ファイルケースNo.15「K・Mさんの場合」
先に魔女裁判にて亡くなられた過去を持つ人の人生を書いた。
さて、魔女裁判の犠牲者になったのは、何もその当人だけではない。
家族を殺された側、
現在ならば犯罪被害者たる遺族にとっても辛い経験だったり、
愛する人や一家の大黒柱を失う出来事。
まして、たった一人の親を奪われた幼い子ならなおのこと。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
その人のオーラはとても希薄で、密度もまばら。
こういうのは「生きる気力」が萎えている人に多いようだ。
本人からすると、生きている実感がないといったところ。
オーラに穴が開いていて、常にエネルギーがただ漏れ状態。
これは彼女がアルコール好きだからなんだけど。
(お酒を飲む人のすべてが穴あきオーラなのではないですが、
ほとんどの確立で、そうだったりします)
魔女に興味を持っていた彼女。
何も彼女が魔女だったのではない。
当人がそうであったのなら、
「興味」ではなく、屈辱や恐怖の記憶を伴うはずだから。
過去に生きたとある人生のとき、
その時の母親が魔女との汚名を着せられて殺されたのだ。
父はすでになく、母ひとり子ひとりで。
幼い彼女は呪われた魔女の子として、森に捨てられた。
「どうせ狼にでも食べられるだろう」
人々はそう判断したようだ。
しかし、
彼女は幸いにも狼に出あうことなく、広大な森の奥深くまでさまよい、
その中で唯一の人が住むところ・・・
森番のような生活をしていた年配の夫婦に拾われた。
そこはシーズンになると、
たくさんの木こりや猟師たちが仕事のときに立ち寄るところ。
日本でいえば、飯場みたいなところかな。
冬には誰も来ないけれど、
春から秋にかけてはにぎやかで、むさい男たちがたくさん集まってくる。
彼女はその夫婦のもとで幼いうちから、雑用をこなして、
過酷な環境の中で成長していった。
やがて、年老いた夫婦は妻、夫と亡くなり、
年頃の娘になった彼女だけが取り残された。
森を出て行くことも考えたが、
森を出たことのない彼女にとって、森の外は畏怖すべき場所だった。
まして、よく覚えてはいないが、
その外には何か怖いことがあったような気がする。
(この時の彼女は母親が魔女裁判で殺されたこと、
自分が捨てられたことなどはとっくに忘れていた)
彼女は、育ての養父母の遺した小屋と
仕事をそのまま引き継ぐことにした。
小屋に立ち寄る男たちの中には彼女に
「森を出て、自分の女房になって一緒に暮らさないか」・・・
といってくれる人もいたようだが。
さてさて、
オープンなようでも密室のような森の中、女性ひとりだもん。
そんな環境にいて、安全てことはないよね。
何処にでも、よからぬことを考えるやつはいるもんだ。
彼女を子どもの頃から知っている男たちは、
何しろ成長過程をしっているだけに
自分たちの子どもみたいなものとして彼女を見ていたから、
そんな気はおこしはしないけれど、新参ものっていうのかな・・・
そういうのには女は女としてしか写らない。
でも、彼女はその経験を機に、逆にふっきれたというのか・・・
自分の中のおんなに目覚めちゃって、
小屋に立ち寄る男たちの中で好みのタイプがいたら、
自分から身を任せるようになった。
まあ、本人がそれをエンジョイできれば、
それはそれ、大人の関係ということでいいんじゃないかと私は思う。
そのうちに彼女は妊娠。
困ったことに教えてくれる人はいない。
知識がなかったから、おなかが大きくなって、
他人に指摘されてから気がついたりして。
おまけに一人で産み落とす決心をしたものの、「産み方」がわからない。
産気づいたとき、彼女は苦しみぬいて必死に産み落とした。
けれど処置がわからないから、生まれた赤子は死んでしまった。
ひっそりと、池のほとりにその子を埋めて。
彼女はまた、元の生活に戻った。
いや、 戻るはずだったが、そうはいかなかった。
後産が悪かったのだ。
思うに、胎盤か何かが体の中に残ってしまったのかもしれない。
結局、その出産の後、数日で亡くなってしまった。
誰にもみとられることなく、一人で。
彼女は死ぬ時、ひどい腹部の激痛にもがき苦しんで、
死の間際、たった一人で産みおとしたものの、
一度も呼吸をすることなく・・・
産声をあげることなく死んだ我が子を生めた場所へと
這うように歩いた。そして、その場に倒れて死んだ。
それは実感のない母性で、本能的な行為だったようだ。
