2015/11/05

あわよくば

私がしている仕事(職業)って、
専門職と言えばそうだし、特殊な仕事と言えばそう。

世間的な評価が低いというか、
太古の昔から存在するふたつの職業のうちのひとつであるにも関わらず、
認知されていないし(知られてはいるが)、世間的な通りは悪い。

※世界最古の職業は売春で、
その次に占い師や呪術師(シャーマン)の類


最近あったことというのでははないけれど、

「ああ、そうなんだよなあ・・・」と思い返してゲンナリしたことをば。


以前にも書いたかも知れない。

占い師時代には、お客さんと友達になるってことはしなかった。
それはタブーでもあったし、
ほんの少し距離が縮まったことで、実際痛い目にあったからだ。

ヒーリングの仕事にスライドしてからは、
依存心や依頼心の強い人は少し減り、
問題を抱えてはいても、丸投げって人ばかりでも無くなって、
まあなんていうか、長い付き合いになってくると、
気心が知れてくる人もいたりする。

それでも、健康的な付き合いや関係性を築けるのはほんの一握り。

やはり一線を引いて付き合うのが、お互いのためだったりする。

友達になれそうな人、なれる人もいるけれど・・・。

生徒さんとはランチにも行くし、一緒に出かけたりもする。
この人となら大丈夫だって、用心を重ねたあげくのこと。
あやういなって人は、もちろんお断りします。

とはいうものの、ただのお客さんとは行かないなあ。

個人セッションだけ来ている人とは原則距離を置きます。

レイキを習いに来てくださったとか、先生と生徒という関係性があって、
そして、自分自身の問題を他人に何とかしてもらいたいっていう、
そういう状況からは既に離れている人であったり、
個人セッションとプライベートでの関わりをきちんと分けて考えられて、
何か相談するときにはきちんとお金を払って依頼する姿勢があって、
共依存の関係にはならないだろう・・・って、人に限ってのこと。



この手の仕事をしている人たち・・・
(ヒーラー、セラピスト、占い師、霊能者、チャネラーetc)

ほとんどの人が経験させられちゃうことなんだけども、

大体においてはイロモノ的で胡散クサイ見方を世間からされつつも、
ときに特別な力を持った特殊な人って憧憬に満ちた目で見る人もいて、
するってーと、
親しくなることでの恩恵を求めてくる人たちがいたりなんかする。

「あわよくば・・・」って感じに。

例えば、

たまたま、お客さんにあるモノを渡す必要があって会うことになったとき、
仕事でないから外でお茶でも・・・としたときに、
「それって、相談じゃん?」と言うような、
セッションでされるような話を延々とされてしまって、
「あの、何で仕事でもないのに、
あなたのプライベートな悩み事を延々と聞かされないといけないわけ?
私、あなたの友達じゃないんですけど??」
ってこととか。

こういう人は、こちらがそのことを怒っても、意味を解さない。
残念なことに。

たまたまうちの生徒さんを知っていたが故に、
生徒、になることで、単なるお客さん以上のサービスをしてくれると、
そういうことを期待して、
知り合いになりたいとコンタクトを取ってきた人もいた。
(その人は本当に失礼な人だった)

私がお客として訪れた店で、私の職業を知ってなのか、
色々と悩み事を相談してくる人もいた。
(以前の記事に書いた鍼灸師の人とか)

でもその人たちだって、
お客さんがオーダーして
お願いした商品やサービス以上のことは提供しない、
という信条というか、それが商売だっていう自覚があるだろうに、
自分はそれをしないのに、なんでこちらに求めてくるんだろう。

(逆に、私みたいな胡散臭い職業の人間が来るのは、迷惑って、
んでもって、リンクとか貼られるのも、ヘンなお客さんが来るから困るって、
最近ヘンなお客が増えたのは、私がブログで紹介してくれたせいだって、
そういわれたこともあるけど。)

残念なことに、スピなことを教える立場の人にもそういう人はいて。
それは無料のサークルで、
今の私の思想の基盤があるとこなんだけども。
月二回のお勉強の前、教えてくれる立場のその人に、
「一緒に夕飯を食べよう」と誘われたものの、
単なる世間話ならいざ知らず、
私の「能力」を用いてのアドバイスを期待しての個人相談。
その代わり夕飯はご馳走するとか言うのなら、マシだったろう。

反面教師としてその人から学ぶことにはなったけれど、
その人の依頼心はそれだけでなく、無料のサークルとは言え、
私はその人の個人コンサルになるためや、
個人的感情の捌け口としての受け皿になるために、
そのサークルに通っているわけではないわけで。

