2015/10/31

スピリチュアル・カルテNo,2「結婚への執着と呪縛」

ケースファイル~スピリチュアル・カルテNo,2「F・Mさんの場合」

No,1の文章とは文調変わっているので読みにくいかも知れません。
いずれも数年前に書いたものなので・・・

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人は何のために、再び人生を生きるのか・・・
まして、何故それを後悔しながら、似たような道を選んでしまうのか・・・
やり直しだといいながら、同じことを繰り返してしまうのだろう?


さて。
彼女は30代後半、いわゆる結婚したがっている、女性の一人でした。
付き合っている彼とは9年間のお付き合い。
けれど、年下の彼の収入はとても少ないもの。
身体に障害のある人たちに生きがいを見出すお手伝いをしている人で、
なおかつもっともっと勉強をしたいという向上心があり、
そのために再びとある道の学生になることを望んでもいた。

「そんな、学校なんか通うことになったら、
また結婚が伸び伸びになっちゃうじゃん!いつまで待たせるの!!」

そんな彼に彼女は怒り心頭。
2人はいつもケンカばかり
(彼女がいつも彼にぶつかって、文句言っているだけなんですが)。

その後、彼女は自分の言い分が
一方的で自分勝手な理屈であるということ
(結婚退職したい・・・という望みを
彼が適えてくれないことに対する一方的で見当違いな怒り)
にちゃんと気づいて、そのあたり消化できましたけれども。
だからこうして、第三者がこのことを書けるわけで。

最初、彼女がうちに来たのは、別の理由でした。
彼女は霊感体質で、半分イタコな稀に見る憑依体質。
派遣にて受付の仕事をするも、シフトの都合で
週に何日かペアを組むことになる
超ネガティブオーラ発散(生霊とばしまくり)
の某女性からの影響を受けてしまって、
まあ、オーラボロボロで邪気すいまくりの大変な状態になってた。
そのせいで電車に乗るだけでヘンな浮遊霊をくっつけてしまって、
倒れてしまったりとか・・・。
そんなときの彼女はまさに野獣みたいになっちゃうときもしばしば。
※野獣化とは彼女がそんな状態のときの自分を表現する言葉だったりっっ

そんなわけで
先に当方にいらしていた友人の方の紹介でいらっしゃいました。

何度か通っていただいてオーラの修復がだいぶ終わってきた頃
(三ヶ月目くらいだったかナ)、彼女のとある過去生が見えた。

それは、水の中に沈められて、
沈みきれないのか、あがろうとしているのか、
棒のようなものでつつかれつつもがいている姿。
そして、信じられない!というような、
自分に何が起こっているのか解らないというような表情で
目を見開いている女性の水死体・・・。ついで見えたのがボート。
そして、夕暮れから少し暗くなり始めた湖。
ボートの上でオールを持ち、
脱力感からか戦々恐々からか呆然としている男性。

まるで一昔前のサスペンス映画のワンシーン。

時間というか場面はすぐその前に遡る。
(こういう見えている場面の編集?って
誰かが意図してやっているのか、私にも解らないんだけれども)

アメリカの片田舎の町。そんなに古くない時代。
下手すれば100年経ったたのか経っていないのか・・・というような。
そうさなあ、大草原の小さな家でみんなが着ていたような服装よりは
もうちょっと洗練されたような
今の時代に近いような(服飾文化に詳しくないので)。
1960年代に放送されていた海外ドラマに出てくるイメージに近いような、
それよりは古いような・・・

アメリカだ・・・ってのは解った。
山並みが遠くに見えるし、家はごみごみしてなくて、
ポチポチと点在してて街っていっても、
集落のような町といったほうがいいかも。

彼はその町の有力者の息子。
よくある若者の性的興味ってやつで、彼女を口説いた。
彼女は17,8歳かのティーンエィジャー。
どうやら、学校(ハイスクール?)が一緒だったらしい。
田舎町のことなので、
ちょっとした有名人?の彼と
女の子がデートしたら周囲にバレそうなものだけれども。
その点、プレイボーイの彼は上手かった。
彼女は自分が彼にとって
ただ一人の彼女(ステディ)であるものと思い込んでいた。
事実は違っていたのだけれど。
彼は彼女をいいくるめるのも実に上手かったんだよね。
それは成り上がりのオヤジさんゆずりだったよう。

