タイトルなど詳細は忘れてしまったのだが、
子供の頃、テレビで見た海外のアニメ映画だったかと・・・。
魔法使いの弟子が、
師匠である魔法使いが出かけたのをこれ幸いとばかりに、
「絶対開いてはならない」と、読むことを禁じられた魔法書を開いて、
まだ教えてもらっていない呪文を用い、悪魔を呼び出すというもの。
(内容ちと似てるけどねずみモノではないです)
結果、どうなったか。
彼は正しく魔法円を書くことが出来、
悪魔を呼び出すことに成功できたものの、
悪魔を制御し、
魔界へと戻す呪文をマスターしていなかったがために、
身を滅ぼすことになってしまった。
(悪魔が怒って、弟子を殺した)
まだその力もないのに、
好奇心と先に進みたい気持ちから、
身の丈以上のことに手をつけてしまったが故の
悲劇の教訓とったところでしょうか。
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さてさて・・・私が子供の頃、オカルトブームというのがあり、
心霊的な分野で言うと、
漫画では「うしろの百太郎」とか「恐怖新聞」とか、
あとは「ノストラダムスの大預言」なんかが流行ったもので。
テレビでは、UFOや超能力に関する番組が昨今よりも多く作られ、
スプーン曲げが子供たちの間で流行ったもの。
私はこの、『まだ使えるものをわざわざ壊す』という行為が
どうにもダメで、ものすごい反発と抵抗を感じて、受付けず。
なんかねー せっかく皆の役に立つようにと、
スプーンを作ってくれた人に対して、すごく失礼な気がして・・・。
壊れた時計を動かす・・・というチャレンジに関しては、
有益なことだと思えたのですがね。
そんなんで、
私は「スプーンが曲げられたからって、何なのよさ」と、
超能力やオカルトブームには冷淡だったかな。
本や漫画は読んだし、川口浩探検隊とか、矢追さんは見たかなー
あと、三時に逢いましょうの心霊特集?
この時に超能力および心霊・オカルトブームに乗っかった世代が、
子供の頃に免疫?つかーテレビでの刷り込みがあるせいか、
その後のニューエイジムーブメントやスピリチュアルブームを
もっとも抵抗なく受け入れて、浸透させていったような気がします。
それ以前の世代・・・
とくに男性は、かなり否定的な見解を持っていると思うけど、
オカルトブームでスプーン曲げなんか頑張っちゃった世代から、
それ以降の世代はぼちぼち間口が広くなっているかと。
オカルト世代の人はカルトにもはまりやすいですからねー(ふー)。
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超能力=サイキック
こういうのに憧れる人の心理はおいておいて。
なぜ、サイキックというのかというと、
サイキカル・・・感情体の力が起こす事象だから。
サイキックな人は感情が豊かで、感情の力が強いってこと。
余談として
ホラー&オカルト映画なんかに出てくるサイキックな主人公は、
たいてい、ヒステリーで情緒不安定だったりする。
※「キャリー」とか「フェノミナ」とか。
ぶっちゃけ、サイキックになるためのトレーニング方法はある。
けれど、
人間性が未熟なまま、サイキックな能力を開発しようとすると、
身の破滅に他ならないこと、別の記事でも触れたとおり。
理性で感情をコントロールできない段階で、
感情の力を強くしてしまうと、暴走するばかりだから。
自我を抑制・コントロールできないってことは、
とてつもない自己中人間を作り出してしまうということなので。
ホラー映画はエンターテイメントの中で、
実によく、その教訓を示してくれている。
サイキック能力の開発をする手順は、
ある分野から一部を抜き出されたもの。
つまり全体ではない。
一から段階を踏んで・・・ではなくて、
いきなり初めと途中を抜かして、核心的なところだけ、
部分的に独立して取り出されてしまったものがほとんど。
現代魔術のトレーニングも似たようなもので。
あれは、エソテリックな叡智の・・・
人類の霊的進化のための聖典から、
霊的知識の部分が削除されて、
エクササイズだけを抜き出してしまったもの。
困ったことに、東洋の神秘に魅せられた西洋人が、
インドなどに伝わる精神修養の方法の、
本来ならスキルの高い上級者のためのトレーニング方法を、
ありがたがって持ちかえり、
安易に段階を踏むことなく、挑戦してしまったり。
結果、どうなったか・・・
有名な魔術師のほとんどが、精神に異常をきたし、
廃人となって生涯を終えたり、反社会的な道に堕落した。
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理由はふたつある。
精神的修養・・・
霊的修行やサイキックトレーニングなどを行うには、
段階を踏むということが大事であるということ。
修験道などの行者さんたちもそうだ。
彼らだっていきなり、素人からその道に入ってすぐ、
荒行や無謀で長期的な断食などを行ったりしない。
少しずつ体を慣らして、精神的に己を鍛えてから、
その人に合わせた期間を設けて、徐々にレベルを上げていく。
いきなり、ハードルの高いトレーニングをするというのは、
今まで運動ひとつしたことのない人が、
オリンピックのために組まれた、
ハードな強化プログラムの訓練に参加するようなものだ。
それがどんなにキケンで無謀なことが判るだろうか?