ほどなくして私はサークルを辞めた。
(いやさ、
話の流れで相談になっちゃったりとか、
そういうのはまあ仕方ないんだ。
共通の話題を話せる人もそうそういない分野のことだから、
愚痴とか思いごととか、その手の話をしたくてなら問題ない。
予め、『ちょっと相談に乗って欲しいんだ』『愚痴聞いて欲しくて』とか、
予告してくれてのことなら、まだ対処もできる。
『そういうのは仕事で依頼して』とか『お金頂きますよ』と断れるから。
でも、あきらかに何か言ってもらおうみたいな”あざとさ”は
本当に不愉快だし、関係性を利用されることに反吐が出てしまう)



私が職業として提供しているサービスを求めるなら、
「あわよくば、何か益になることを・・・アドバイスをもらおう」
なんていうのではなくて、
お客さんとして依頼をしてくれれば済むことなのに。


そんな風に、「あわよくば」で求めてこられても、
真摯に何かを提供することなんて出来ない。

お金という対価は、
私が相手にしてあげたいことと、それを求める人との合意の証だ。

お金を払うことも、もらうことも、愛情のやり取りあってのこと。

そんな「あわよくば」なんて、
こちらを低く見た、自分は相手に何も与えずに徳をしたい・・・
なんて考えの人に、何かしてあげられるほど、
見返りの無い愛情を与えられる、
マザーテレサみたいな聖人ではないんで。

こちらが立ち寄った「ついで」で、
先方のためになるアドバイスを落としていくことを期待されても、
友達だったり、私の職業関係なくいつも良くしてもらっているのでとか、
こちらが恩義を感じて何か力になってあげたいと思う相手だとか、
そういう関係性で無い限り、
ふつーのお客さんとしての、
誰もが言うようなことをしか、いえないではないか。

うん。なんかもうそういうの気持ち悪い。

自分は何も投資をせず、相手に何の見返りも払おうとはせず、
ただ他人の好意を期待して、それを求めている人なんて。



私がお客さんから、物品をもらわない、
提供しているセッションメニューの代金以外のものは頂きません、

としているのも、そういう理由です。

そんな気持ちや下心がある人ばかりではなく、純粋に好意からだとか、
単なる日本人の習慣からだとか、
そういう人がいるのも分かっているけれど、
物品をギフトとして相手に渡すことで、
「いつも・・してあげている」みたいな気持ちになってしまう人とか、
馴れ合い的な気持ちを抱いて、
一方的に親しみを持ち、友達になったつもり、
に錯覚してしまう人がいるので、
そういう状況を創らないために避けているのです。


かつて生徒さんとして通ってくれる人の中にもそういう人がいました。

あくまで勉強のための御題、
モルモットとしてのケース事例で、
「私」を見ることをしてもらったのだけれど、
プライベートを知ることで、なめてかかる・・・人もいたわけで。
逆にプライベートな友達だった人が生徒さんとして学んでくれたとき、
友達であることを白紙に戻すべきだったのだけど、
もともとの友達出会った関係が邪魔をして(その人のほうが年上で)、
注意したり、きつく本質的なことを指摘したりするのに躊躇があって、
案の定、スピリチュアルナルシズムにその人がはまってしまったときに、
彼女のエゴイズムを、それと気づかせることが出来なかった、
自分の甘さ、指導力の無さに脱力感を覚えたものでした。




今の生徒さんたちに関して言えば、
先生冥利につきることに、
本当に良い生徒さんたちに恵まれているので、
そういう心配もなく、過大評価されすぎず、寄りかかられすぎもせず、
共依存の関係に陥ることもなく、いい距離にいられてる。
お陰さまでありがたいことに。


ただ、一人ひとりの個性とか成長段階とか、
学びのスピードとか、スキルとかレベルは個々に異なっているので、
集団の中にあっても、公平を考えれば
余計に同じ接し方はできないのだけれども。

そして、私自身も寄りかかったりしないよう、
自らの甘えには気をつけないと、とつくづく思う。
自分がしたイヤな思いを、生徒さんにも与えてはいけない。




「霊能者は孤独なものです」

と、言っていたのは確か江原さんだったか。

私は霊能者ではないけれど、

なんかこう・・・ この仕事をしているものでしか判らないこと、躓くこと、
そういうのが色々あるわけで。

人間の醜さ、弱さ、悪意をたくさん見させられ、
それを受け入れ、赦すことができない自分もまだまだ愛が足りず、
ダメダメだなあ・・・と思いつつ・・・

お客さんのエゴイズムにうんざりさせられて、
人嫌いになって、人と関わること、
この仕事をすることに辟易することも多々。

ふう・・・

私はサンドバッグじゃないし、
玄関マットのように扱われるのはもう御免だ!


そして、お手軽なアンサーロボットでもないし、

その人専用の便利屋でもないし、
その人の要求を満足させるための
サービスマシンでもありませんからっっっ!!

って、たまには叫びたくなる。


ガォーッ!!

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