やがて彼女は妊娠した。
彼女は彼が結婚してくれるものと思っていたから
(彼女の夢はお嫁さんになることだったし、
彼と結婚できるものと思い込んでいたから)、
それを彼に打ち明けた。
しかし、遊びのつもりだった彼がそれを喜ぶはずはない。

今の時代なら、
「まだ早いから、堕ろしてほしい」とか何とか、ごまかしたかもしれない。
けど、当時の時代は今と違う。まして、キリスト教の国で保守的な町のこと。
産婦人科行って堕胎手術なんて簡単なものじゃない。
また、田舎で未婚の女性をはらますなんてとんでもないこと。
彼女がアバズレ(死語)だったら、いざしらず・・・
彼女が純朴でマジメで敬虔なクリスチャンだってことは
誰もが知っている事実。
妊娠したなんて事実があきらかになったら、
「父親は誰だ?」って噂になる。
気をつけてはいたものの、田舎のこと。
自分と彼女があっていたことを誰か知っている人がいるかもしれない。

自分が彼女を孕ませたなんてことが知れたら?

そして、単細胞な彼はもっとも愚かな方法を選択した。

彼女を殺すということ。

彼は夕暮れの時間、その町にある大きな湖に彼女を誘い出した。
2人きりで話がしたいから・・と。
彼女は少し疑問にも思ったけれどプロポーズのことかと思ったらしい。
そして、ボートの上で彼女は彼に突き落とされた。
ボートにつかまろうと、
助かろうともがく彼女を彼は何度もオールで押さえつけた。
それでもなお、彼女は突き落とされた事実を信じられず、
自分の不注意で堕ちたものだと、死してもなお、
彼女の魂は事実を受け入れられなかったようだ。

「愛する彼が自分にそんなことをするわけがない!あれは事故だ」 と・・・

死ぬと、すべての真実は見えるし、
理解できるところに達せる人もいるけれど、
彼女は違った。理解できない側の死者・・・。

彼女の魂には、
「結婚して彼のお嫁さんになりたい!」
「早く、子ども(このお腹の子)を産んで優しいママになるの」
という思いがインプリントされることになった。

それが、彼女の結婚への執念になっていた。

でも、ここでの彼との関係においてのカルマ・・・
正しく選択されるべきことは結婚において導き出されることではないのね。
今回の相手にとってもそれはそう。

結婚したいからではなくて、
結婚したい=自分とともに人生を生きるパートナー
として相手を選ぶことをしなくてはならない。

かといって、
前回の人生で彼女がそれを学ばなかったから、というのではない。
彼女は自分が何故死んだのか、殺されたのか・・・
事実から目をそむけたままで、それを理解しようとしなかったから。
そのことが現状のパターンを作っていた。
事実を理解することが必要だったのネ。

ちなみに今の彼というのは、
過去生で彼女を殺した彼ではないです。まるっきり別人。

この過去生を告げたあと、彼女の中の憑き物は落ちたようだった。
霊的にいうと、客観的事実(この場合、過去生の彼の本心。彼が)
彼女を邪魔に思って殺したのだということとか)を知らせることによって、
彼女の過去生の人格がハッと現実に気づかされ、彼女から離れている。
物理的?にいうと、
現在の彼女と過去の彼女とを結んでいたへその緒のようなものが消える。
彼女のオーラの中から、
そのエネルギーが煙のように蒸発(まさに成仏つーか浄霊)するのが観える。
これを物理的といっていいのかは謎だが。

実のところ、何に気づくべきか・・・
それは私が手取り足取り教えることではない。
学ぶべきこと、知るべきことは、本人が見つけることなので。

さて、その後、彼女はこの彼と別れることになった。
というか、彼が彼女に別れを告げた。
ずっと言いたかったけれども、
彼女が逆上するのを恐れて、言い出せなかったそうだ。

