2020/04/12

いつかどこかでまた会えたら~虹色蝶々

ヤサシイキモチヲオシエテクレタ
セツナイキモチヲオシエテクレタ
ソレハナニヨリモダイジナコトデ
忘れはしないよ

いつかどこかでまた会えたら
きっと側で羽を広げて

雪は次第に雨となって
雲が千切れて虹を架ける
私の羽と同じような
とても綺麗な色に変わる

~虹色蝶々 by黒うさP~より引用



4年前 某バンドの日光で行われる
奉納ライブで結構いい席が取れていて
車を出してくれる人も見つかって
とても楽しみにしていたのですけれど

眼の手術日が後ろにずれたことで
標高の高いところへは
まだ行ってはいけない期間に見事かぶってしまい
涙を呑んであきらめた私
(東京と日光の高低差はスカイツリーと同じ)

そのようないきさつで4人で行くところ
私抜きで行ってもらったのですが
XjapanのファンであったHさんは
バンドに興味は持ったものの曲をよく知らず
(いちおうyoutubeで予習?はしておいたみたい)

当日"虹色蝶々"が始まって歌を聴いた途端
急に涙がドッー!とあふれて一人号泣したそう
自分でも止められず全身で泣いた感じらしい

その時に
「自分の中の誰かが泣いている」
瞬間的にそう思ったそうです

ああ これは私の詩だ…とも思ったそうですが


彼女には韓国(当時は高麗)にて
妓生として生きた人生があったんですね

その時の記憶たる人格(過去生のパーソナリティ)
であり残り香たる想いが反応したのでしょう
その時の自分が抱えていた想いを綴ったような
当時の人生をなぞったような歌詞が胸に響いて
感情のカタルシスが起きたのですね

音楽って不思議なものです
五感を刺激し揺さぶるものだからでしょうか
曲を聴いて耳だけでなく全身で音のシャワーを浴びて
その旋律による波動の刺激だけではなくて
そこに歌詞というドラマが言霊として心に響き届き

それだけで過去にも未来にも
異次元にもトリップさせてくれる
とくに感情にはダイレクトに
当時の空間へと心を連れていく


ちなみに彼女はその時
妓生としては結構高い地位にいたみたいです
日本だと花魁に相当しますかね

そしてかぐや姫エレメンタルを持っていたというか
ちょっとこじらせ系の素直ではない
鼻もちならないプライドの高い女性で
好きになった人に好きって言えなかったんですね
それで後悔することになったのですが

その時のその想いがリフレインしたのです
この歌を聞いた瞬間に
当時の自分の人生へとフィードバックする
鍵になったというのかな

上記に書いた彼女の人生については
私が指摘したのですが
ついでに「ファン・ジニ 見てみたら?」
とソン・ヘギョの映画を薦めたならば
ドラマのあのクソ長いほうを借りてきて
一気見したとのことでしたw

そして
「ヤバイ すごくわかるというか
 なんども そうそうと頷いてしまったし
 感情移入して 理解できる世界だった」

とのこと


ちなみに
肝心の"虹色蝶々"の作者の方曰く
遊女とお客さんの関係とか出会いを
思い描いて創作した歌詞ではなく
書生さんのところに一休みにきた
蝶々さんとのひと時の出会いを
イメージされたとかとか
(どこかに書いてあったのを読みました)

作者が思い描いて綴った想像の世界とは
意図された歌詞とまったく異なる世界が
リスナー側の心象風景には広がっていく

曲(詩)が聴く側の心の扉を開いた瞬間
記憶の奥底にある何かを呼び覚まし
当時の想いを蘇らせていく
そして自分の過去を物語として投影する

こういうのはホント珍しくないです

今の人生の失恋とか何かの出来事も
歌に想いを投影するのはよくあることですから




自分のことになりますが

子供の頃に「マノン・レスコー」を読んで
妙にマノンの心境に共感してしまったり
「椿姫」の海外ドラマを見て
めちゃくちゃ感情移入してしまったのでした
(童話の「人魚姫」にも)

歌だと
ちあきなおみさんの「喝采」とか
ペドロ&カプリシャスの「教会へ行く」とか
有名どころの「愛の賛歌(原詩の方ね)」

映画では
「シェルブールの雨傘」には条件反射で号泣
(名作と言われてるけど実際には微妙)

マノンや椿姫はともかくとして
上記に共通しているのは
恋人が死んでしまった話ってヤツ

どうも私がカタルシスを覚えてしまう
モチーフのパターンがそこらへんなんですね

そして
一つが相手との身分差とかを考えて身を引くパターン
もう一つが戦争に行った恋人が帰らなかった
その死の知らせを聞かされ葬式に行くパターン
というのが
号泣スイッチのキーパーソンになるみたいで

なんかあるんだろーとは思いつつも
あえて放置して触れてこなかったところ

恋愛の障害になっているエネルギーブロックであり
ナルシーな悲劇的ヒロインに陥りやすい引き寄せ
それらを創り出す屈強なエレメンタル

今の私には不要なものなんですが
恋愛に興味がなかったばかりに(だってめんどくさい)
害もないからと手放すことしてこなかったんですね


でも数か月前からの
感情が洗濯機の中に放り込まれぐるんぐるん攪拌され
古いものも新しいものも色んなものがかき混ぜられて
「こんなんあったんだ」みたいな発掘作業が進む中
やっぱ再度出てきてしまうのです