また、人間のエネルギー体というのは、
民族によって多少の差異があったりする。
東洋人には西洋人の修行(エクササイズ)というのは合わないし、
西洋人には東洋人の修行(エクササイズ)が合わなかったりする。
これは「氣」を扱う仕事をしている人ならわかることだと思う。
例えば、鍼灸をしている人なら、
同じ東洋人のモンゴロイドの祖先を持つ、
中国人と韓国人、日本人、その他東南アジア人など・・・
各自の「氣」の流れが微妙かつ若干異なっていることに気づくはず。
もちろん、固体差があるので、
民族だけで人括りにすることもできないのだけれど、
チャクラの発達の度合いも、民族によって異なっていたりする。
だから、特定のチャクラが発達していたり、していない民族で、
そのチャクラに対して過度に負担をかけるエクササイズは
健康に害をもたらす可能性があるということ。
そんなわけで、
西洋人は東洋人の呼吸法やエクササイズなどをすると、
神経衰弱に陥ったり、健康を害することがあるし、
東洋人のほうも、西洋人の呼吸法やエクササイズをすることで、
精神を病んだり、かえって健康を損ねることがあったりする。
何よりも、
そのトレーニングが初心者や一般向けのものなのか否か・・・
ここが一番肝心。
エクササイズの目的や作用を知らないで、
トライするのはちょっと無謀。
基礎から初めて、ある程度、体を慣らしている人ならいいが、
まったくの初心者が、誤って流通している、
行者など、スキルの高い人々を対象とした、
上級者向けのトレーニングにいきなりチャレンジしてしまうと、
ダメージを受けて、心身のバランスを壊してしまう。
たかが、瞑想や呼吸法ひとつとっても、あなどるなかれ。
自分に合わない方法をすることで、
「氣」のバランスを崩すこともあるのだから。
(たとえば、運動だって、体力のない人がやるとよくないものがあるし、
薬だって病人にはよくても健康な人には害があるものもある。
氣の概念で言うと、陽の氣と陰の氣のバランスとか五行のバランス
というのがあるので、その人の状態によっては、
特定のエクササイズが氣を乱して、循環を悪化させる場合もある)
離魂病と言われる、魂の分離状態を、この段階で起こす人は多い。
そして、何よりも瞑想もトレーニングも「やりすぎ」は毒である。
植物に水を上げすぎると枯れるように、
ある特定の段階に達した上級者ならいざ知らず、
普通の生活をする人が、長時間、瞑想やエクササイズを行うのは、
かえって、衰弱を招き、心身に毒になる。
せいぜい一日30分(15分×2回)が限界で。
それ以上は、指導者なしに行うべきではない。
修行フェチだったり、
精神修養が目的だったりで瞑想に励む人や、
霊的でサイキカルなトレーニングばかりしている人が、
段々「不思議ちゃん」になっていくというか、
地に足が着かなくなっていくのにも、
このあたりに原因がなきにしもあらず。
それから、よく「チャクラを開く」なんて言葉を耳にするけれども。
チャクラを開くトレーニングは確かにあることはある。
が、それはある段階に達した人の話であって、
かなりな達人向けの修養だったりする。
チャクラは三つの身体・・・
肉体とその他のエネルギー体のつなぎ目にあり、
三つの身体をひとつに繋いでいるボルトのようなものでもあるから、
これを開くということは、
パソコンやテレビや電話など、それらのネジや部品を外して、
バラバラに解体するようなもの。
チャクラを開くトレーニングをしていいのは、
元通りに戻すことの出来る人たちだけである。
電化製品を例にいうなら、それらの設計図に熟知していて、
組み立てたり分解したりが容易に出来る人、ということになる。
なので、絶対にやってはいけないことだ。
チャクラを開くってことを簡単に口らして、
それを多くの人に薦める人は、
霊的な体のしくみを知らない人で、
知っていたらそんな無謀な自殺行為を薦めるはずがない。
もしくはそのトレーニングは、
「チャクラを開くトレーニングではない」かのいずれかだ。
そういう言葉を使っているだけで。
後者なら問題はないが、前者だと偉いことだ。
ただでさえ、
チャクラに過度に刺激を与えるトレーニングは、
三つの身体を緩める結果をもたらすこともあり、
エーテル(氣)が漏れて不足することや、
離魂病を誘発して、意識の分離状態を起こしやすくし、
精神的な病を引き起こす原因になったりする。
みんなそれを知らないで、
自分のいまの霊的状態(体力みたいなもの)を確認せずに、
何でもかんでも試してしまうから、
かえって、よくない状態になってしまうというか、
健康が悪化したり、心のバランスが崩れてしまって、
間違った方向に行ってしまう人が出てきてしまう。
とりあえず、
何らかのトレーニングやエクササイズを始めようというときには、
経験豊かなトレーナーにつくのがベストではあるけれど、
東洋人の中でも日本人である私たちは、
まず初心者なら、古代より伝わる、
日本独特の修養方法から、初めてみるほうが
無難で一番安全な方法だったりする。
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