2019/09/02

善人の仮面~本人をも騙す巧妙なエゴイズム③



こういう人がいる

ままあキレイでスタイルもよく
誰にでも当たり障りなく人当たりよく愛想よく
いつもにこやかに明るく社交的な性格で
健康的でコミュニケーション能力もまずまず高い人
面倒見もよく率先して動くので頼りがいもある

その人に対して抱く
多くの人の第一印象はそのようなもの

本人曰く
いつもあちこちで上司や同僚そして後輩
色んな人に頼られて相談されて
様々なことを抱えることになり
あれもこれもと任せられて動くものの
結果的にみんな「おんぶにだっこ」
となってくるので人間関係がしんどくなると

それは友人関係でもそうだし職場でもそうだという

新しい人間関係を作っても
転職をしてもいつも同じような状況になってしまう

「ああ、またしてもこのパターンか」

と…毎回同じことを呟くほどに

かくて
いい加減このパターンから抜け出したい!

とのことだったが
果たして真実はどうであるかというと

結局のところ
その人自身が創り出している現実だったりする

ぶっちゃけ
彼女は周囲から「いいひと」と思われたいわけで
彼女を苦しめている現実は
「頼りがいがある人」
と評価されたい願望が具現化したもので

「自分の代わりに
 色々と動いてくれる人に甘えて頼って生きたい」

と思っている人が
彼女の「頼られたい」という願望に
ギブアンドテイクの磁石で引き寄せられて
彼女が望む現実を創り上げているのだ

この場合の願望とは
想念体としてのエレメンタルのことで
生産者である彼女によって
自分が創られた目的を叶えるために
彼女のためによく仕事をしているということ
(このエレメンタルは
とても古い時代から生きていて
かなり強力なエレメンタルだったりする)

ようするに彼女は
自分が望んだ状況を経験しているのだ
(自らが望んだ現実を生きている)

過去生の時代、人生において
そのような自分を理想と思ったとしても
何度も人生を繰り返し
経験を重ねて成長をしていく過程の中で
それが今の時点の彼女の望みとは
大きく離反して異なってきているのなら
そのエレメンタルを無視して不活発にし
(パワーを断ち切りミイラ化する)
新しい現在の方向性に沿った
もっと強力なエレメンタルを創ればいいこと

けれども
ことはそう簡単ではない

なぜなら
「どこにいっても周囲の人に頼られる私」
を創ってしまっている現実の裏には
彼女自身の感情のみならず
倫理的思考や理性を騙して支配している
根深いエゴイズムが隠れているので




人に嫌われたいと望む人は少ない
人に嫌われてもいいと思う人も少ないが

ほとんどの人は他人から
嫌われたくないと思っているものだ

愛されたいと願う人は多い
それはまったく悪いことではない

愛されたい好かれたいと思う気持ちがあればこそ
人は他人から拒絶されてしまうであろう
自分の問題を手放し欠点を矯正改善して
多くの人から受け入れられる自分へと
自らを修正しようと努力したりするわけだから

(そのような意味で恋愛も結婚も
一種特別な人間関係を形成するので
この現実社会において
他人と上手くやっていくための方法を学ぶ
最適かつ最良のレッスンであり
自分磨きにはもってこいのトレーニングだ)


彼女もその例外に漏れず
多くの人から好かれたいと思っていた

誰とでもどんな人とも上手くやれる私
誰からも必要とされ頼りにされて好かれる私

彼女はそういう自分を演じたかったのだ
だからこその創りあげられたステージで
相手役として引き寄せられるゲストがいる

この現実に気付けば
負のサイクルから抜け出すための
入口に立つことはできるのだけど

彼女のエゴイズムは
このペルソナを手放したがらない
実に巧妙に彼女自身を騙して
自分が不用品として
処理させられる状況を回避させようとする

この人は「霊的真理」を学び
エゴイズムについても学んだのだが
誰よりも自分は知識を身に着け
ヒーリングなど
エネルギーを扱うテクニックにも長けていると
自惚れを持つこととなった

