2015/10/31
スピリチュアル・カルテNo,3「生きがいのある仕事」
ケースファイル~スピリチュアル・カルテNo,3「A・Aさんの場合」
クライアントさんというと女性がほとんどなんですけれど、
たま~に紹介という形で男性もいらっしゃいます。
サイト見ただけの、一見さんではまずいらっしゃらないんですけどね。
大体がクライアントさんのパートナーだったり、
兄弟とかご友人とか、そんな感じで。
一般的に、男性はあまりこういうことに興味がないですし、
スピリチュアルな話も、受け付けない人のほうが大多数ですものね。
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彼が、椅子に座るなり、
「健全な精神は健康な肉体に宿る」
という声がした。
「え?」と思うと、
頭の中の映像に、武道着のようなものを着て、腕を組んだおっさんの姿が。
※どんな人物かっていうと、
「いなかっぺ大将」の菊ちゃんのお父さんみたいな人(若い人には判らんか)
どうやら、この彼のガイドさんの一人のよう。
そして、長い棒のようなものを傍らに、
自分は棒術の師範であると教えてくれた。
(突っ込みとしては、
死んでいるんだから「だった」と過去形でしょ。。とも思ったり
それに棒術って何?
きーたことないですケド・・・知りませんってな、はい)
これを口にして言ったなら、
「それって自分が常々ポリシーとして掲げていることです」
なんですって。
彼には左足に弱点があった。
そのことを伝えると、昔いためていて、今も辛いとのこと。
横になってもらって、エネルギーを流していると、
見えてきたのは小作農?のような彼の姿
(もちろん、今とは姿かたち違うねん)。
けど、畑を耕しているとかではなくてね。
なんか大勢の人たちとデモ?のようなものに参加しているの。
時代は明治?大正?昭和初期?それはちょっと解らない。
残念ながら、誰も年号を叫んだりカレンダーを提示してくれないっっっ
けど、汚れたびんぼったらしい着物姿ではあるものの、
女性は結髪だったが、
男性に関しては髪の毛をゆったりはしていないので
江戸時代でないことだけは確かだろう。明治以降だとは思う。
だから、百姓一揆か?と思ったんだけど、何か違うみたい。
でも、大勢の農民?らしき人が、声をあげ叫んで、
馬に乗った役人らしき人々ともめている。
どうやら社会主義運動に関係するらしかった。
この人たちは自分たちの窮状を何とかするために立ち上がったのだが、
みんなをまとめあげ、立ち上がった背景には
社会主義かなんだか知らないけど政治の思想があるっぽかった。
もしかしたら、この事件は歴史を調べるとわかるのかもしれない。
場所は・・・埼玉とか、そんな感じがしたのは確か。
結局、彼は首謀者の一人として逮捕された。
送られたのは北海道の炭鉱?
よく分からないけど土木建築の飯場のような作業場のような雰囲気。
囚人として、辛い労働に借り出されることになったみたい。
逮捕されて、牛馬のように縄で縛られて引きづられていく彼を
哀しそうに見送る女性の姿があった。夫婦ではないようだ。
2人は恋仲だったみたい(今の彼女ではない)。
北海道の寒さと炭鉱?での重労働、
彼の身体はそれに耐え切れず亡くなった・・・ようだ。
次に見えたのは、吹雪で前が見えませんっっ!て風景。
日本での農民よりもっと古い時代のようだった。
軍服の上に防寒着をきた彼。兵士のようだ。
雪で覆われた道を、凍えるような寒さの中、
兵士たちが行列を作って移動している。
寒さと飢えで倒れる兵士たち、
それを見捨てていくしかない仲間たちの涙。
ナポレオンのロシア遠征だ!
しかも、負けて撤退して逃げ帰るところだ!!
