ケーススタディとして分類している
書いたケースファイル(クライアントの事例)は
ところどころぼかさないといけない点もあるし
そんな風にフェイクを入れる必要性もあって
少しドラマティックな脚色っぽい
創作的な文章になっちゃっているかも知れない
内容が現実的ではないだけにとくに
また
文章のプロではなく素人が書いているものですから
文体のまとまりの無さ文章の下手さ語彙力の欠如等
読みにくさとかはご容赦下さい・・・だったり
今はもうそういう書き方ができないというか
ケースファイル自体を書いていないのだけども
(そこはまあ思うところあって)
で、生まれ変わりの事例
うちのクライアントさんは
紹介でいらっしゃることが多いから
どうしてもそれぞれの過去生に関係性があったり
複雑な運命の相関図が
双方向に入り組んでいることが多いのです
とはいうものの
ケースファイルにしてもそれ以外の内容にしても
双方向からの視点では書いたことがないですね
いずれにしても小説や脚本みたく書けないので
二人の人間の運命やカルマが
どう交差しているかって参照程度の紹介になりますが
そんな感じで今回は思い立ったこともあり
ある二人のドラマを書いてみることにします
この二人はクライアントさんではないので
事例であって事例にあらずですね
うち一人のことは
過去のブログでも少し触れさせて頂いているから
重複する内容もあるのですけど
まだ発展途上で結論の出ていない関係というか
この先それでどう展開するんだろうって
まるで連続ドラマの最終回をみる前って感じなので
結末がどうなるのか私にも不明なのです
ある女性がいました
紀元前から色んな人生を生き
様々な輪廻転生を繰り返していましたが
15世紀にはイギリスのとある田舎の村で
先祖から受け継いだ土地に住まい
ハーブなどを用いた療法師として
人々のちょっとした相談役として
その知恵を役立てて静かに暮らしていました
けれども
彼女を妬んだ人が
「何か財産を隠しているのに違いない」
「治療行為とは言うが
それは悪魔の力なのではないか」
彼女が所有する豊かな土地(森)を欲しがり
そこに隠し財産があるのではないかと疑った人は
そういった噂を流しました
その噂を信じて流布した人が
異端尋問官に讒言をしたのです
彼女に関わることは自らも魔女と疑われること
今まで彼女の助言に耳を傾け
薬草を処方してもらい助けてもらった人々は
掌を返したように彼女を非難し始めます
誰一人彼女への弁護を口にするものはなく
恩に報いるため証言する人はいませんでした
結果彼女は魔女として裁かれ拷問の挙句
その首を切り落とされて死にました
彼女が死の間際に見て 印象に残ったものは
それが自分でなくてよかったと安堵する人々の目
人が殺される現場を見ると言う
非日常的な刺激に対する一種の恍惚に満ちた好奇の目
それまで親しかった人たち 仲間だと友だと思っていた
仲良く上手く 助け合って暮らせていたとそう信じて
思っていた人たちの冷たい反応
自分が常に助けてきた人々が
自分の死を喜んでいるという事実
これが酷く脳裏に焼きついたのです
その後 明のある町にて輪廻転生した彼女は
生活に困窮した母親の手によって生まれてすぐ
孤児として大きな館の前に捨てられることになります
幸いなことにその大きな館の主人は
その子を見殺しにすることなく
発見した使用人にその子を養育するように命じました
産み捨てた母親はその館の子にと願ったようですが
実際のところ主人はその子が女の子であったので
上手く育つならばただ働きの使用人としてまたは
外に売ることができる商品になると考えていました
地方の役人もしていた主人はお金儲けに聡く
たくさんの使用人たちを抱えていました
彼女はその中で育ち 使用人たちに可愛がられ
館の中の世界しか知りませんでしたが
予知予言や託宣的なことを言う彼女の言動は
使用人界隈から広がり別の館の住人にも伝わって
ある日その館の主人をも知ることとなりました
「これは使える」
そう思った主人は彼女のそのような才能に目をつけ
お金儲けや出世の道具にすることにしたのです
それはまるで今の時代でいうと
宗教法人の教祖様に仕立てるが如く
やがて年頃になった彼女は
金を生むガチョウとして縛りつけるために
年老いた主人の妾にさせられました
ですが同じ使用人だった幼なじみと既に恋仲で
二人は主人の目を盗み密会を重ねていました
一家で使用人として使えていた幼なじみの母親が
二人を気の毒に思い手助けしていたのです
ですが彼女に対して嫉妬心を燃やしていた
他の妾が二人の密会に気付き
二人のことは主人の知ることとなりました
金の卵を生むガチョウである彼女は
罰せられませんでしたが
幼なじみの彼は酷い拷問のあと
四肢を割かれて死ぬ刑罰で殺されることとなり
それを見ることを強いられました