決して長くはない、短い人生だった。
母親が冤罪で殺されることがなかったら、
彼女は別の人生を生きていたろう。
母を殺され、孤児になった彼女に誰かが情けをかけて、
森に捨てることなく、家族として育ててくれれば、
また違った人生を生きていたろう。
森番の夫婦は決して優しい人たちではなかった。
まあ、自分たちの小屋たどり着いた幼子を見捨てることなく、
彼女の出自を問うことなく、引き取り、
食事を与えるだけ、善人であったのかも知れないが。
「結婚しよう」と彼女にプロポーズした人もいたし、
そのような人にも出会えたのだから、
森にやってくる気のいい猟師や木こりたちと触れ合えて、
彼らから外の世界の話を聞いたり、ときおり笑わせてもらったりして、
それはそれで楽しかったのかもしれない。
でも、魂には、「霊体」にはその時の傷がしっかりと残っていた。
おまけに、不思議なことだけれども、
今生の彼女の霊体と彼女が亡くなったその場所とは、
何か糸のようなものでつながっていた。
彼女の残留思念は・・・抜け殻のようなエレメンタルは
その後、当人が幾度も転生して人生を生きているというのに、
いまだにその場所に残っていた、のだ。
これはどういう現象なんだろう？
当時の私はただ、首をかしげるばかり。
魂のカケラといったほうがいいのかもしれない。
ようするに、
その場所に行ったなら、人は彼女の幽霊を見ることが出来るのだ。
(見える人には)
その人生を生きた人物はとっくに生まれ変わっているというのに。
まさにミステリーとしかいいようがない。
一回目のセッションは、初見程度なので
あまりいろいろなことはしない。
過去生ヒーリングなどをするのは、だいたい二回目以降。
というか、オーラの修復と言うか、お掃除とかゴミ捨てなど
それ以前の問題を何とかしてからでないと、
手をつけられないことが多いので。
過去生ヒーリングをするときは、
現在のその人と、過去のその人が残してきたものとを
つなぐその糸を使って(通して)
その残されている「ぬけがら」のようなものに光を送る。
同時に彼女の過去の人生そのもの、にも光を送り、
過去の書き換えをしたりもする。
光を送るときは過去だけでなく、現在、
そして未来にも同時に行う必要がある。
必要があれば、そこに繋がる人たちとの間にも。
最後に過去と繋がっている糸を完全に断ち切って、
へその緒みたいなものを消滅させる。
ケースバイケースだし、イレギュラーもあるけど、
だいたい過去生ヒーリングをするときはそんな感じ。
その後、
彼女の子宮の辺りにしこりのように存在している、
エネルギーブロックの処置をした。
これですべてではないけれど、この時はここまで、というところ。
このケースでは、
過去という次元、過去に住んでいたその場所に、
魂の一部のようなものが残ることがあるというのを知った、
初めてのケースだった。
だから、今を生きる実感が足りてなかった、ようだとも。
(当時はそれがどういうことなのか、まったく分からなかった。
今では、
それが過去生に造ったエレメンタルであるということを理解している。
ようするに、エレメンタルは死なないので、
過去生で過ごしたその場所にあって、
生まれ変わって日本にいる『本体』に、ネガティブな影響を与えていたり、
『本体』からエネルギーを奪いとっていた・・・という状態だったと・・・)
あと、肉体からサトルボディ(幽体とか霊体とか、
エーテル体とか呼ばれるモノ)が
はみだして、きちんとおさまってない・・・
ようするに、ズレている人もいるのだと
いろいろ知ることの出来たケース。
確かに、こうなると現実感がないし、
肉体を所有しているという感覚がないから、
いつもボッーとしてしまうことが多いし、
どこからどこまでが自分なのかわからないって状態にはなりやすい。
味覚障害というか、感覚障害というか・・・なんていったらいいのか、
「いま」を生きることが出来なくなる。
「現在」に意識の焦点があっていないので。
そんなわけで、普通の状態に戻るまで、
月二回のセッションで半年は掛かって。
けれど、その状態から半年で「レイキやりたい！」｢毎日が楽しい」
って言えるようになってくれたので、ペースとしては早いほうかもしれない。
今では各種発展系エネルギーを
「次は何にしようかな」って、楽しんでくれているから、
生きる気力を失う心配はしなくてもいいだろう。
でも、もっと重たい過去生は残っているんだけれど・・・。
ちょっとこれは今解放するには、しんどいかな。