うわ~ こんな歴史的出来事の有名な風景が見れるなんて・・・
なんか感激(ヲイヲイ、そんな場面ではないし、何よりも仕事中です)。
そっか、彼はそれに参加したフランス兵士の一人だったのだね。
そんな過去を持っていたんだ。
そしてこの時に命を落としたんだ。
次々に共に過ごし、闘った仲間が死んでいくのを、
断腸の思いで見ているしかなくて・・・だったんだね。
次に見えたのは、寒い景色から打って変って暖かい景色。
太陽もまぶしい東南アジアの国。
どうやら寺院の形から、タイっぽい。
彼は、やはり男でムエタイの選手?というか、名人だった。
けれど、ある日、試合で怪我をした。それが左足だ。
結果、足は切り落とすしかなくて。
片足をなくしたら、農村の働き手としては役に立たない。
それまでの村(身内)の英雄が、厄介者になってしまう不幸な瞬間だ。
彼のプライドを気遣った家族が彼に薦めた道が、
村と家を離れての某所の寺院づとめ。
とはいうものの僧侶になるというのではない。
形としては僧籍に入るようだが、坊さんになるというのとも違って、
その寺院が経営する?
お膝元でやっている治療院のようなところでの小間使いのようなこと。
(寺院が治療院のようなところを持っているなんて、
事実かどうかわからないんだけど)
寺院のふもとにある、そこ・・・では病に苦しんだり、
怪我をした人々にマッサージ?をしたり、薬草で治療をしてあげていた。
インドのアーユルベーダっぽいなあ、とも思った。
彼は薬草を調合する担当になった。
彼が得意なのは黄色いペースト状のものだったから、
ターメリック使ってたみたいだ。
最初は、足を失ってしまったこと・・・
それによって、今までの生活が一辺してしまったことに腐っていた。
何で自分が不具者になったがゆえにこんなことしなくちゃいけない?って、
やる気もなく、いい加減だった。叱られて、すねて・・・
けれど、いちおう寺院に属して、神様に使えているものが勤める場所。
寺院の管轄?だから、お坊さんが見に来る。
彼に教義を教えることもする。
根気よく彼の面倒を見た、忍耐強いお坊さんがいたんだよね。
やがて、彼はその仕事に誇りを持つようになった。
そして、彼が調合する薬はとても塩梅がいいって、
誰もが誉めるようになった。
彼は晩年、とてもしあわせだった。
誇りを持てる仕事を持てて、
その生き方に出合えて満たされて、人生を全うした。
今生で、彼が今の仕事を選んだのはちゃんと意味があった。
過去生で自分が片足をなくしたものの、
自分でなくては出来ないという仕事を持てたことで
精神の充足感と生きる意味としあわせを見つけることが出来たからだ。
だから、彼は今生でそのような人々に
生きがいある仕事をセレクトする職業に就いた。
足に故障があるのは、魂にその時の傷が残っていたからだ。
(物理的には、現代医学や科学ではありえないことなんだけど、
心霊科学的には理屈があったりする。割愛しますが)
また、ナポレオン時代の兵士だったときも、
怪我をしたことで役立たずとして置き去りにされ、
死ぬしかなかった仲間を見捨てた経験も関係している。
ほとんどの兵士・・・
彼にとっての仲間は足が凍傷にかかっていたようだ。
助かっても切り落とすしかなかったし、
歩けないというのは足手まといになるということで。
タイでの経験と重なっているんだよね、つながっているというか。
そのときの辛い想いも今の彼を駆り立てていたわけ。
日本の農民として生まれたとき、
自分を含めて貧しい村のみんなを救わなければ!
この世の中を変えなければ!という思想に燃えてしまったのは、
魂がフランス革命を経験していたからなんだね。
市民の一人として立ち上がった経験があるがゆえの、
行動でもあったのだろう。
このことを彼に伝えると、彼の目から涙があふれた。
「何故だか解らないけど、彼らの気持ちがわかる」・・・と。
さぞ、無念だったろうと、仲間を思う彼が悲しくてたまらない、
何もできなかったことが悔しかったと思う、とも。
そして「実は自分は政治のことになると、
熱くなってしまって、我を忘れてしまうんです」
うん。そうだね。魂はいろんなことを覚えている。
そして、やりたかったこと、やれなかったこと、
もう一度やりたいと思ったことを経験するために、
この世に生まれてくるんだね。
今生の彼は世の中を変えることではなくて、
タイの人生で学んだことを生かすための人生を選んだ。
うん。それでいいと思うよ。
彼と彼をうちのサロンに紹介した彼女・・・は別れてしまって、
結婚はしなかったけれど。
お互い、今回の人生で
選んだことのパートナーにはならなかったというだけだ。
今生での2人の出会いも意味があることだったので。
出会いというのは、別れのはじまり。
人は別れるために出会うものだから。
そして、再び出会うために、別れるものでもあるから。
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