2015/11/05

運命の創られ方(前半)

人間は、その人がなりたいと決めた人間にしかなれない

              by ラルフ・ワルド・エマーソン


 神よ、
 あなたは私の望むすべてのものをお与えくださる
 私の心が欲するすべてのものを・・・
 私の心の鏡が次々に映し出すありとあらゆる世界を、
 神は現実の世界へと必ず顕現させてくださる

 そこはかとなくぬけめなく
 鏡の曇りひとつさえ忠実に・・・
 何ひとつ見逃されることはない



・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・


多くの人が自分の未来を知りたがり、
そこにどのような運命が待ち受けているのか、
期待に満ちた心で今よりも良い現実があることを望む。

人々が欲するのは、薔薇色の未来

幸運という名の素晴らしい夜明けが、
自分にいつ訪れるのかと、
首を長くして、部屋に閉じこもったまま、
白馬に乗った王子様や「幸運」と書かれた宅配便が、
己が部屋の扉をノックして、甘く呼びかけるのを、
何もしないままに待っていたりする。

そしてあるときにハッと気づかされる。

鏡を見て、
年月だけが無情にも過ぎ去ったことを知った後で。

もしミラクルが今起きたとしても、何の意味を成さないことに・・・。




今に始まったことではないけれど、
最近の傾向として、
「ミラクル」を期待する人が多いような気がする。
これは電話相談とか、ヒーリングに期待することとして。

一発で問題解決! 

・・・みたいな魔法を望む人が、
昔に比べて圧倒的に増えていたりして。

他力本願型が多いのは、確かに昔も今も変わりないんですが。

相変わらず自分で努力するのは嫌いというか、
自分は何一つ変わろうとせず、受け入れず、
相手や周囲の状況が自動的に変わってくれて、
自分にとって都合の良い状況になってくれないかなって、
そればっか期待する人が悲しいことに減らないんだな、コレが・・・。


愚痴と不満と文句ばかりで、
他人に期待してばかりで、
そういう人に・・・精神的自立を果たせてもいず、
自分の人生の責任から目をそらしている人に、
いろんなことを理解してもらうのは難しいですよ。

・・・と私が愚痴と泣き言を言っていても始まりませんが。



さて、未来というものは決定事項ではなく、
少なくとも決定されて変更不可なのは三日先まで。
それが宇宙の法則でして。


私たちの身の回りに起きる現実は、
当人が引き寄せている事象であり、
すべてその人の心の中の写し鏡なんですよね。

それはホント。


前回の記事「魂のブループリントとカルマの違い」の
続きにもなりますんですけれど、

固定された、避けられない運命というのは本来無いんです。
宿命というのも、無きしもあらずだけれど、絶対というのは無い。

さてさて、
人の人生上で起きることというのは、

①魂のブループリントと称される「今生でのノルマ一覧表」
②過去生から持ち越されたカルマのレッスン
 及び今生で日々追加されるカルマのレッスン

この二つが確かに軸にはなっていて、
よく知られたことではありますが、
でも、この二つの要素だけが、
その人の人生を成り立たせているものではないんです。


実際、ノルマを達成して、
カルマのレッスンで間違い正されて追試受けるだけじゃ、
そんな人生つまらないというか、まったく楽しくないです。

人は、一体何のために生きているんだ?って話になってしまう。


本来、私達はたくさんのことを経験し、
その過程で多くの悦びや創造性を享受するために
人としてこの物質社会に生まれてきたんですから。



・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・


心は仕事師である。建設者である
 考えることは行うことである
 思考はしっかりとした物である
 考えることは良くも悪くも具体化される


 心や想像がそれについて考えているもの、
 また 肉体の感覚に絶えず結び付けられているもの
 それが個人の成長の方向を決定する

              byエドガー・ケイシー


・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・


①と②以外に私たちの運命を創造するもの・・・。

それは私たちの自由意志であり、
「思考」と「感情(想念たる心の力)」です。

簡単に言ってしまうと、引き寄せの法則がこれにあたります。

つまり、

①今生の人生計画書(達成したいノルマ)
②カルマのレッスン(過去生からの繰越しと今生追加分)

の他に、

③その人の思考と想念が日々作り出す創造のエネルギー
すなわち「引き寄せの法則」が加わって、

この三つの要素が、
その人の人生を形作り、日々方向づけて行くのです。

三つの要素のうち、
どれかひとつだけを取り出して考えても意味がありません。
けれど、密に関係しあっているといえばそうなので、
一方向からアプローチすることで、
関連しあった問題が解決していくこともあります。
(まあ、そんなに簡単ではありませんが)



引き寄せの法則のことに関しては、
今はたくさん本が出ているし、
聞いたことがある人はそれなりにいると思います。

このブログの何処かの記事でも、
何度かエレメンタルについては書いたと思いますが、
改めて書いておきます。
人は体内に「氣」を取り込むことで、その「氣」を原料として、
思考や感情を通し、四次元(感情の次元)と五次元(思考の次元)に、
それぞれエレメンタルという目には見えない想念体を創造します。

このエレメンタルは
思考や感情の質によって、質量や波動が異なるので、
低次元に属するものから高いものまで様々です。
嫉妬や憎悪から作られたエレメンタルは波動が低く、
それを創り出した人だけでなく周囲にも害悪をもたらします。
慈悲や慈愛、高尚な考えから生まれた波動の高いものは、
その人の人生を導き、助けるものにもなったりします。