しかも、井の頭公園の池の側で言われたそうな。

「ボート乗り場があって、
『なんで、よりにもよってこんなところで別れ話をするんだよ!バカヤロ~!』
とその時、心の中で叫びましたよ」とは私に教えてくれた彼女の言葉。

でも、まあ 今回は殺されなかったので、よかったではないか。
そういう結末ではなくて・・・。 そういう問題でもないけれど。

まあ、彼女は相手の中の真実・・・
相手の気持ちをきちんと見ていくことを学ばなければいけなかった。
そして、結婚を望むのなら正しい「パートナー選び」をしなくてもいけなかった。

そして、彼と別れて三ヵ月後、彼女は転職をした。
そして新しい彼が出来た。
すぐに婚約をした。

して、
「私たち結婚しました」と
挨拶のハガキが来たのは、今年のお正月のことである。
※注)2007年のこと

余談として
彼女の子宮の疾患・・・がこのあと治ったりなんかした。
お腹に子どもがいたまま、死んでしまった傷があったからなのか・・・

※物理的というか現実的には・・・医学的にはありえないことだけれど、
心霊科学的にはここに彼女のカルマとしてのエネルギー
大きなエレメンタル、いわゆるエネルギーブロックと呼ばれるものがあり、
彼女が自分の過ちのパターンに気づいたことでそのエネルギーが解放され、
物理的な肉体に与えていた影響が軽減されたから・・・という見方をする)

でもまあ、常識的な見地に立つと、病は気から・・・
何よりも精神的な問題、こころが体に与える影響は馬鹿にできないので、
そういう意味で「こころ」が抱えこんでいた問題が解決したことにより、
病が癒えた・・・といえるかも。


様々なエネルギーワークを受けたことにより、
憑依体質もだいぶ改善された。(この時点では)



ちなみに、彼女の過去生で平安時代の日本で貴族の男性として
生きた時代があるのだが、蹴鞠と笙が得意だったらしい。
それを伝えたところ、すぐに雅楽を教えてくれるところを探していた(笑)
確かに、昔好きだったこと、得意だったことをすると、
精神的に安定する人は多いので。
彼女が一番避けたがっていた、
突発的な憑依を受けて、野獣化する(彼女曰く)ことは今はなく・・・
スピな話も出来る旦那さんと、
幸せな家庭を築けているのは何よりだと思う。


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この場合、彼女の問題が解決したのは・・・
彼女を縛り付けている過去の妄執
(彼女自身の過去生のパーソナリティとエレメンタル※)
これが解放されたから。
彼女自身が自分の問題(過ち)に気付いたことが重要なんです。
過去の人生を物語のように知るだけなら、そのことにはあまり意味がない。
当然ながら、過去のせいにしてはいけない。

物事が滞っていたのは、
今の彼女が抱えている性格的な問題、思考癖の問題なので。
結婚に対する誤解とか、相手の人格を無視した自己中心的な考え、
エゴイズムから来る欲望に踊らされている点とか・・・etc

ただ、今回のこのようなケースでは、
現在の人格というよりも過去の亡霊に
突き動かされている部分が大きかったので、
その過去の亡霊を解き放って、
彼女から切り離す必要があった・・・ということです。
心霊科学的にはもっと別の説明が出来るのですけど、
そのあたり、基礎的な知識がないと理解できないことなので、
簡単な説明にて。

そのような意味で、彼女を支配して洗脳してしまっている考え方・・・
これはひとつのエネルギーの塊でもあるんですけど、
これを切り離したことによって、
彼女は本来のあるべき姿としての自分に戻れたという感じ。

洗脳が解けたから、もう少し視野の広い見方ができるようになって、
相手ことを考える余裕も生まれて、
こだわっていたところから巣立つことが出来たのね。
そのことで結果的に、会うべき人に会えたと・・・
それだけです。


※エレメンタルとは日本語だと想念体と訳することが出来るかも
 肉眼では普通見えませんが、
 実体としては存在するもので人間が創り出すもの
 ネガティブなものとポジティブなものに単純に分類することができますが、
 詳細はそのうち、別項目で解説します。今はスルーして下さい。

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