2019/08/15

反戦と平和への思い




太平洋戦争が集結して74年目

戦後生まれの戦争を知らない子供たち世代ですが
両親は戦前生まれで空襲を経験していますし
大叔父は広島で被爆しているし
祖父はシベリア抑留者なので
そのような体験を身内からもメディアからも
散々聞かされて育っていますので
先の戦争に対する思いはそれなりにあります

「戦争はよくない」
「日本は無謀なことをした」

戦後のアメリカ先導による
自虐的な刷り込み教育も受けました

でもね
「戦争」はよくないものともちろん思ってはいるし
平和が尊いものであると
戦争はどんな理由であってもよくないものとも
そのようにも実感してはいますが

先の大東亜戦争で日本が100%悪かったとは
思っていない一人でもあったりします

先のこの戦争では戦争という場において
たくさんの蛮行や悪行三昧をした人も多いし
私利私欲から自らの立場を利用した人もいるのは事実

ですが
日本がもともと軍備強化して
アジアの各所に進攻と言う名の派兵をしたのは
西洋諸国の植民地になることを懸念してのことで
そうした魔の手からアジア諸国を解放して
自分たちのアイデンティティを守り
統治権を取り戻そうとした五族共存の精神が
背景にありましたし
日本国の自国と自国民を守ろうという
そうした懸念や考えは戦国時代から
安土桃山と江戸時代にまで遡ることができるんです

キリスト教の迫害とイエスズ会の宣教師追放
その流れでの鎖国
これはみんな深い意味がありました
この時も西洋諸国は
キリスト教の布教とともに(体裁ですね)
アフリカやアジアの植民地化を図っていましたし
(公平な外交でも貿易でもなく)
さらにはたくさんの奴隷貿易も行われていたのです
日本の女性たちも鉄砲を使用するにおいて
欠かせない火薬を手に入れるために
奴隷として火薬1樽に対し何千人単位で
国外に売られていたのですから
(鉄砲本体は日本の技術力でコピー成功となりましたが
火薬だけは輸入するしかなかったので)

こうしたキリスト教国
(カソリックたるイエスズ会)の蛮行から
自国と国民を守ろうとしてのバテレン追放令です
このような事実の前では鎖国もやむなし
(とはいうものの沖縄に対しては
ポルトガルやスペイン、イギリスと
同じような酷いことしたわけですけど)

でも鎖国は黒船来航によって終わった

しかし気がつけばアヘン戦争とかあれやこれや
中国という大国もアジア周辺諸国も
西洋諸国の統治下に入ってしまったわけです

次は日本だ 我々だ
これはヤバイ

と多くの人が思ったわけです

そしてアジア全体で協力して
西洋諸国を追い出そう!
自分たちの国と統治権を取り戻そう!
五族共存だ共闘して立ち上がろう
みたいな・・・

そんな考え、大義名分を振りかざして
大東亜戦争が始まってしまったわけです

歴史というのは勝者の記録なので
日本が負けてしまった以上
敗戦国の日本は「悪」になります

日本はドイツやイタリアと三国同盟を結んでいたので
同じ敗戦国のドイツとよく比較されますけれど

確かに同盟は結んで友好国ではあったけれど
(利用しあっていたというか利害に一致があったので)
そもそも戦争をしかけた理由がまったく違います

日本はアジア全体を侵略して
統一支配しようとしていたわけではなく
それぞれのアジアの国々の人たちに
蜂起して自国の権利を取り戻してもらおうとしていました

そのような大義名分や理念があったからこそ
日本軍人には規律があり他国への尊重がありました
その結果としてお隣の国以外の他のアジアの人々は
(台湾とかインドネシアとかとか)
そのことを深く理解してくれて親日の人々が多いです
(韓国でも戦争体験者の人たちは
そのことを自らの経験から理解してくれていますが
それを口にすると反日の人から叩かれてしまうという悲劇)

もちろんそうではない
爛れて腐敗した考えの軍人も多かったし
勘違いして傍若無人な恥ずかしい行為をした人々もいます
いつのまにか戦争をすることになったきっかけ
最初のポリシーたる大義名分
「アジアの国々で手を取り合って
 西洋諸国の魔の手から自国を解放しよう」
という大望から遠く離れて
他国を支配して自国の優越を誇るべく君臨しようと
侵略としての戦争として殺戮を楽しんでいた人も
軍部の中にはいたようですし


あの戦争は正しかったのか・・・

と言われると
正しかったとは言えないと思うし
けれども間違っていたとも言えないと思ったりします

あの戦争がなければ日本という国は
イギリスやオランダやスペインなど
どこか西洋諸国の植民地になっていたかもしれない

アジアという地域は他国の畑になり下がって
国という形を持つ場所はなくなっていたかもしれない


ではどうすればよかったのか・・・
あの時、日本はどのような道を選ぶべきだったのか

この答えはたぶん一生わからないと思います


でも
21世紀の今の時点で
全世界のすべての国において
他国の植民地になったことのない国が
わずか日本一国だけ
というのは紛れもない事実なのです
(戦後アメリカに統治はされましたし
分割して植民地化される話も出ていたようですが)