たまたま動画を見てて
洋楽の歌を素敵に翻訳されている方がいて
サイモン&ガーファンクルの"スカボローフェア"
これもあったので見てみたんですね

この曲も聞く時も歌う時もどうしても泣いてしまう
大好きな曲なんですが

元々アイルランドの民話から生まれた曲ですけれど
その原曲とは異なる歌詞(詠唱部分)を付けられて
ヒットして一般的に知られているのが
S&Gがカバーして映画卒業の挿入歌になったこの曲

その部分について
コメント欄に動画をUPされている方ではない
視聴者さんが書いてくれていたのです

その書かれている内容を読んだ瞬間にダム決壊
ひたすら号泣です 嗚咽が止められませんでした

そこで色々と繋がったんですね

前に池袋をうろついていた時に(買い物で)
身体はここにいて目は池袋の街を見ているのに
頭の中の景色が古い時代の異国の景色を見ていて
同時に二か所に自分が存在しているような気がする

そんなことを以前のどこかの記事に書いたんですけど

その理由が分かったんですよ

そうだ 忘れてたけど
これも戦争に行って死んでしまった男性が
亡霊となって現れて故郷に行くという旅人に
恋人に「僕を忘れないで欲しい」と
伝言を頼む歌だった
だけど旅人は幽霊を前にして
魔除けの言葉(魔除けのハーブの名前)を
ひたすら唱えているって
そういう歌なんだよなー…と


Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary & thyme.
Remember me to one who lives there.
She once was a true love of mine.


改めてこの歌詞の意味が刺さったっていうのかな

あ゛ー 
私あの丘で 
あのお城の前で
戦に行って
帰って来ない彼を待ってたんだ~っっ

そう考えるに至った瞬間

その時に自分の中から
何かがポーン!と飛んでったのが分かりました


そしてもう一つの子供の頃からよく見る幻
自然が豊かな 小さな池か湖 河のほとり
その近くの木陰? ボートもあって
森というほど暗くはなく
どちらかというと白樺林って感じの
明るい木々と草のじゅうたんのあるところで
木漏れ日の中 誰かと二人でいるイメージ

これがね ずっと脳裏から離れなくて
何度も夢とか 白昼夢で出てきてたの
懐かしいし思い出すとときめきもついてくる

でも今の人生には無い記憶なんですよ


この木漏れ日の記憶で一緒にいた相手も
丘で待ってて戦死した相手も
時代は違うが同じ相手だなってことは
なんか理解できた

でも今生では逢ってないですw




なんて言うんでしょうね

きっと再会したからといって
当時と同じとは限らないわけですよ
あの頃の気持ちはフリーズドライされていても
それぞれ別人として生きていて
中身も成長したり変化して生きてる

趣味嗜好も変わっているし生き方も変わったし
好きな異性の好みもね昔とは違うはず

お互いがお互いとして認識できたとして
「げっ! ハゲちらかした親父ぢゃんっっ!」
「うわっ 何このしわくちゃババア」
と互いに
「無理無理無理無理無理無理無理ムリっ~!」
となってしまって
幻滅しまくる可能性は高いわけですw
千年の恋も冷めちゃう??

あ゛ーでも
そもそも同世代とは限らないし
当日の性別とも限らないわけです
日本人じゃなくて地球の反対側で
しかも生まれたばかりの赤ん坊でしたとか
死にそうな寝たきり老人だったりとか
言葉もまったく通じませんのデシタ

の可能性のほうが高いですのよ

そして万が一
異性同士でお互い独身で年近かったとしても
(日本人で言葉が通じ合ったとしても)
何よりも今さらのこの年齢です
やっぱり恋愛は肉体が若くてみずみずしいときでなくちゃ


そしてロミオとジュリエットも
なんだかんだ出会って盛り上がって死ぬまで一週間
たった一週間だったから
お互いの良いところだけを見ることが出来て
燃え上れたわけです

しかし現実というのはそんなもんじゃありません

あのまま反対されずに一緒になっていたとしても
二年後には倦怠期が来て
移り気なロミオは浮気しまくりだったかもだしw


それを考えると
前世の恋と言っても 
それは成就してない初恋を想うようなもので
結果が出てないから脚色して美しく見えるのでしょう

再会して必ずしもまたお互いに恋するとも
惹かれあうとは限らないのです
その後の人生を共にできる相手ではありえないつーか

でも
相手がどんな人として今生に存在しているのか
どんな姿に生まれ変わっているのか
ちょっと気になったりはしますね
覗き見程度に知りたいなーと好奇心は刺激されています

でもまあ 来るべく来世のために
必要のないエネルギーブロックは外して
捨てて置いたほうが身のためですねー

これも終活か?w


そして「君に読む物語」に感動していたりするワシ

まぁあんな"永遠の愛"のようなおとぎ話は
残念ながらそうそうはないですけどね

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