エゴイズムについて学んでいながら
彼女は自分のエゴイズムから目を背け
「私にはエゴイズムはない」と言い切り
他者からの指摘を受け入れず
聞く耳をまったくもたない

でも彼女は
「私は誰も嫌いな人がいないし
他人のことを悪く思ったことがない」
と明るくニコニコとした笑顔で言いながら

気が緩んだかのようなときに

「あの人、高慢ちきなのが顔に出てるし」
と…ボソッと
顔をゆがめて他者を批評する汚い言葉を時に吐く

それを指摘しても

「私は絶対にそんなこと言ってないし」
と目を吊り上げて否定する

でもたぶんそれが彼女の本音
けれども困ったことに
自分の本性というか裏と表があることに
誰でもない彼女自身が気が付いていないのだ
そこから目を背けているというのかな
自分で思い込もうとしているといった感じ

「いい人でありたい」
周囲から評価され認められ
いつだって頼りにされる善い人でありたい
と願う強い気持ち

それが演技であることに
周囲が気が付いていないとでも思っているのか
もちろん表面的で浅い付き合いの人なら
騙されている人も多いだろう

けれども世の中の女性というのは
同性にたいしてとてもシビアな目を持っている
彼女の善人の仮面が表見的なものであることを
見抜ける人はちゃんと見抜けるものだ
(彼女が引き寄せている人以外は)

でもそれが自分にとって実害のない
相手だけの問題であれば誰も何も言わないというもの
彼女の「こういう人と思われたい」
という演技に周囲は付き合ってあげるだけのこと


確かにこうしたエゴイズムは他者には害がない

「いつも頼りにされるアタシ」
を演じたい人のところには
「いつも誰かに頼っていたい」
という人が
需要と供給で引き寄せられて
ドラマが展開されるだけだから

部外者として一歩離れたところから
「へぇー大変だねぇ」といいつつ
見ている分には他人事なので

でもこのエゴイズムには
自分は常に正しいことをしているという
正義の代理人(執行人)のようなエゴイズムとか
他の厄介なエゴイズムと結びつくというか
関連しあって同時に発動したりするので
やはり「親切の押し売り」
といったお節介が介在してくるし

正論を振りかざして他人に上から目線でお説教という
勘違いした松岡修造のようなパーソナリティが
コントロール欲求とともに顔を覗かせる

困ったことに

「自分は優等生である」という思い込み

これがエゴイズムから派生している傲慢さであることに
当人が気付くというかいやさ
「自分にもエゴイズムがたくさんある」と
そのことを認めさえすれば
そのエゴイズムに支配されて操られる
負のサイクルから脱出できるのだが

「私にはエゴイズムはない」
「私は自立した人間である」という思い込みが
そのことから彼女自身を盲目にさせている

ようするにエゴイズムに騙されているのだ
「自分は完璧な人間である」と…

人々から賞賛されたいが故に
自分が周囲の人から
期待を寄せられていることに対して
常にアンテナを張り
その期待に応えられる人間になろうと
リクエストに敏感に呼応して
自らを演じて創りあげていく

本音はひた隠して
周囲にだだ漏れにならないように
自分自身の心をも騙して

その生き方のどこに
自分を幸せにする生き方があるというのか

自分自身を表現するという魂の本質があるのか
周囲も自分をも欺いて
いつわりの自分と人生を生きることのどこに
正直で誠実な生き方があるというのか



この自分を
すべての人が求められ好かれる「善人」と思い込む
善人の仮面を捨て去ることが出来たとき…
自らのエゴイズムを認めることが出来たときには

自分の中にある
ほんの少しの悪を認めて
自分自身が思っているほどに自分は善人ではなく
不完全でみっともないところもたくさんあって
周囲の人間と共依存の関係性を創りあげる中に
自らの人生を生きていることに気付き
他人のリクエストに応えている生き方を放棄したならば

そこから彼女の本当の人生が始まって

彼女はきっと自分がなりたいと思っている
本当の「善人」になれるのだろう

自分の弱さも愚かさも
醜い欲望も欠点も
すべて認められることが出来たなら

彼女自身の人生を歪ませている
エゴイズムから解放されて
ワンパターンな人間関係からも脱出できるのだろう

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