彼女は妊娠していました
彼の子と知られたら子は殺されてしまいます
主人の子であるように偽装する必要がありました
時期をごまかし色々と偽った結果
早産という形で出産することになりました
その頃には主人も老齢でなくなり
バタバタとした中 後継のいない館の実権は
託宣の力で周囲とのコネクションを持つ
彼女が握ることとなりました
けれど産んだ愛し児は
ある日 庭の池で溺れ死んでしまいました
心を病んでいた彼女もその池へと飛び込み
自らの人生に終止符を打ちました
この後
フランスとスイスの国境の山里で
結婚式の前日に花婿に横恋慕し
嫉妬した幼なじみに殺されるとても短い人生
安土桃山時代は日本での平凡な人生を生きてのち
次に彼女が生まれたのは
17世紀終わりのロシアは南西部
首都からは離れた田舎の町で貴族の娘として育ちました
まるで今まで2つの人生での傷を癒すかのような
穏やかな日常で支配者(富裕)層としての
何不自由のない暮らしではありましたが
やがて孤独から贅沢に溺れ 財産争いの問題から
身内に毒殺されることとなりました
そして18世紀フランス
ロマの家族の末っ子として生まれた彼女は
才能豊かな家族たちや仲間とともに
旅から旅への旅芸人としての生活をしながら
ロマの知識を教えられ
様々な芸事に通じるようになりました
しかしやがて革命の火がパリだけでなく
あちこちの地方にも飛び火し
偏見と差別 そして革命の狂気によって
スケープゴートにされた多民族としての一家は
虐殺され逃げ惑い 混乱の中生き残ったものの
仲間たちと逸れてしまった彼女は孤児となり
一人で生きていくことを余儀なくされました
しかし世の中はまだまだ混迷していて
大道芸のようなことが求められる時代ではなく
彼女がパンと引き換えにできるものは自らの身体だけ
よるべもなき孤児の行く道はやがて街角に立ち
娼婦としての人生をスタートさせることとなりました
そこで彼女は彼と出会うことになったのです
ロマの娘とブルジョワジー(貴族)の若者
二人は出会ってすぐに恋に落ちたのですが
彼女が売春婦であっても無くても 身分差から
二人の恋が成就することは難しかったでしょう
単なるひいきのお客さんとお気に入りの売春婦
妾というか愛人というポジションならば
誰も反対するものはいなかったのでしょうが
若かった彼は神の前での神聖な誓いを望みました
けれどそれは反対を押し切ってすべてを捨てること
家と身分を捨てること 後ろ盾を無くすことです
お金や頼るもの 食べるもののない惨めさ
貧しさと飢えを知っている彼女は悩みます
本心を言っても聞き入れまい
そう思った彼女は嘘をついて
彼の熱情を冷まし その心を遠ざけようとします
しかし
純粋な彼は彼女の心変わりとも思える言動に絶望し
裏切られた痛みから愛情が憎しみへと変わったのか
罵りと呪いの言葉を彼女に吐きつけて
自らの頭を撃ち抜きました
さて その後の二人
彼の死のダメージから心を病んだ彼女は
廃人のように孤独に死んでいきました
事情を知らない彼の友人たちから謗りを受け
多くの人に誤解されて孤立してしまったのです
次の人生で彼女は
望んでいた平凡な人生を生きることになりました
さてその頃 彼・・・は
自殺をしたことで転生するまで時間が掛かりました
彼は今度は男性ではなく女性として
日本の東北地方に生まれていました
明治終わり大正にかけての時代
とてもとても貧しい農村です
兄弟姉妹のたくさんいる中で
年長者であった彼女(彼)はまだ幼くはあったものの
村にやってきた女衒に売られることになりました
売られた先は江戸一番の花街 吉原でした
禿としてねぇさんにつき その道を学び
やがて女郎として顔見せに出るという
その道の誰しもが通る手順を踏み
籠の鳥としての日常を生きることになりました
その時の彼・・・彼女の故郷の一番下の妹は
女郎として売られるところをなんとか逃れて
旅芸人の一座に加わり旅をして芸の道を磨き
江戸にいる姉に会おうと 江戸の芝居小屋で
水芸などをして人気が出たようですが
姉である彼とは再会を果たせなかったようです
(でもこの人生でのたくさんの出会いが
彼女の今生の夢の基礎として作られました)
ちなみに以前書いた
二人のお女郎さんとは別の方です<吉原の彼女
似たような人生を送った方は多いもの
なぜ
フランスではブルジョアジーだった彼が
この日本人の女性としての人生で
吉原に売られる女郎となったのか
その人生を生きる必要性があったのか
それは彼の学びのレッスンのためです
簡単にいうと
「娼婦の悲しみ」「苦しみ」を知るため
女が女であるが故につく"嘘"の意味を
彼は身を以て知る必要があったのですね
娼婦という仕事に身を窶さなければならなかった
女性の立場 心のうち 苦悩とか本音とか
そのような立場から物を考えたり知ることが
彼には必要だったからです