それでも戦争は正当化されていいものではなく
大義名分があり正義のための戦争であったとしても
その中で破壊があり非道も生まれ
生命に対する罪が行われるのは事実で

崇高な目的を持って気高い行為をする人ばかりではなく
これ幸いとばかりに己が本能を剥き出しにして
人が人に対して行うもっとも最低なことを好む輩に
格好のステージを与えてしまうことにもなる

自分のために一人殺せば殺人だが
国家のために何千人と殺めれば英雄となるのが戦争

あってはならない悲劇だが
戦争によってしか守れないものもある矛盾
戦争によって行われ、守られる正義など
もはや正義ではないとも言えるのだが


話し合いによって国同士の問題が
解決される見込みのない現代では
戦争のない未来、永続的な和平など
まだまだ楽観的な夢であると言えるので

それほどまでに私たちはまだまだ成長せず
霊的進化のレベルで言えば
動物並みの本能で生きるレベルか
無意識に操られるレベルで止まっている
発展途上の未開人なのだ


本当に人類は何億年何千年と生き
その間にたくさんの文明を誕生させ
歴史を繰り返しながらも
争いを愚かな過ちと学習せず
いつまでも何度でも繰り返す

生まれては死に、死んでは生まれて
たくさんの人生を後悔しながら
怒りや悲しみ、別れの苦しみ
愛する人を失うことの痛みを経験しながら

争うこと殺しあう歴史をやめようとはしない

戦争と人殺しが長く行われなかった文明は
縄文時代(縄文文明)くらいで

早くこの負の歴史が終わることをただただ望むのみ



(ここまで書いてわかった人もいるかと思いますけど
日本が大東亜戦争に至った国のカルマは
鎖国政策に至った経緯の中にあります
このこと、時代の波に合わせて
自らのカルマのレッスンに取り組もうと
転生して取り組んだ人たちもいるわけです

ドイツが戦争に至った国や地域のカルマと
日本という国のカルマとはまた別なんですね
ここではいちいち説明しませんが)





関係ないですが
私は「サイボーグ009」という作品がすごく好きです
最初は白黒のアニメからファンになり原作漫画へと
実はファンクラブに入っていた時期もありましたっっ
なので石森プロに行ったこともあります

石森先生の特撮ものは
仮面ライダー(但しV3まで)やキカイダーや
ゴレンジャーとかの戦隊モノとか好きですし
手塚先生をはじめとして
トキワ荘出身の漫画家さんの
アニメを見て育った世代であります

多国籍なキャラが出てくる作品であるのにも関わらず
世界に誇るジャパニメーションの中で
いまいち人気が出ないのは
キャラクターのステレオタイプ的に描かれた
デフォルメが極端すぎて受け入れられないのかも

でも最近 
こんな感じにキャラが現代風になったものもあるようでして
(見てないけど)
原作ファンからすると違和感ありありですが
世界中の人にこの作品の主題テーマとか良さを
知ってもらうにはいいのかなーとも思ったり





手塚先生の作品は反戦的なテーマのはなくて
人類みな兄弟的なものとか「いのち」の大切さとか
人間そのものの葛藤とか欲望とか村社会の閉鎖性とか
「ひと」に焦点が当てられているものが多かったのですが

石森先生のはたぶん当人の過去生での
恐怖や戦慄体験が影響していたのだろうと思うけど
「戦争」「改造人間(人体実験)」「悪の組織」
「人種問題」「家族を殺される」
なんかが色濃くテーマに出ていましたかね

私が「サイボーグ009」を好きだったのは
戦争と平和そして人種差別というテーマを
扱っていたからだと思います


キャラクターたちの中には
人種差別や偏見など戦争の被害者がいて

主人公のジョーはGHQの兵隊と日本人の混血児で
人種差別に悩む戦争の落とし子でしたし
(戦後の混血児の置かれた立場や問題に関しては
エリザベスサンダースホームの問題などを
ぜひ検索して調べてみて欲しいです)

髪型はモヒカン族なのにアパッチ族の名前なジェロニモは
アメリカの先住民であるのに
侵略者たる子孫の白人たちに差別される立場

ケニア出身のピュンマは奴隷商人に売られ
アルベルトは冷戦下で東西ドイツの壁を越えようとして
恋人を無くした過去を持っていたり

チームの頭脳たるイワンは
マッドサイエンティストで毒親な父親に
虐待とも言える人体実験をされ
母を殺された孤児になるのかな

ベトナム戦争や麻薬カルテルのこと
戦争の仕掛け人たる武器商人とか
当時の世相的テーマがてんこもりです

ただ昔の漫画だし読みにくいかもですね
途中から古代文明とか宇宙人とか出てくるし
少し路線が変わったりして

でも
この作品からはたくさんのことを教えてもらいました
いろんなことを考える機会を与えてもらいましたし
良い意味で影響を与えてくれた作品のひとつです


原作にはない話だけど
一番最初の白黒アニメの「太平洋の亡霊」って話は
ものすごく考えさせられたなあ
もろ昭和っていう作品ですけど
あの時代の作品はドラマなんかでもみんな
あんな感じでした

良い意味でも悪い意味でも
反戦に偏っていたというか
戦争はよくない
日本は悪いことをした国だ
・・・みたいな


戦争はよくない
戦争は正義ではない

けれども

当時、日本という国がした選択は
本当に悪いことだったのか?
日本は本当に悪い国であるのか?

終戦記念日に
一人でも多くの人に考えてもらいたいことでもあります

0 件のコメント:

コメントを投稿