自己を正当化して自己弁護に入るというか
これを始めるとエゴイズムが反応(反発)して
反骨精神がむくむくと…顔を覗かせてくるはず
話をAさんに戻します
Aさんの短所は裏返して
長所に転じることが出来る性質でもあります
動機の部分の裏側に
他人から評価されたいという
不純な気持ち(エゴイズム)があったとしても
他人の役に立ちたいという気持ちに嘘はないので
ここはちょっと矯正すれば
エゴイズムを薄めて
ポジティブな行動のエレメンタルに
変換できるんですよね
当人が自分のそういった点を
「ああ私にはそういうところがあるな」と
「相手の話を聞かずに
勝手な思い込みで動くのが
そこが私の問題なんだ」と
気付いてそこを直そうと思いさえすれば
そのために
相手ときちんと対話して言葉を交わし
その人が何を望んでいるのか
どう考えてどう思っていて
どのような計画を持っているのか
そのあたりを理解しようと
心掛けるだけでいいんです
ようするに
「他人をきちんと理解しようとする」
それだけです
対話をすればいいだけの話
相手の話にきちんと耳を傾けて
自分の想いや考えも伝えつつ
相手を理解しようとする姿勢さえ持てば
それだけで済む話なんです
ホント
自分が相手(周囲)に対してしてあげたいこと
ではなく
相手(周囲)が自分に対して
何をして欲しいと思っているか
という視点で物事を考えられるようになれば
そうすれば勘助勘子的なズレが無くなって
彼女が求めている「評価」が周囲から得られ
相手から感謝されるようになるんですね
気持ちの押し付け的押し売りをやめて
正しく物事を見よう(聞こう)としさえすれば
今表面化しているAさんの欠点は
エゴイズムから離れられて
素晴らしい長所になる
さて
北朝鮮の将軍サマを
エネルギー的アプローチで民主主義者に変えたい!
そうすればアジアに平和で安泰が戻る
そのための働きかけをやりたい!
とおっしゃっていた方をBさんとします
Bさんが掲げている理想は
そこだけ聞いていると世界やアジア諸国にとって
素晴らしい試みとも言えるけれども
(それが出来るならみんなとっくにやっとるわ…
という話は置いておいて
いやさ実際にそういうのをやっている人はいます
効果が出ているのかは…推して然り)
すべての人にとって良いように見えることでも
本当にそれが世の中にとってベストなことかは
わかりません
私たちが考える正義が本当に正しいかどうか
私たちから見て「良くない」とされることで
非常識なことでも当事者や他国の人にとって
「良くない」ことであるかは決めつけられないのです
それは傲慢な考えというもので
私たちの価値観の押し付けでしかなく…
まあ確かに北朝鮮はアレな国ではありますが
でもって
教育とか子育ての理想論とかを唱える人が
自分の家庭が崩壊していて
子育て失敗している人が少なくないように
Bさんの場合も
お隣の国のことをなんとかしようとする前に
身近なことを片付けるべきでは?
ではありました
とはいうものの
Bさんのご主人は共同経営者の人から
酷く不利益で理不尽な状況に追い込まれていたからです
北の将軍様をナントかする前に
この身近な将軍様である共同経営者の人に対して
ナントかするのが先では?
な話の方がとてもシビアな現実
身近なことがコントロールできないからといって
代償行為として他のことを
コントロールしようとするのは実はよくあることです
自分の人生(運命)をコントロールできないから
他人の人生をコントロールしようとすることで
自分の人生の欠落を埋め合わせ
自分の力を誇示しようとするっていうエゴイズム
親が子供に対してやりがちで
もしくは夫婦の関係とか共依存で起こりがちです
自分の仕事を通じて
それをしようとする人も多いですね
まぁBさんの場合 過去生でもその支配欲から
たくさん失敗と過ちと罪を重ねていまして
コントロールできないことに対してどうするか
そういう学びが今生のテーマでもありましたが
(あと他人に対する共感性とか同情心とか
ようするに他者に対する思いやりと愛情ですね
その気持ちが欠けているので
ここを養わないといけないのです
人の愛し方を学ばないといけないという
だから慈悲と慈愛の行為が根底にある
カルナレイキを学ぶことにストップがかかった)
そういう他者に対する共感性や愛情が未発達で
情緒が育ち切っていない人が知恵はともかく
力を持つことはとても危険なことなのですね
実際Bさんは自分の好きなアイドルの罪は問わず
その被害にあった人に対しては
無関心そのものでした
そこなんとも思わないのって人としてダメです
スピリチュアルなワークには向きません
自分の好き嫌いと自分が考える正義がすべてで
自分が関心のあることだけが重要って段階で
世の中に対する見方が公平ではないのですね
Bさんはやはり
「自分の考えるところの
理想や正義や善が
すべての人にとっての
理想や正義や善ではなく
良い事とは限らない」
ということを理解するべきで
自分の考えが偏っていて
感情に欠損があること
(愛情の示し方や他者への共感性の欠如)
にちゃんと知って
自分の中に
「自分の想い通りにしたい」
という支配欲や他者への征服欲といった
エゴイズムの種があることに
気付かなければなりません
そして人を愛すること
他人を理解すること
愛を表現する方法を学んで
世の中を変えるならまず自分から
そして社会をよくするならまずは家庭から
社会悪としての独裁者を変えたいなら
自分の中の独裁者を変えること
そして身近な独裁者をなんとかするところから
そこから手を付けるべきなんです
周囲の期待に応える自分を作りあげて
いつもどこでも周囲に頼りにされる私
を自分で創った自分劇場で演じ続けている人は
Cさんとしますが
Cさんに関しては③で解説しているので割愛します
いずれにしても
「自分はよい事をしている」
「自分は間違っていない」
そういう思い込みのエゴイズム
この罠にはまってしまうと
人は謙虚さを失って傲慢になり
人の話に耳を傾けなくなってしまうので
「裸の王様」になってしまった
自分の姿になかなか気づくことが出来ません
今回あげたエゴイズムもほんの一例ですが
エゴイズムは本当にたくさんの種類があって複雑で
自己中さと醜悪さのベールで
その人の本質やよい部分を覆い隠してしまうので
エゴイズム自体イコールその人自身だと
周囲も思ってしまいますし
当人もそれが自分であると
騙されてしまっている人ばかりだったりします
こういった負のループから抜け出すためには
内省(自己分析)と観察しかありません
そして周囲に起きている出来事
自分の人生での「痛み」や「問題」
「苦しみ」の原因になっていることは
自分のエゴイズムが原因であり
それらが具現化されたものであり
自分に「痛み」を与える存在としての人物は
自分自身のまさにエゴイズムの投影なのだと
(過去の自分の姿であり写し鏡)
謙虚にその事実を自覚することです
その上で
「正しい考え方」を身に着けるべきなのです
でも一人でこれをするとなるととても大変です
ですので「正しい知識」を学んで
導き手となってくれる第三者的な相手が必要です
そのためには
グループレッスン(複数名で学ぶこと)が
とても有意義な時間をもたらし
短時間で多くの気づきを得ることができます
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