自分に嘘をついて冷たく突き放した彼女の
本心や愛の一つの形を理解するための
そのために不可欠な経験といいますでしょうか
客であった自分とは今度は違う立場
春を売り鬻ぐ側に立つことで違う視点で
体験して考えてみなさいねって感じです
それは彼自身が「なぜ?」と疑問に思い
知りたがったことでもあるから
知りたかったら自分が娼婦になってみなさい
ってカルマのマスターに言われたことになるかな
話を彼女の方に戻します
彼女は20世紀初頭
大都市の郊外で裕福な両親のもと
リッチな青春時代を謳歌していました
しかしここで彼女は
彼女の過去生での因縁の相手と何人か出会うことに
もちろん双方ともに覚えていないわけだけれども
彼女の存在が面白くない社交界の面々は
彼女を笑いものにしようと企みました
今の時代にも通じるというかよく見かける
からかい程度のお遊び ちょっとしたおふざけ
罰ゲームなんかでよくある手法
告白されてその気にさせて
さんざん本気にさせて貢がせて
そのあと振って恥かかせるってやつです
この人生での彼女が恋愛に臆病だったのは
過去の経緯があるが故の
無意識のトラウマからだったのだけれども
彼らの企みに乗ったプレイボーイ君は
その彼女の鉄壁の鎧を打ち破るのが上手だったのです
歯の浮くようなセリフとか 女心を掴むのが巧みで
でも彼は途中本気になっちゃったのです
けれど彼が本当のことをいう前に
仕掛けたグループがネタバラシをしてしまいました
結果
彼女は精神と心を病んで憔悴して死んでしまいました
もともと人間不信も根底にありましたからね
この人生でそんなことをされてしまったのは
彼女がパリ時代での過去生において
彼に対して自分がしたことへの
罪悪感があったからだとも言えます
彼をその気にさせておいて冷たく振ってしまった
心を弄んでしまった(実際は違うのだけれども)
そうやって自分を責め続けてきた結果
エレメンタルができてしまっていたので
このように心を遊ばれる状況を
引き寄せてしまったのです
それは必要のない経験でありましたが
そして彼女は二つのとても短い人生を生き
現代の日本に生まれました
そして過去の時代に
自分をその気にさせてから振るという
ゲームに乗ったプレイボーイの彼と真っ先に出会い
前回の償いとやり直しをするかのごとく
疑いながらもお付き合いをしたもの
傷つけ傷つけられな結果に
そしてパリ時代のブルジョワジーな彼
こちらの彼も 一つ短い人生を生きた後
清朝から共産党へと移り変わろうとしている
時代の潮流の中 大陸に孤児として生まれ
自立して食いっぱぐれなく生きていくために
京劇の役者としての道に進むことになりました
時代の潮流の中 大陸に孤児として生まれ
自立して食いっぱぐれなく生きていくために
京劇の役者としての道に進むことになりました
化粧をして女形として舞台に立ち
喝采を浴びながらも 実情は役者風情と蔑まれ
パトロンに媚びなければ生きてはいけない人生
しかしやがて文化革命の嵐が吹き
居場所と仕事を失い もとの浮浪者のような生活に戻って
病と飢餓により命を落とすことになりました
そうして彼は奇しくも
「貧しさを知るが故に貧しさを避ける生き方」
そのような人々の考えを知る機会を与えられ
豊かな生活を手放すということがどういうものなのか
身分に与えられた自由というものがどれほど大切なのか
そのようなことを思い知らされる
学びの人生をいくつか生きることになったのです
そして次に彼は日本人として生まれてきています
今度も男性として
(遊女だったときの妹ちゃんとは無事出会えています)
さてどうなるんでしょうね この二人
距離としてはとても近いところにいるものの
超えられる壁はそれなりに高い
彼女のほうは無意識下で出会いたいと望んでいるけれど
彼・・・だった方は会いたいと望んでいるんでしょうか
二人は逢うべきなのか 逢わない方がいいのか
今生では逢わずにいたほうがお互いに幸せなのか
逢うことが二人にとって良いことなのか
逢わないままが良いことなのか
今の時点で会えていないことが答えなのか
彼はまだ自分の経験をしても彼女を許せていないのか
受け入れることの準備ができていないのか
どうなるんでしょうね
皆さんはどう思います?
出会ったとして二人は相手を選択するのでしょうか
わだかまりが溶けて許しあえる関係を築けるのか
そして今度こそ真実の想いを伝えて違いを理解し
双方を幸せにする道を選べるのでしょうか
せっかく300年近くの年月を経て
同じ国で同じ言葉を話す異性同士として
生まれることになったのに
二人はまたすれ違ってしまうんですかね
それだけの関係でご縁なのでしょうか
何が二人の出会いを邪魔しているのでしょう?
二人とも相手との再会を拒絶しているのでしょうか?
今生で二人が和解できる日は来ないのでしょうか