コロナ禍からのこの世相で
集合体意識としてのグループエレメンタルは勿論のこと
どうしても過去の未消化な想念(エレメンタル)が
刺激されてざわざわしてしまう人はいるだろうなと
そう思ってたわりには
そのような相談が持ち込まれることなかったんですけど
この時期になって身近なところで
過去の傷口が開いてしまった方がいたのでした
定期的にレッスンに来て下さっている生徒さん
自粛期間中はずっと
ビデオ通話でのリモートレッスンだったのですが
数か月ぶりの対面にて
なんか胸のあたりがちょっともやもやするとのことで
チャクラのチェック及びクリアニングでもという話に
とはいうものの
私は誘導に徹してのほぼセルフヒーリング
(手抜き? いやさレッスンですもん←言い訳か)
疼いていた傷は第4チャクラにありました
ペストが流行っていた中世において
患者の出た町や村の人たちを閉鎖隔離し
死にかけた人々 罹患した人々を
まとめて"処理"する
いわゆる国側のお仕事をしていた時の記憶
医師ではなく 兵士といいましょうか
現代でいうと警察とか役人とかそんな職務で
彼だったその人が
ことに当たらなければならなくなった
すなわち処理しなければならなかった
その村のこと人々のことを彼はよく知っていました
よく見知った人たち
そのような不測の事態が起きなければ
職業柄決して近い距離ではなく
とくに親しくしていたわけではないけれど
普通に何か有事の際や機会あった時には
挨拶や世間話を交わす関係性だったわけです
でも命令となれば 任務であるならば
黒い悪魔・・・疫病が広がらぬうちに
まだ罹患していない健康な人がいるとか
助かりそうな人がいるとかいないとか
そんなことは関係なしに遺体も何もかもすべて
村ごとひとつ消滅させなくてはならない
なぜそんなことをしなくてはならないのだとか
本当にそれしか方法がないのだろうかと
疑問に思ったとしても
人としての感情がそれに抵抗を示したとしても
「やりたくない」と心が叫んだとしても
遂行しなくてはならない
逆らうことのできない立場の人というのもいるのです
今の時代で法治国家であるならば
自らの意志で拒絶もできるけれど
おかしいことは「おかしい」と声を大にして叫び
世間に是非を問うこともできるけれど
過去の時代で法治国家ではない国においては
権力に従って長いものにまかれて
傀儡にならざるをえなかった
そんな立場の人もたくさんいたわけです
その後 彼自身はペストから生き延び
任務を退いてからは良心の呵責から
自責の念に苛まれ 自暴自棄に陥り
孤独な隠者生活を自分に与えてしまったようです
けれど幸いなことに
彼のことを人々は恨んでいませんでした
誰かがやらなければいけないことだった
彼が彼等を殺さなかったとしたら
誰か別の人がその役割を担い彼等を殺していた
彼がやらなくてもどのみち彼等は殺されていた
そして彼等・・・は
「他の無慈悲な人たちに
ゴミのように殺されるよりは
あなたのような人の手で命を断たれたこと
良かったと思ってる」
どうせ殺されるならば
どのみち誰かの手によって命を奪われる身であるならば
心ある人に 自分たちが見知っている人に
人としての悔恨の念を持つことの出来る情けを持つ人に
自分たちの命を痛み
弔いの気持ちを持ち続けることのできる人に
罪の意識を持てる人に手にかけられて
いくぶんか自分たちはましであったと
彼ら・・・は
ずっと悔恨の日々を送っていた彼のことを
肉体を無くしたあとも見ていたんですね
それを知っていたからこそ
この時期になって和解ができたのでしょう
なんかここでまた「銀の匙」だったかな
「百姓貴族」だったかもしれないけど
屠殺の仕事を辞めたいと言っていた人に
「あなたのような
命の重さを知っている人にこそ
この仕事をして欲しい」と
誰かがそう告げていたセリフを思い出しました
過去の時代において
大規模な伝染病や感染症が流行った時
場所や国によっては
似たような状況が幾度となく起こり
上記のようなこともあったかも知れません
助けられなかった命 失った命
死ななくてもよかった命
奪いたくないのに奪うことになってしまった命
救えなかったことで苦しんだ人が何人いたでしょうか
仕事で 自らの職務で
人を殺すことに苦しんだ人もいます
それが正義なのか何なのかわからないままに
大きな心の痛みを抱えて
苦しみの重石を心に残したまま生まれ変わって
そして今の世相に古傷が疼き出して
自分のしたことを水面下で責め始めるのです
そういえばその方は
「アンリ・サンソンのような人になりたい」と
彼のような生き方が理想であると言っていました
(漫画「イノサン」を薦めたのは私ですがっっ)
どうせ死を免れられぬ人々であるならば
その苦しみを長引かせずなるべく苦しめず
ひと思いに できるだけ楽な方法で
一瞬にして"死"への道行へと誘ってあげたい
アンリ・サンソンの置かれた過酷な状況と
気高い生き方には私も敬服するばかりですが
そうかこの人生での体験と後悔からだったのだなと
納得しうなづくばかりです
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