他人に対して向けられた攻撃的な感情から生まれたエレメンタルは、
生霊となって、相手に迷惑をかけたのち、
最終的には巨大に成長して、それを生み出したものに取りつき、
誰でもないその人の人生を阻害するものになってしまいます。


このエレメンタルのことに関しては、
説明し始めると長くなってしまうので、ひとまず。


さて、エレメンタルは一度創られると「死にません」
人間の肉体は「死」にますが、
エレメンタルは、持ち主が死んでも、滅びないのです。
(滅する方法がないことはないですが常人では無理です)

このエレメンタルは、創った人に結びついているので、
転生して、別の肉体に生まれ変わっても、
自らの創造主のところに、ちゃんと「戻って」きます。

だから、私達は
自分たちが考えること、思うこと、行動すること、話す言葉、
このすべてに責任があるんです。
それらはすべて、
何か力のあるものを「創造」していることであって、
自分の未来を創造することでもありますから。



「引き寄せの法則」とは、
私たちが所有しているエレメンタルの実現化に他なりません。

私たちは、自分が所有している思考や
感情以上の世界を経験することは決してできず、 
自分の心の中にある自分の姿以上の人間にもなれないのです。

過去生からの人生を含めて、あなたが創造し、
この世に解き放ってきたエレメンタルは、
あなたが宇宙に対して自らの人生に求めるものとして提出した、
リクエストでありオーダー表なんです。
あなたが考えること、感じている感情が、
様々な出来事や人々を引き寄せているんです。


・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・



思考に気持ちを込めるために
 感情を呼び起こさなくてはなりません。
 すると思考が形となって現れます。

               byチャールズ・ハーネル


 重要なのは、
 あなたに起きることではなく、
 起きたことにどう対応するかです

               byエピクテトゥス


 人生の一瞬一瞬は限りなく創造的であり、
 宇宙は限りなく豊かです。
 十分明確な要望を出しさえすれば、
 あなたの心が望むものは全てもたらされます。

               byシャクティ・ガーウィン


 論理は、あなたをAからBへと連れて行きます。
 しかし、想像は、
 あなたをあらゆるところへ連れて行ってくれます。

               byアルベルト・アインシュタイン

・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・+△□・


もし、あなたが今の状況に、
自分をとりまく現実に不満があるのなら、

自分が毎日どんなことを考えて、
どんなことを感じて生きているのか、
それをまず知らなければなりません。

何よりも自分自身について知ることです。

なぜならば、あなたの中に「無いもの」は、
決して引き寄せることはできないからです。


不満と愚痴と文句ばかりの人は、
不満と愚痴と文句を言いたくなる現実しか、
引き寄せることはできません。
「不満」と「愚痴」と「文句」のエレメンタルを、
日々生産し、創り続けるだけでなく、
毎日水をあげ、せっせと肥料を与え続けて育てているのですから。
それは、宇宙に、『この感情を味わうことをください』と
お願いしているのと同じなんです。

悲嘆にくれていたり、コンプレックスにばかり目を向けていたり、
他人を嫉妬していたり、「どうして・・・なんだろう」とか、
不足なことばかりに目を向けて、嘆いてばかりいると、
いつまで経っても、その『感情』を味わいたいと、
オーダーし続けていることなります。

お金がない、足りないというような、事実にしてもそうです。


三次元に顕現することは、
まず五次元(思考)が先で、次に四次元(感情)に生まれたもの。
建設的な考えと理性に導かれた感情から生まれたエレメンタルは、
三次元で顕現するのが早いですし、
後の人生の障害になることもほとんどありません。

でもまあ、一般の人にはちょっと理解するのが難しいと思うので<創り方
判りやすいのが、良く出ている「引き寄せの法則」の本に、
書かれたやり方だと思います。あれが一番、誰にも簡単で。

まずは「感情」を先に味わうこと、です。
先にその状況を自分が体験しているような気持ちを味わうこと。
そして、感謝して、楽しむこと。

実際、そうでないと、現実化は難しいです。

だから、すでに体感的に「知っている」ことのほうが、
現実に現れやすいんですよね。


不幸な人は不幸の感情をよく知っているから、引き寄せやすい。
お金持ちの人は、
お金を後先考えずに使う気安さや楽しさを知っているから、
お金を引き寄せやすい・・・というように。

でも、それが「法則」なんで。

知らない感情、経験したことのないことを引き寄せたいと思ったら、
もう想像するしかないです。
疑似体験を模倣して、妄想して、
自分が経験したいことに近い現実を描いた映画を見たり、
小説や漫画を読んで、主人公になりきってみたり、
他人の経験談を聞いて、気持ちを知る努力をしたりとか・・・。


そして、新しい、自分には足りていない、
あるいはまったく所有していない思考や感情(エレメンタル)を、
たくさん創るだけではなく、
過去生から大量に創ってしまった、もう引き寄せたくない、
思考や感情(エレメンタル)をゴミとして処分したり、
それらを断固拒否して、栄養を与え、育てるのを辞めてしまうことです。
このあたりは決して簡単ではありませんけど、
そうしないと引き寄せも上手く行きませんから。

余計なものは手放さないと、新しいものは手に入りません。

新しい、自分が望んだ人生を生きるためには、
古いものを手放して、価値あるものを迎える準備が不可欠です。

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