2015/11/05

インスタント・カルマ

  インスタント・カルマ(因果応報)が、
 キミを捕まえにやってくる
 それはキミの脳みそを打ち砕く
 誰かと一緒に自分の身を守らないと
 たちまちキミは、死んでしまうだろう

 それなのに、お気楽に笑っていたりして
 一体、キミは何をしているんだい?
 そんな事をしている場合じゃないだろう?
 分かっているのかい?

 インスタント・カルマ(因果応報)は、
 必ずキミを捕まえにやってくる
 それは、キミの顔を覗きにやってくるんだ
 だから愛する人を守れ
 そして、全人類と繋がるんだよ

 インスタント・カルマ(因果応報)は、
 キミを殺しにやってくる!
 それは、キミの思考を停止させる
 だから、たくさんの仲間を愛するんだ
 皆、キミの事を知っているんだから

 なぜこの世界に生まれてきたんだい?
 決して、傷ついたり、恐怖に震えるためじゃないだろう?
 なぜ、地球に生まれてきたんだ?
 どんな荒涼とした場所にでも
 キミの居場所は、絶対にあるんだから

           byジョン・レノン
              「インスタント・カーマ」より抜粋


    ∞  ∞  ∞  ∞  ∞  ∞  ∞  ∞


アルバム発売時、タイトルをカタカナ表記にしたとき、
カルマではなく、カーマと・・・
たぶん原音(サンスクリット語)の響きがそうなんでしょうね。
でも、カーマより、カルマのほうが日本人には馴染んでたり。

この"インスタント・カルマ"の語意の訳に関しては、
色んな翻訳家の方が悩んでいるみたいですね。
私的には、因果応報でいいんじゃないかなって思ってますが。
そのほうが日本人には意味が分かり易いし。

でも、因果応報を英訳するとRetributive justiceになるし、
諺として似たものを探すと、what gose around comes around
(よい行為をすればよい報いが、
悪いことをすれば悪い報いがめぐってくる)とかとか。


で、結局インスタント・カルマはどういうことかっていうと、
日常生活の中でいとも簡単に作られている"小さい罪"
のことを指していて、カルマ自体が大きな罪だとするならば、
毎日呼吸をするようにごく自然に積み重ねている、
あまりよろしくない行い(小さな悪)、悪い習慣や癖って感じ。

まさにインスタントに作っちゃうカルマのことです。
タロットの教義でいうと、小アルカナで表されている罪のことね。

(だから、因果応報っていうとちと違うけど、
ほかに当てはまる、ちょうどいい短い言葉がないっっ
もしかしたら仏教用語の中にあるかもなあ)

でも、まんま「即席カルマ」という意訳でもいい気がする。
分かる人にしかわからない言葉になってしまうし、アレか。


その些細な、罪悪感もなしに積み重ねている小さな罪が、
どんどんたまりにたまって、まるで借金のごとく膨らみ続け、
大きなカルマへと成長していくわけですね。

うん。大きな罪なら人は自覚もするし、
他人に咎められることも必然的にあるけど、
小さな罪は気づかないし、みんなやってることだとか、
自覚がないことのほうが多いし、
他人もスルーするし、指摘されずに済んでしまうことも多い。

でも、大きなカルマになってしまう前に、
小さなカルマである内に・・・自らが日々創り出している
インスタントカルマの芽を早く摘んでおかないと、
取り返しのつかないことになっちゃうよ~ってのはありますね。



ジョンはビートルズ時代、一時インド思想にはまってたから、
(ほかのメンバーたちも)
まーこういう詩を書いたのだろう。
奥さんの洋子も日本人だから、仏教に造詣もあったろうし。

どういう意図や含みを持たせたて書いたかは分かりませんが。


ちなみに、カルチャークラブの「カーマ・カメレオン」も、
正確には「カルマ・カメレオン」で、こっちは掛詞として使われてる。
「宿業・運命」のことを気まぐれな女性に例えてるのね。
変わりやすい運命と変わりやすい女心をなぞらせて・・・

して、作詞を担当したボーイ・ジョージは、
イギリス人だけどれっきとした仏教徒です(改宗した)。
禅にはまってたから、たぶん曹洞宗か臨済宗のどちらか。



=====================================================


 人の人生に与えたものが、
 そのまま自分の人生に戻ってきます

                  by エドウィン・マークハム


 お前の口からついてでる言葉が お前を生かすのだ
 お前の口からついてでる言葉が お前を殺すのだ

                  by ボブ・マーリィ

=====================================================


街中の光景を見ていたり、日々過ごしている中で、
ふっと思うことをインスタント・カルマ標語にしてみましたっっ
いやさ標語にするとわかりにくいから、ちょっと長め。

うん。AC広告機構で採用してくれないかな・・・笑
 


「救急車が来たのに、
 止まらない、徐行しない車の運転手さん
 気にせず横断歩道を横切って渡っている通行人の方

 その救急車に乗っているのは
 あなたの家族や大事な人かも知れませんよ?