それは今は時期ではないし、
本人がそれに立ち向かうことを選んでいない以上、
今の人生で処理すべき問題ではないのだろうと、
私的には思ったりしたのでした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2009年現在、Kさんは
だから、今を生きる実感が足りてなかった、ようだとも。
(当時はそれがどういうことなのか、まったく分からなかった。
今では、
それが過去生に造ったエレメンタルであるということを理解している。
ようするに、エレメンタルは死なないので、
過去生で過ごしたその場所にあって、
生まれ変わって日本にいる『本体』に、ネガティブな影響を与えていたり、
『本体』からエネルギーを奪いとっていた・・・という状態だったと・・・)
あと、肉体からサトルボディ(幽体とか霊体とか、
エーテル体とか呼ばれるモノ)が
はみだして、きちんとおさまってない・・・
ようするに、ズレている人もいるのだと
いろいろ知ることの出来たケース。
確かに、こうなると現実感がないし、
肉体を所有しているという感覚がないから、
いつもボッーとしてしまうことが多いし、
どこからどこまでが自分なのかわからないって状態にはなりやすい。
味覚障害というか、感覚障害というか・・・なんていったらいいのか、
「いま」を生きることが出来なくなる。
「現在」に意識の焦点があっていないので。
そんなわけで、普通の状態に戻るまで、
月二回のセッションで半年は掛かって。
けれど、その状態から半年で「レイキやりたい！」｢毎日が楽しい」
って言えるようになってくれたので、ペースとしては早いほうかもしれない。
今では各種発展系エネルギーを
「次は何にしようかな」って、楽しんでくれているから、
生きる気力を失う心配はしなくてもいいだろう。
でも、もっと重たい過去生は残っているんだけれど・・・。
ちょっとこれは今解放するには、しんどいかな。
それは今は時期ではないし、
本人がそれに立ち向かうことを選んでいない以上、
今の人生で処理すべき問題ではないのだろうと、
私的には思ったりしたのでした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2009年現在、Kさんは
だから、今を生きる実感が足りてなかった、ようだとも。
(当時はそれがどういうことなのか、まったく分からなかった。
今では、
それが過去生に造ったエレメンタルであるということを理解している。
ようするに、エレメンタルは死なないので、
過去生で過ごしたその場所にあって、
生まれ変わって日本にいる『本体』に、ネガティブな影響を与えていたり、
『本体』からエネルギーを奪いとっていた・・・という状態だったと・・・)
あと、肉体からサトルボディ(幽体とか霊体とか、
エーテル体とか呼ばれるモノ)が
はみだして、きちんとおさまってない・・・
ようするに、ズレている人もいるのだと
いろいろ知ることの出来たケース。
確かに、こうなると現実感がないし、
肉体を所有しているという感覚がないから、
いつもボッーとしてしまうことが多いし、
どこからどこまでが自分なのかわからないって状態にはなりやすい。
味覚障害というか、感覚障害というか・・・なんていったらいいのか、
「いま」を生きることが出来なくなる。
「現在」に意識の焦点があっていないので。
そんなわけで、普通の状態に戻るまで、
月二回のセッションで半年は掛かって。
けれど、その状態から半年で「レイキやりたい！」｢毎日が楽しい」
って言えるようになってくれたので、ペースとしては早いほうかもしれない。
今では各種発展系エネルギーを
「次は何にしようかな」って、楽しんでくれているから、
生きる気力を失う心配はしなくてもいいだろう。
でも、もっと重たい過去生は残っているんだけれど・・・。
ちょっとこれは今解放するには、しんどいかな。
それは今は時期ではないし、
本人がそれに立ち向かうことを選んでいない以上、
今の人生で処理すべき問題ではないのだろうと、
私的には思ったりしたのでした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2009年現在、Kさんは
二年前に告られた八歳年下の彼との入籍を前に、
それなりに充実した毎日を送られているとのこと。
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