 その大事な人は、
 その数秒、数分の遅れのために命を落とすかも知れません

 そして、
 今まさに救急車に乗って、救急手当を必要としている人は、
 いずれ未来のあなたの姿になるでしょう
 いずれあなたの家族の姿になるでしょう

 その時あなたは、
 今のあなたのように、救急車の走行を邪魔する人によって、
 間に合うものも間に合わなくなるでしょう

 あなたが今していることは、
 未来の自分や大事な家族が救急車で搬送されたとき、
 誰かにその搬送を邪魔してもらうようにと、
 自分がそうされたいと、リクエストしていることなんですよ」



「消防車が来たのに、
 止まらない、徐行しない車の運転手さん
 気にせず横断歩道を横切って渡っている通行人の方

 燃えているのは、あなたの家かも知れません
 
 あなたが素直に徐行したり、足を止めなかったがために、
 あなたの家は何も残さずに灰になるでしょう
 あなたの家族への救助も間に合わないかも知れません

 あなたがほんの数分、待たなかったがために、
 あなたはすべてを失うことになるかも知れません

 もし燃えているのが、
 あなたの家でなく、知人でも身内でもなく、
 見ず知らずの垢の他人の家であったとしても、
 
 いつかあなたの家が火事になったとき、 
 ガス漏れが起きたとき、

 消防車が急いであなたの家に向かおうとしたときに、
 今のあなたのように、走行を妨害したり、
 急いでいるからと立ち止まらずに横断歩道を渡る人によって、
 到着は必ず遅れることになるでしょう

 あなたがしていることは、
 自分に対して、他人がして欲しいこと、なんですから

 今日あなたがしたことは、
 未来のあなたが払うことになる借金です」


「人が並んでいる列に横入りして、
 いけしゃあしゃあとしているあなた・・・
 
 あなたが、心から一番欲しいと切望しているもの、
 手に入れたいものを求めて並んだ時に、
 あなたが喉から手が出るほど欲しいと思っているそれは、
 あなたの目の前で他の人が手に入れることになるでしょう
 
 他人のものを奪ったあなたは、
 自分のものを奪われることになるのです
 それもあなたが人生で一番欲しいものに出合ったときに、
 その法則はあなたに戻ってくるでしょう」


「満員電車の中、他人が譲られた席に厚かましく座ったり、
 並んでる人を押しのけて無理やり座ったあなた、

 あなたは、あなたが一番疲れていて、ヘトヘトで、
 座りたくて座りたくてたまらないときに、
 やっと見つけた空席を他人に席を奪われることになります
 
 あなたに席を譲ろうとする人は誰もしないでしょう
 あなたは身体が座ることを欲しているときに限って、
 空席には出合えず、椅子に座ることは出来ないでしょう

 あなたがしたことは、未来の自分にしたことだからです」



 
 
他にもいろいろ思うところはありますが、
今はまだこんだけ。
思いついたら、追記してきます。




=====================================================
                  

 店員に不平を言った数時間後、
 隣人から電話がかかってきて、
 あなたの犬の吠え方がうるさすぎると文句を言われても、
 あなたはそれらを関連付けたりしないでしょう。

 友人と一緒に昼食を食べながら、
 共通の友人の悪口を言った後、
 職場に帰ると大切な顧客との間に
 深刻な問題が起きていることがわかったとしても、
 それらが関連しているとは思わないでしょう。

 夕食時に嫌なニュースを話題にした夜に、
 お腹が苦しくて寝られなかったといって、
 この二つを関連付けたりはしません。

 誰かが道端で落としたものを立ち止まって拾ってあげた事と、
 駐車場に簡単に空きを見つけた事を
 関連付けたりはしないでしょう。

 子供達の宿題を手伝った翌日、
 予想以上の税金が還付されると聞いても、
 それが関係しているとは思わないでしょう。

 友人を助けた同じ週に、
 上司からある競技への無料招待券をもらったとしても、
 それらを関連付けたりはしないでしょう。

 人生の全ての状況や瞬間に、
 自分では何も関連がないと思っても思わなくても、
 実際にはあなたは自分が与えたものを受け取っているのです。

              byロンダ・バーン「パワー」より

0 件のコメント:

コメントを投稿